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掌蹠膿疱症でお悩みの方へ

このような症状でお悩みではありませんか?

このような症状でお悩みではありませんか?

  • 何度も良くなったり悪くなったりする
  • かゆくて生活に支障をきたす
  • 皮膚科に通っているがなかなか良くならない
  • 皮膚科に長年通っていても良くならない
  • ステロイドや抗炎症薬を処方されて、良くなったり悪くなったりを繰り返す
  • ビオチン療法や漢方、紫外線療法、食事療法などを試したが良くならない
  • 発症する前後に歯の治療を受けた記憶がある
  • 歯の治療中に症状が良くなったり、悪くなったりしたことがあった

その症状、お口の中に原因があるかもしれません。

掌蹠膿疱症の発症には歯周病や歯の根の病気、金属アレルギーが原因とされるものも多く、歯科治療で症状が改善されるケースも数多くあります。
いつまでも治らない掌蹠膿疱症にお悩みの方は、ぜひ一度アスヒカル歯科へご相談ください。

その症状、お口の中に原因があるかもしれません。 その症状、お口の中に原因があるかもしれません。

掌蹠膿疱症でお悩みの方

なかなか良くならない症状にお悩みの方は
お気軽にご相談ください

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とは

掌蹠膿疱症は、手のひらや足の裏に無菌性の水ぶくれ(水疱)や膿のふくろ(膿疱)ができる慢性的な皮膚疾患です。手のひらや足の裏に繰り返し症状があらわれ、痛みやかゆみを伴います。掌蹠膿疱症の原因は明らかになっていませんが、虫歯や歯周病、歯科金属のアレルギー、扁桃炎や喫煙などが発症や悪化に影響を与えているのではないかと考えられています。膿疱の中に病原体は入っていないので、患部に触っても他の人にうつることはありません。

掌蹠膿疱症の発症年齢と男女比

日本には掌蹠膿疱症の患者が約13.6万人いると推定されています。男女比は約1:2で、女性の発症数が男性のほぼ2倍です。掌蹠膿疱症は30代から50代に多く、発症のピークは55歳から56歳です。子供の発症は非常に稀ですが、どの年齢でも発症する可能性があります。

掌蹠膿疱症の発症年齢と男女比

掌蹠膿疱症の症状

掌蹠膿疱症の症状は手のひらや足の裏にあらわれることが多いのですが、すねや膝、肘、頭などに症状が出たり、爪が変形したりするケースもあります。再発を繰り返し慢性化すると、患者さんの約10~35%に関節痛を引き起こす掌蹠膿疱症性関節炎を合併する場合があるので注意が必要です。

手のひら・足の裏の症状

手のひら・足の裏の症状

イラストの色が付いている部分に症状があらわれることが多いです。

まず初めに小さな水ぶくれができます。水ぶくれの出来始めにはかゆみを伴うことがあります。水ぶくれがしだいに膿疱へと変化し、しばらくすると膿疱が乾いて茶色っぽいかさぶたとなり剥がれ落ちます。症状が進むと炎症による赤みがあらわれ、角質が厚くなってひび割れ、歩く時に足が痛む場合もあります。人目につく位置に症状があらわれること、痛みによる歩行困難や関節痛に繋がるケースもあることから、生活の質が大きく低下する恐れもあります。

膿疱は次々に増える場合と、良くなったり悪くなったりを繰り返す場合があります。疲れた時や、体調が悪化した時に症状が重くなるなど、どんな場合に自分の症状が悪化するのかをきちんと把握することが大切です。

掌蹠膿疱症の主な原因

掌蹠膿疱症の原因は解明されていませんが、悪影響を与える悪化因子については徐々に明らかになっています。近年では、虫歯や歯周病、歯の根の病気、歯科金属アレルギーのほか、長期にわたる喫煙や、扁桃炎、過敏性腸症候群などが発症に関わっていると考えられています。

病巣感染(扁桃炎や歯周炎など)

病巣感染(扁桃炎や歯周炎など)

病巣感染とは、体のどこかに軽度もしくは無症状の慢性炎症があり、それが引き金となって体の他の部分に別の病気が引き起こされることをいいます。掌蹠膿疱症は、この病巣感染が深く関わる代表的な疾患です。

  • 無症状の扁桃炎
  • 無症状の歯の根の病気や歯周病
  • 上咽頭炎
  • 慢性副鼻腔炎

上記のような無症状の病巣感染が掌蹠膿疱症の発症に関わることが多いため、ご自身では発症の原因に気付けず治療を優先的に行わないため、症状が続いてしまうことも多いといわれています。

金属アレルギー

金属アレルギー

掌蹠膿疱症と歯科金属などの金属アレルギーには関連があるとされていますが、歯科金属の除去(詰め物の取り替え)だけではなかなか症状が改善しないケースも少なくありません。その場合は歯の根の病気や歯周病などの治療を一緒に行う必要があります。

喫煙

掌蹠膿疱症の患者さまの喫煙率は約80%と非常に高く、喫煙が掌蹠膿疱症を悪化させる要因の1つであることが分かっています。禁煙によって掌蹠膿疱症が完治することはほとんどありませんが軽くなる、治療の効果が上がるなどの傾向があります。

掌蹠膿疱症の治療法

掌蹠膿疱症の治療法

掌蹠膿疱症の発症や慢性化には、扁桃炎や歯の根の病気、歯周病などが深く関わっていると考えられています。2018年の調査では、掌蹠膿疱症の患者さまのうち歯の根の病気や歯周病、歯科材料による金属アレルギーなど、何らかの歯科治療が必要な方が全体の62.8%もいたことが判明しています。

当院の患者さまでも精密根管治療によって、長期にわたり掌蹠膿疱症で悩んでいた患者さまの症状が改善したケースがあります。

掌蹠膿疱症によって起こるかゆみや発疹、痛みを抑えるために皮膚科で行う対症療法も必要ですが、同時に発症の原因を探すことも大切です。歯周病や扁桃炎などの病巣感染が疑われる場合は、歯科や耳鼻科での治療を行う必要があります。また、悪化因子の1つである喫煙をやめる努力も大切です。

歯科医院で行うことができる治療

歯科医院で行うことができる治療

掌蹠膿疱症を発症した方でお口に銀歯が入っている方、歯の根の病気や歯周病が疑われる方はまず歯医者を受診しましょう。

掌蹠膿疱症を発症している患者さんのうち歯の根や歯周病の治療、銀歯など歯科金属の除去を行った方の多くが症状の改善、もしくは治癒に至っています。

※治癒とは外来通院による治療の必要がないもの、軽快とは治療したことで改善が見られ、通院で継続的な治療を必要とするものと定義されています。

金属アレルギーが掌蹠膿疱症の原因?

下のグラフは、金属除去を行った場合と行わなかった場合の治療結果です。

【金属除去を行った場合】
明らかに改善した方と改善した方、合わせて79.2%という結果が出ています。しかし改善した方のうち8割以上もの方が、金属除去だけでなく歯科治療(歯周病の治療や歯の根の治療)も行っています。

【金属除去を行わなかった場合】
金属除去を行わず病巣治療のみを行った場合でも、治癒や改善した方が合計で73.9%という結果が出ています。

【金属除去を行った場合】と【金属除去を行わなかった場合】の治療結果の差はわずか5%ほどしかありません。
つまり、病巣治療がとても大切だということです。歯周病や歯の根のトラブルの場合は歯科、扁桃炎や副鼻腔炎の場合は耳鼻科で適切な治療を受ける必要があります。

金属アレルギーが掌蹠膿疱症の原因?

根管治療(歯の根の治療)

根管治療(歯の根の治療)

根管治療とはむし歯菌に侵された根管内の神経や血管を取り除き、きれいに清掃・消毒して被せ物や詰め物を装着する治療法です。極めて細く複雑な構造をしている歯の根。肉眼のみで診断し、治療するのは非常に困難です。なかでも高倍率のマイクロスコープやCTを用いて歯の内部を正確に把握し、高精度の根管治療を行うものを精密根管治療と呼んでいます。

精密根管治療は、保険の根管治療と比べ次のような優れた点があります。

専門医ならではの的確な診断と治療
精密根管治療では豊富な経験と知識を持つ根管治療のスペシャリストが、最新の機器を駆使して精度の高い処置を実現しています。患者さんごとに異なる根管の数や太さ、曲がり具合に応じたオーダーメイドの治療が、かけがえのない大切な歯を守る鍵です。

精密根管治療について詳しくはこちらをご覧ください。

歯周病治療

歯周病治療

歯周病は細菌感染によって引き起こされる炎症性疾患です。適切な治療を行わず歯周病が進行すると、歯を失う恐れがあります。早期発見と早期治療が大切です。

SRP(スケーリング・ルートプレーニング)ホームケアでは取り除けない歯石を専用の器具を使って取り除きます。定期的な歯石の除去は、歯周病の予防や歯茎の炎症・腫れの改善に効果的です。

薬物療法強い炎症や痛みなど急性症状のある方には、歯周ポケット内への抗菌剤注入や抗生物質(飲み薬)の処方を行う場合があります。

手術進行した歯周病には、歯茎を切開しSRPでは除去困難な歯石を取り除くフラップ手術や歯周組織再生療法を行います。

ホームケア歯周病の予防には、ご家庭での正しいブラッシングとプロのケアが欠かせません。ご自身の口内環境に合った歯ブラシを選び、デンタルフロスや歯間ブラシなども上手に利用して、歯垢(プラーク)をきれいに取り除きましょう。電動歯ブラシの使用も効果的です。

プロのメインテナンスむし歯や歯周病の予防と早期発見・早期治療を目的としたプロのケアがメインテナンスです。痛くなってからではなく、痛くならないように。口内環境を整え、効果的にむし歯や歯周病を防ぎ、長期的に健康を維持しましょう。