一度根管治療をして完治していたと思っていた歯が、数年後に症状が出てきてやり直しになる経験がある方もいるでしょう。
また、歯科医院でレントゲンを撮った時に、症状は全くないのに『膿がたまっているので根管治療のやり直しをしましょう』と言われた方もいると思います。
「すっかり治っていた」と思っていたのに、落胆してしますよね。
今回は、そんな根管治療のやり直しについて、「少しでも不安や疑問を払拭できるよう」記事を書いてみました。やり直しのリスクを下げる治療方法などもご紹介しております。
やり直しのリスクを下げる歯科医院選びのポイントも是非参考にしてみて下さい
目次
1 やり直しになる原因・症状の特徴
1-1 根管治療やり直しになる原因
根管治療やり直しの原因は細菌が再び増殖しているからです。
根管治療のやり直しをしなければならないのに
放置をしてしまうと、細菌は全身に廻り大きな事態を引き起こすことになります。
放置をしないで速やかに根管治療のやり直しをするべきなのです。
そして『根管治療のやり直し』は非常に多いです。
なぜなら、根管治療は非常に難易度の高い治療で再発率が高いからです。
根本的な原因は細菌ですが、なぜ細菌が再び増殖するのか。
それは、非常に複雑で肉眼では見えない歯の神経の処置を手探りや経験、感覚などで治療をしていくため一時は症状が落ち着いたり完治したと思われても、細菌が消滅していなかったり、不適合な被せ物の隙間から再度感染を引き起こしてしまうからです。
日本の根管治療の再発率は、50%〜70%と、非常に高い確率で再発を起こしています。
引用元 我が国における歯内治療法の現状と課題 須田秀明教授
“3つの理由”
- 前回の治療がきちんとできていない
- 不適合な被せ物の隙間から再度虫歯に感染してしまった
- もともと悪性度の高い細菌(難治性)
再根管治療の時に、前回と同じ手順の根管治療を再び受けたとしても、原因が解決されていなければ、再発を繰り返してしまいます。根管治療の繰り返しは、抜歯にどんどんと近づいていることになります。
しかし、適切な診断と治療で改善される事が期待できます。
根管治療のやり直しを診断された方や、以下のような症状がある方は 適切な診断と治療を選んでいただきたいと思います
1-2 根管治療やり直し症状の特徴
症状の特徴
・痛い 腫れてきた
・膿が出てきた
・出来物ができた
・違和感がある
上記のような症状は、根の病気が再発して膿が溜まっている可能性があります。
https://asuhikaru-shika.com/knowledge/peri-apical-lesion
“コラム1”
- 一度、過去に根管治療をした歯は、自身の歯が非常に薄くなっている状態です。
根管治療を繰り返すことで歯が割れてしまいやすくなり、抜歯になる可能性が非常に高い。治療をすることですら抜歯のリスクを抱えて臨まなくてはならないのです。
“コラム2”
- 症状が出るか出ないかの違いは、細菌の種類の違いや、免疫の反応が強いがどうかです。放置すれば、骨硬化し(骨が硬くなる)治療をしても治りにくい状態を引き起こしてしまします。症状がなくても根管治療はやり直しをするべきなのです。
https://asuhikaru-shika.com/knowledge/peri-apical-lesion
https://asuhikaru-shika.com/knowledge/gingiva-tumour
2 やり直し治療で期待できる効果
根管治療のやり直しで期待できる効果は
・痛みが消える
・腫れが引く
・膿が消える
・出来物が消える
・違和感が消える
なのです。これまでのように、自分の歯として使用する事が期待できます。
しかしながら、この結果は「根管治療専門医院での専門医による治療を受けたこと」によってさらに可能性が上がります。その上、再発のリスクが低くなるという事が1番の期待できる効果であります。
根管治療専門医院による専門の治療
根管治療大阪U R L
https://osaka-endodontic.or.jp/index.php
3 やり直し治療の内容
根管治療やり直し内容は
被せ物や内部の土台を除去し、根管内の汚染された組織を除去、消毒、殺菌していきます。再度、薬を詰めて土台や被せ物を被せていく治療方法になります。
以前に根管治療の経験があるので『既に神経のない状態』です。よって、麻酔は使わない事が多いです。
しかし、炎症がひどい場合や治療中に痛みが出ることが予測される場合などは麻酔を使用することもあります。
被せものや土台を外したり、中の薬を取り出す作業は肉眼では非常に困難です。時には、この作業の時点で歯にヒビが入ったり折れてしまう可能性があります。治療介入したことで抜歯になるケースも少なくありません。
一般歯科の根管治療のやり直しは、非常にリスクが高いものになります。その点、根管治療専門医院ではマイクロスコープを使用することで見える治療を行えます。治療する上での抜歯のリスクも回避できるのです。
4 やり直し治療の症例
根管治療、やり直しの症例です。
・根っこの先に膿がたまり黒い影を作っています。
・曲がった根っこが根管治療の難しさをうかがわせます。
・根管治療専門医によるやり直しにより2年後のC Tでは骨ができ黒い影は消えました。
5 やり直し治療にかかる費用
5-1 保険診療の場合
上記の表は健康保険適用3割負担の費用です。
設備(施設基準)などでの変動があります。
治療の内容によっては費用に差が出てきます。
5-2 自由診療の場
上記の表は湧光会アスヒカル歯科の根管治療の料金表です。
自由診療の費用になりますので医院によって異なります。
根管治療費の違い
保険診療では、さまざまな制限があるために精密な治療を行う事ができない分費用が抑えられています精密な治療ができない事で、再発を引き起こし早期に抜歯になっていく事が多いのです。
精密な根管治療は、最先端の機器、機材、そして何よりも技術と知識を積んだ根管治療専門医スペシャリストによる治療で再発のリスクを十分に下げる事ができるのです。
6 やり直し治療にかかる期間・回数
6-1 前歯の場合
前歯の再治療
期間は4〜5週間が必要です。治療回数も4回〜5回ほどかかります。
根っこの数が奥の歯に比べて少ないので少し回数は少なくなります。
しかし、除去する被せ物や土台、その歯の状態により期間や回数は前後します。また、前歯の場合、治療中に歯が無いままでは日常生活に影響が出てしまいますので、仮歯をいれることも多いです。仮の歯なので外れやすかったり、食事がしにくかったりすることもありますが、取ることができないと治療ができないので治療中は不便があったりします。
6-2 奥歯の場合
期間は5〜6週間が必要です。治療回数も5〜6回かかります。
奥歯であること、根っこの数も多いことで非常に難易度が上がります
当院では根管治療の専門医による、精密検査可能な施設に、根管治療専用の機材をかね揃え安心して高い確率でのやり直しのない根管治療を受けていただく事が可能となります。
(例)医療法人湧光会アスヒカル歯科の根管治療専門サイト
カウンセラーによる治療への不安を解消できる、カウンセリングも行っております。なぜ根管治療のやり直しが必要になったのか、どのような治療を選べばやり直しにならないのか費用や期間、回数などライフスタイルに合わせて治療ができるようなご相談もさせていただいております。常に安心して治療を受けていただけるよう最後までサポートさせていただきます。
高い成功率での根管治療を受けたい!!そう思われた方は、是非お問い合わせください。ベストな根管治療で、少しでも永く自分の歯で過ごせる事の幸せを手に入れていただきたいと思います。
https://asuhikaru-shika.com/knowledge/dentalcavity-endodontics
コメント