- Home
- 予防歯科
アスヒカル歯科の予防歯科診療
あなたは生涯に何本の歯を残せますか?
日本人の平均寿命(令和元年易生命表による)は男性が81.41歳、女性が87.45歳と、男女とも80歳を超えています。皆さまが80歳を迎える頃には、何本の歯を残せているでしょうか?
次のグラフは、80歳の時点で残っている歯の本数を国別に比較したものです。日本人の残存歯数は12本にとどまっていますが、予防先進国であるスウェーデンは、その倍の25本も歯を残せているのです。
ちなみに、私たちが不自由なく食事を楽しむためには、最低でも20本の歯が必要といわれています。8020(80歳で20本以上の歯を残す)運動の論拠となっている数値ですが、日本人が達成できる日はかなり先になりそうです。
予防意識に違いがある
日本と欧米諸国と間には、予防歯科に対する意識の違いがあります。それは「欧米と日本の定期検診率」のグラフを見たら一目瞭然です。日本人の定期検診率が2%であるのに対し、アメリカやスウェーデンでは80~90%に達しています。
欧米人は「むし歯や歯周病は予防するもの」と考えており、その意識が定期検診の受診という具体的な行動に結びついているのです。一方、日本人は「歯医者さんはむし歯になってから行くところ」という意識が根強く、予防的に歯科を受診する人はほんの一握りしか存在していないのです。こうした予防意識の違いが80歳時の残存指数の違いにそのまま反映されているといえます。
定期検診の効果について
次のグラフを見ると、定期検診の効果を実感しやすくなります。「定期検診とクリーニングを受けた場合」は、80歳になってもほとんど歯が残っています。「症状のある時だけ受診した場合」は、80歳になる頃にほぼすべての歯を失っています。つまり、総入れ歯を装着している状態ですね。
とくに60歳を過ぎてからは、定期検診によって得られる効果が顕著となっており、若い頃よりも重要性が増す傾向にあるといえます。もちろん、定期検診は20代、30代から受診した方が、より高い効果が期待できますので、早いに越したことはありません。生涯、1本でも多くの健康な歯を残すために、予防歯科への受診を始めましょう。
歯科衛生士は予防のプロフェッショナル
むし歯や歯周病の予防は、歯科衛生士の専門分野です。口腔ケアに関する豊富な知識をもとに、ブラッシング指導や歯のクリーニングを実施します。
歯科衛生士と歯科助手の違いとは?
歯科衛生士は、『歯科衛生士法』に基づいた国家資格を持っています。歯科医療における予防処置・保健指導・診療補助の3業務を行うプロフェッショナルです。
一方、歯科助手は国家資格を持っていません。原則として歯科医療行為を行うことが許されていない職種です。
専任の歯科衛生士が皆さまのお口の健康をサポートします
当院では、担当衛生士制を導入しております。毎回、患者さま専任の歯科衛生士が担当しますので、二人三脚で口腔ケアに努めていきましょう。「通院するたびに衛生士さんが変わる」といったことはございませんのでご安心ください。
治療後のプロケアの重要性について
むし歯や歯周病の治療は、今存在している病変を取り除くための処置に過ぎません。根本的な原因となっている口腔衛生状態まで改善することは困難です。そこで是非とも受けていただきたいのが定期的なプロケアです。
口腔ケアのプロフェッショナルである歯科衛生士は、歯垢・歯石除去(予防歯科)の主役でもあります。歯科医衛生士によるプロケアを定期的に受けることで、口腔衛生状態が著しく向上します。その結果、むし歯や歯周病のリスクも大きく低下することから、治療後も積極的にプロケアを受けるようにしましょう。