「根管治療をしなければなりません。できるだけ良い器具を使って治療をするには数万円かかります。」
と言われたことのある方はいるのではないでしょうか?
確かに良い器具を使って、再治療なく治療をして欲しい。
しかし、実際に費用だけの説明では納得も行かないと思います。
「根管治療ってそんなにも費用がかかるの?」
「保険診療ではできないの?」
こんな疑問も生まれますよね。
今回は根管治療の費用について、保険診療と自由診療とで比較しながら説明をしていきます。
1根管治療の費用について
1―1保険診療の場合の根管治療の費用
※上記の表は、歯1本あたりに対する費用です。
根っこの本数や医院の設備体制などで、費用が前後に変動することがあるので絶対とは言えませんが、おおよその金額は上記の表の通りです。
根管治療には2種類あり、今から神経を取る治療と再治療の2種類の費用について、もう少し詳しく説明をしていきますね。
1ー1―1歯の神経を取る治療
上記の表は保険診療3割負担の方の料金表(*令和2年4月:保険診療10割負担の場合で計算)
⇨医療費控除を受けられている方などは料金の割合も変わる場合があります。
歯の神経を取る治療は、およそ2000円から7000円費用が必要になります。
保険診療は全国の歯科医院で同じ費用ですが、設備(施設基準)などでやや変動します。
しかしながら、下の奥歯で顕微鏡を使用した場合は追加で1200円程度費用が増加します。歯周病の検査や治療、新しい土台や被せ物の費用は別途かかります。
1−1―2再治療の場合
上記の表は保険診療3割負担の方の料金表(*令和2年4月:保険診療10割負担の場合で計算)
⇨医療費控除を受けられている方などは料金の割合も変わる場合があります。
再治療の場合のおよその料金は3000円から7000円です。
こちらも保険診療は全国の歯科医院で同じ費用ですが、設備(施設基準)などでやや変動します。
しかしながら、下の奥歯で顕微鏡を使用した場合は追加で1200円程度費用が増加します。歯周病の検査や治療、新しい土台や被せ物の費用は別途かかります。
歯の神経を取る治療との違いは、再治療の場合は被せ物や土台などを外したり、中に詰まっているお薬などを外さなければなりませんので、費用にも差が出てきます。
1―2自由診療の場合の根管治療の費用
上記の表は湧光会アスヒカル歯科の根管治療の料金表です。
自費治療の再根管治療の場合、歯科医師が患者さんの歯の状態や、患者さんの希望、地域性などを考慮して自由に費用設定しているので、保険診療のように「全国ほぼ同じ」ではありません。
支払い方法に関しては、以下の2種類が代表的です。
- 保険診療と同じように、その都度で自費診療費用の設定がある場合
- 費用支払いの回数は1回で、根管治療が終わるまでの全ての費用が含まれている場合
歯の根っこの数が前歯と奥歯で異なってくるのと、再治療の方が治療の難易度が高いため、当医院では料金に差が出ています。
こちらの設定も医院によって異なりますので、お確かめいただければと思います。
2保険診療と自由診療との治療内容・費用の違いについて
上記の表は湧光会アスヒカル歯科での内容のもののため、全ての医院で使用したり、行っているとは限りません。あくまでも参考までに。
いきなりですが、これが私からの大きな主張です!
保険診療では限界があり、「今の痛みをなんとか取りたい!」といった応急的なことにしか対応できません。
実際の根っこの中というのは複雑で、きちんと治療をしないと病気の再発にもつながり、将来的に抜歯をしなければいけないといった方も多くおられます。
抜歯になってしまえば、入れ歯やインプラントなど、さらに費用も必要になりますよね。
『歯医者さん』といっても、根っこの治療が専門の先生や、矯正治療が専門の先生など様々な分野があります。
様々分野がある中でも、特に根っこの中というのは複雑かつ治療が難しいので、そういった勉強会にも参加をして専門的に学んでいる先生に診てもらうことが大切です。
そうすることで、再発のリスクを下げることにもつながります。
では、果たしてどれくらい違いがあって、どれだけ治療が変わってくるか?
今から、5つの違いについて説明をしますので、ぜひ治療の選択の参考にしていただければと思います。
①ラバーダムの使用について
ラバーダムをご存知でしょうか?
ラバーダムとは歯に引っ掛けるゴムのマスクのことです。
このラバーダムを使用することで、唾液からの感染を防いだり、器具の落下を防いだり、消毒時に使うお薬の漏れを防ぐことができる、優れものです。
しかし、この「ラバーダム」は保険診療の費用には含まれていません。
ですので、保険診療では使用していないところも非常に多く見受けられます。
ですが、このラバーダムを使用しないまま治療を行うと、前述したとおり、唾液が根管の中に入り、せっかく治療をしても再発してしまうリスクがグーンと上がります。
ですので、ラバーダムを使用しているか使用していないかは、治療に置いてとても大切なのです。
②マイクロスコープ(顕微鏡)の使用について
マイクロスコープとは顕微鏡のことであり、20倍にまで歯を拡大してみることができるので、複雑な根管の治療が可能になったり、細い根管などを見つけ治療ができるなど、再発のリスクを下げることができる優れものです。
マイクロスコープを導入するにも費用が必要なため、そもそも医院に無いところがあったり、あったとしても自由診療でのみ使用しているというところが多いのではと思います。
しかし、最近は保険診療でもマイクロスコープの費用の算定が追加されたので、今後は使用されることが増えるかもしれません。
③CT撮影について
よく使用されるのが大きいレントゲンのパノラマと、部分的なレントゲンのデンタルです。
↑パノラマ
↑デンタル
こちらも治療をしていく上で重要なレントゲンですが、上のレントゲンは2次元のものなので、根っこがどのように曲がっているか、どこで神経の通り道が塞がってしまっているかなどという細かいことは分かりません。
CTは3D的にあらゆる角度から見ることができるので、根管がどのように曲がっているか、どの部分から神経の通り道が塞がっているかなどを具体的に見つけることができます。
根管の中は非常に複雑なものです。
ですので、CTを使用してきちんと確認しながらの治療が大事ということです。
④器具の使用頻度について
根管治療には様々な器具を使用しますが、中でも多く使用されるのが、このファイルと呼ばれる道具です。
このファイルと呼ばれる器具は、使用した後滅菌をして、それができればまた別の人で使用するといった、いわゆる使い回しでの診療が多いです。
もちろん滅菌はしていますが、保険診療では「この患者様の専門の道具」として使用することは非常に少ないです。
この使い回しをしていることで、器具が徐々に劣化し、折れやすい状態になります。
これが根っこの中で折れてしまっては大変なことは、想像できますよね。
また、衛生面的にもきちんと患者様ごとに使用し、使い終われば捨てるといった方法が最も清潔です。
当医院での自由診療の場合は、患者様それぞれに器具をご用意しておりますので、折れるリスクも下げられますし、清潔に診療をすることを心がけております。
この体制をとっているかについても、かなりコストがかかりますので、実際にこのような体制をとっているところは少ないかもしれません。
⑤器具や薬液の種類について
保険診療というものは、限られた道具でしか診療をすることができません。
根管治療では上記のファイルを使用して根っこの中を掃除していきます。
↑ニッケルチタンファイル
そこで活躍するのがこの「ニッケルチタンファイル」と言われる道具です。
ニッケルチタンファイルは根管の先まで曲がってくれるので、従来よりも曲がった根っこの治療が可能になってきました。
しかし、このニッケルチタンファイルなど、あらゆる道具を使用して治療を進めようとすると、それだけ費用も必要になってきますので、保険診療では使用しないことが多いです。
3支払い方法について
ここまでくると、より良い治療を、できるだけ再発させない治療を受けようと思うと、比例して保険診療よりも自由診療のほうが費用も必要ということが分かって頂けたかと思います。
支払い方法は大きく5つあります。
今からその5つつの解説をしていきますので、ぜひ自分にあった支払い方法を見つけてみてくださいね。
①現金で支払う
これが一番親しみのある支払い方法ではないでしょうか?
従来通りキャッシュでの支払いを行なっていることも多いため、治療の日に支払うことができます。
②クレジットカードを利用する
最近ではキャッシュレスと言われるぐらい、クレジットカードを使用しての支払い方法もあります。
カードによっては、カード内で2分割の支払いができるものもあるので、事前にご自身の使われているカードがどのようなものなのかを知っておくのがおすすめです。
しかし、クレジットカードの導入をしていない医院さんもありますので、こちらに関しても事前に、電話などで確認をしていただければと思います。
③デンタルローンを使用する
デンタルローンをご存知ですか?
いわゆる、歯医者さんでのローンです。
「高額で1回で全ての治療費を払うのは難しい」といった方におすすめです。
「月に1万円なら払える」これを叶えることができる方法です。
デンタルローンですので多少の利息がついてしまうのと、審査を通さなければいけませんので、全ての方が必ず利用できるというものではありませんが、利用されている方も多くおられます。
しかし、こちらも取り入れている医院さんとそうでない医院さんとがありますので、事前の確認をおすすめします。
④院内分割をする
医院ごとに分割の制度をとっているところもあります。
治療の回数が3回必要なのであれば、「治療費を3分割して支払うことができる」といった感じです。
ですので、「今月いっきに支払うことが難しいが、月をまたぐのであれば支払いができる」という方にはおすすめです。
しかし、これに関しては特に、取り入れている医院さんと取り入れていない医院さんもありますので、きちんと相談をして、できるかどうかの確認をとることが大事です。
⑤PayPayなどの電子決済を使用する
最近では飲食店などで多く見かけるようになりましたPayPayなどの電子決済ですが、歯科医院でも取り入れ始めています。
全ての医院で取り入れられているものではありませんが、このような支払いも可能になってきました。
ぜひ医院さんへのお問い合わせで確認してみてくださいね。
【まとめ】
支払い方法
・キャッシュで支払う
・クレジットカードを利用する
・デンタルローンを使用する
・院内分割をする
・PayPayなどの電子決済を使用する
様々支払い方法がありますが、各医院さんによって取り入れているものが異なってくるので、事前の確認をとることをおすすめいたします。
4医療費控除について
医療費控除(いりょうひこうじょ)をご存知でしょうか?
医療費控除とは、一年間に多くの医療費を支払った場合に、所得税や住民税が安くなるといった制度のことです。
※医療費が一年間(1月1日〜12月31日)の間で、10万円を超えると、収めた税金の一部が返ってきます。
※もちろん返ってくる金額は、ご自身の年収や、支払われた医療費により変動します!
ですので、病院で受け取った領収書などはきちんと保管していただくことをおすすめします。
ちなみに、自由診療での根管治療も『医療費控除』が適用されますので、ぜひ保管をし、確認を取ってみてくださいね。
5アスヒカル歯科の特徴
5−1カウンセラーがいることで、治療内容や費用についての相談ができる
アスヒカル歯科ではカウンセラーによるお話のお時間をとることが可能です。
治療の内容や費用に関する疑問などを聞くことはもちろん、支払い方法についても患者様にあったものをご提案させていただきながら、治療をすすめていくことができます。
当医院でも、こちらの全ての支払い方法に対応していますので、患者様のご希望をお聞きして、最高の治療を受けていただくことができます。
5−2複雑な根管治療を行うには設備が必要
根管治療というものはとても複雑かつ難しい治療です。
また歯を残していく最終手段に近い治療になります。
マイクロスコープを使うことで複雑な根管を見つけることができ、最新の器具でできるだけ再発をさせない治療に力を入れています。
きちんと治療をしたいと思われる方はぜひ、アスヒカル歯科へお問い合わせくださいね。
アスヒカル歯科根管治療専門サイト:https://osaka-endodontic.or.jp
5−3自由診療で欧米先進国レベルの治療を受けることができる
そして何より大切なことは、術者の技術です。
アスヒカル歯科の院長はAAE(アメリカ歯内療法学会)の専門医です。
⇨根管治療専門医です。
術者も治療技術の向上を常に行なっております。
前述でもありましたが、根管治療は本当に難しい治療です。
機材が揃っていることはもちろん大事ですが、その機材を使いこなすということが最も大事です。
きちんと治療をしたいと思われる方はぜひご相談ください。
【まとめ】
いかがだったでしょうか?
保険診療と自由診療では治療費も異なってきます。
しかし、1番大切なことはご自身の歯を長く使っていくためには、きちんと設備のあるところで、治療技術・知識のある先生に見てもらうということです。
自由診療と聞くと贅沢だと思われるかもしれませんが、決してそうではありません。
お口の健康が体の健康と言われていますので、きちんと治すことこそが大切です。
・保険診療と自由診療とでは費用だけではなく、治療内容にも差がある
・より歯を長持ちさせるためには、世界レベルの技術・知識を持った先生に治療してもらうことが大切
・治療費用に関しては様々な方法があり、相談することが大切
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