根管治療中の口の中でイヤな臭いがして困ってませんか?
それは歯医者特有の臭いや、腐敗臭のような臭いではありませんか?
なぜ放置してはいけないかというと、歯の中から臭いがするのと同時に歯の中に細菌が入り、いつまでも歯の中が感染し続けるからです。
また、膿の臭いがしている場合、根っこの先で炎症が起こり痛みが出たり、根っこの周りの顎の骨を溶かし最悪の場合、抜歯となるからです。
ですので、今すぐ歯医者に行き治療を受ける必要があります。
この記事では根管治療を受け、口の中でするイヤな臭いについて、臭いがする原因、臭いがした時の対応、などを根管治療専門医が絵や表などを使いわかりやすく説明していきます。
目次
1 口の中で臭いがする原因
根管治療を受けて、口の中で臭いがする理由には2つの原因があります。
それは
・仮蓋が欠けて歯の根っこに入れたお薬が漏れている
・歯茎に腫れができ、そこから排膿している
の2つです。
1-1 仮蓋が欠けて、お薬がもれている
一つ目は「お薬の臭い」です。
その仮蓋が欠けたり、取れたりすると中のお薬が口の中に漏れて臭いがします。
「FC」や「ペリオドン」といいホルマリン系のお薬でみなさんがイメージする歯医者特有の臭いです。
1-2 歯茎に腫れができていてそこから排膿している
二つ目は「膿の臭い」です。
深い虫歯や、以前根管治療を受けたが細菌が歯の根っこの中に残っていると、細菌がどんどん歯の中で増え、やがて根っこの先で膿の袋ができます。
2 臭いがする時の対応
口の中で臭いがする時は、今すぐに歯医者に行きましょう!
2-1 仮蓋が欠けて薬がもれている:新しい仮蓋に変えてもらう
しかしながら、何らかに理由で仮蓋が欠けたりし隙間ができてくると、そこからお薬が漏れ出しイヤな臭いがします。
仮蓋が欠けたら、すぐに歯医者に行き、新しい仮蓋に変えてもらいましょう。
また、仮蓋の耐久性は2週間とされています。
2-2 歯茎に腫れができて膿が出ている:根管治療を受ける
歯の根っこの中に細菌がいると、細菌がどんどん歯の中で増え、やがて根っこの先で膿の袋ができます。
膿が増え続けると、逃げ道を作り歯茎から排膿が起こり、口の中で臭いがします。
原因が根っこの中の細菌ですので、「根管治療」が必要です。
細菌がいなくなれば膿の袋はなくなり腫れはひき、臭いもしなくなります。
ですので、口の中で「膿の臭い」がする時はすぐに歯医者に行き、根管治療を受けましょう!
3 放置してはいけない理由
口の中で臭いがしている時は今すぐ歯医者に行き治療を受けましょう!
仮蓋が欠けている場合、歯の中に入れた薬が漏れて臭いがするのと同時に歯の中に細菌が入り、いつまでも歯の中が感染し続けることになります。
この状態を放置していると、前回の治療の効果がなく、同じ治療を繰り返す必要があります。
歯茎に腫れができ、膿が出て臭いがしている場合もすぐ歯医者に行きましょう。
原因は歯の根っこの中にいる細菌なので、根管治療が必要です。
治療せず放置すると、歯の根っこの中で細菌が増え、根っこの先で炎症が起こり痛みが出たり、根っこの周りの顎の骨を溶かし最悪の場合、抜歯となります。
4 そもそも欧米先進国の根管治療では、基本的に薬は使わない!
ここまでに、口の中で臭いがする原因の一つに「歯の中に入れたお薬」の説明をしてきました。
しかし、そもそも欧米先進国の根管治療では、基本的にお薬は使われていません。
4-1 先進国で薬を使わない理由
お薬には「ホルマリン系」と「水酸化カルシウム」の2種類があります。
FCやペリオドンという薬は「ホルマリン系」と呼ばれる消毒薬ですが、歯の周りの組織に悪影響を与えることがわかっており、他の先進国では使用されていません。
また、水酸化カルシウムという消毒薬は、殺菌するために強いアルカリ性を示します。通常の使用では、問題ありませんが、歯の根の先から多量に漏れ出た場合は、周囲の組織にダメージを与えて長期的に違和感が継続する要因となります。この様なリスクを避ける為、可能な限り消毒薬を使用せず「洗浄薬を大量に使用し、可能な限り殺菌する」ことが大切とされています。よって、当院でも「可能な限り消毒薬を使用しない」という海外基準の根管治療を行っています。
4-2 どうしても必要な場合は水酸化カルシウムを使う
「可能な限り消毒薬を使用しない」ことが世界基準になってきています。
しかし、「消毒薬を使用する必要がある」場合があります。
それは、「根管内の膿が多い場合」です。膿が多い場合は、かなりの細菌が根管内外に存在している可能性があり、長時間かけて消毒する必要があります。
もちろん、この場合に使用する消毒薬は「水酸化カルシウム」のみです。
やはり、「膿が多い場合」でもリスクの高いホルマリン系消毒薬を使用する必要はありません。
消毒薬として「水酸化カルシウムのみ」を使用している歯科医院で根管治療を受けることをお勧めします。
よって、当院では膿が多量に出ている場合など患者さんのメリットが、リスクを上回ると判断できる場合にのみ水酸化カルシウムを使用しています。
この様な情報は、根管治療に精通している歯科医院特有のものですので、根管治療を受ける場合は
根管治療に詳しい歯科医院の受診をオススメします。
精密な根管治療については以下の記事で解説しています。
5 専門医による治療を受ける!
5-1 専門医による治療を受けなければならない理由
口の中でイヤな臭いがするのを回避するためには根管治療専門医による治療を受けましょう!
臭いの原因の一つである「お薬」が漏れることは根管治療専門医による治療で必ず回避できます。
まず、極力お薬は使いませんし、仮蓋も欠けることがないように細心の注意をはらっています。
それはお薬を使うメリット、デメリットや仮蓋の重要性を理解し日々治療を行っているからです。
5-2 アスヒカル歯科では欧米先進国同様の精度の高い根管治療を行っています!
根管治療に使うお薬については、
当院では「可能な限り消毒薬を使用しない」という海外基準の根管治療を行っています。
また、膿が多量に出ている場合など患者さんのメリットが、リスクを上回ると判断できる場合にのみ水酸化カルシウムを使用しています。
仮蓋に関しても「水硬性セメント」のみを使用しています。
また、精密根管治療に必須なマイクロスコープとCBCTが設備しています。
マイクロスコープを使うと歯の根っこの中の見て確認することができます。
CBCTは3方向から歯を把握することができ、複雑な根っこの形を把握することができます。
上の写真のように、レントゲン写真では根っこに黒い影(病変)は確認できませんが、CBCTでは根っこの先に黒い影(病変)を確認することができます。
以上のようにアスヒカル歯科では世界基準の技術を持つ歯科医師が在籍し、根管治療に必要な設備が整っており、お薬は極力使用せず、仮蓋がかけたり、細菌が根っこの中に残らない様細心の注意をはらい日々精度の高い根管治療を行っております。
詳しく知りたい方はアスヒカル歯科の根管治療専用ページご覧ください。
6 まとめ
・臭いがする時は今すぐ歯医者に行きましょう!
・放置しても決して治りません!必ず歯医者に行き治療を受けましょう!
・欧米先進国の根管治療では、基本的にお薬は使わない!
・専門医による治療を受ける!
口の中でイヤな臭いがするのを回避するためには根管治療専門医による治療を受けましょう!
それはお薬を使うメリット、デメリットや仮蓋の重要性を理解し日々治療を行っているからです。
・アスヒカル歯科では精度の高い根管治療を行っています!
当院では「可能な限り消毒薬を使用しない」という海外基準の根管治療を行っています。
また、膿が多量に出ている場合など患者さんのメリットが、リスクを上回ると判断できる場合にのみ水酸化カルシウムを使用しています。
仮蓋に関しても「水硬性セメント」のみを使用しています。
このようにアスヒカル歯科では世界レベルの知識と技術をもち、精度の高い根管治療を提供しています。
根管治療について、相談したいと思われた方はアスヒカル歯科根管治療専門サイトにお問い合わせしてみてください。
以上が根管治療に関する臭いについての説明になります。
根管治療について詳しく知りたい方は以下の記事も併せてご覧ください
歯茎にできた膿について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧下さい。
根尖病変(根っこの先の病気)について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
根管治療の手順について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
根管治療の治療期間について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
根管治療における費用について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
精密根管治療について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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