歯科医院で『この歯は、根管治療が必要ですね。』と言われて不安に思われていませんか?
自分の歯の根管治療成功率が、どのくらいあるのか気になるところだと思います
実は、根管治療の成功率は、非常に低いと言われています。
なぜなら根管治療は、とても難易度の高い治療だからです。
しかし成功率は、その治療方法や治療をする歯の状態によっても様々です。
ここでは、その様々な治療方法の成功率をお伝えします。
最後まで読み終えていただけたら、少しでも成功率の高い根管治療を選んでいただける事ができます。
目次
1 世界的に見て日本の歯科医療における根管治療の成功率は非常に低い。
この章では、日本の根管治療成功率に関してのデータをお伝えしていきます。
日本の根管治療の成功率は、30%〜50%
引用元:わが国における歯内療法の現状と課題 須田秀明教授
この数字は、日本の根管治療成功率を示したものです。
グラフでもわかるように、米国とは著しい差があります。
世界的に見ても、日本の根管治療の成功率は非常に低い値です。
その理由は、
①根管治療が非常に難しい治療である為、専門的な技術と知識が必要になります。
しかし、日本にはその根管の治療専門医が少ない事。
②日本では「欧米先進国レベルの治療費用」が、保険適用されないこと。
の2点が挙げられます。
保険適用されている日本の根管治療は、あまり成功していない!
引用元:わが国における歯内療法の現状と課題 須田 秀明教授
必然的に、格安で質の低い根管治療は存在しにくい状況です。
そして、専門医精度も充実しているので、精度の高い専門的な治療を受ける事が出来ます。
そうする事で、日本よりはるかに高い成功率を保っています。
2 欧米での根管治療の成功率
では、欧米での根管治療の成功率とは
抜髄 78%〜89%
再根管治療 76〜89%
と非常に高い成功率を示しています。
下の表は、「世界中の根管治療の成功率」に関わる論文から信頼できる文献のみを選び出した結果です。
欧米では、根管治療の専門医が特化した知識と技術で治療していきます。
精密な機器を使用し最先端の治療を行う事ができ、非常に高い成功率が期待できます。
みなさんが、気になっている日本とアメリカの根管治療の違いは、
根管治療専門医レベルの治療が充実しているかどうかなのです。
3 根管治療の成功率を大きく左右する3つのポイント
高い根管治療の成功率を期待するのであれば、3つのポイントを抑えて
ベストな歯科医院を選んでいただきたいと思います
3−1 世界水準の根管治療技術を持つ歯科医師かどうか
なぜなら
根管治療はとても難易度の高い治療であり、知識と技術が必要になります。
どんなに視力がよくても、根管内は肉眼では見えません。
真っ暗な中で、非常に複雑な歯の根っこの中をきれいにしていきます。
最新機材と技術、知識を用いて、見えない根の中をしっかりと見えるようにして、拡大して治療をしていきます。つまり、高度な治療技術を持つ歯科医師でなければ、高い成功率を期待することは出来ません。
暗闇で部屋を掃除するよりも、明るい部屋で掃除した方が綺麗になります。
そして、視力が低い方はコンタクトレンズやメガネをかけた方が見落としがありません。
成功率の高い根管治療を受けるには、担当の歯科医師が世界水準の根管治療技術を習得しているかどうかがポイントです。
世界水準の根管治療技術を習得している歯科医師を探すには、
日本歯内療法学会やアメリカ歯内療法学会の専門医であるかどうかを参考にしてみてください。
様々な知識に加え最新情報、治療技術も取得している根管治療専門医であることは、
医院のホームページなどのプロフィールをチェックしてみてください。
根管治療専門医による治療を受診する事が根管治療の成功率を大きく左右されるポイントの一つとなります。
https://asuhikaru-shika.com/knowledge/peri-apical-lesion
3−2 歯の根を精密検査可能な治療施設かどうか
2つ目のポイントは
精密検査をしっかりできる治療施設であるかどうかも重要になってきます。
デジタルレントゲンに加え、高精度のCTも備えているかどうかです。
なぜなら、根管内は肉眼で確認する事が出来ません。デジタルレントゲンやC Tで骨の中までしっかり検査して膿がたまっていないかを確認するのです。見えないところまで精密に検査できる最新の機械が揃っているかによっても根管治療の成功率は左右されるのです。
3-2-1 デンタルレントゲンとC B C T
お口全体を撮影する事ができるレントゲンです。大きく膿がたまっている場合はっきりと映ってきます。
1本1本の歯をしっかり確認する事が出来ます。小さな虫歯も見逃さないように検査します
3次元で映し出せるC B C T
複雑な根管内、歯根の形などが3次元画像で映し出せる事で
根管治療専門医の正確な診断をする事ができます。状態を確認しながら治療を受ける事ができます。この検査の結果を、「正確に診断できる専門医に治療してもらう」ことが、重要になります。
3-2-2 マイクロスコープ
次に
マイクロスコープは、精度の高い根管治療には絶対的に必要な機械です。
この根管治療に欠かせないマイクロスコープとは、歯科用顕微鏡です。
歯の中を20倍〜30倍に拡大して見ていくことのできるので、良く見える治療を行う事ができます。
肉眼で治療していく根管治療は、暗い洞窟の中を明かりも付けずに行う手探り治療ですが
マイクロスコープによってクリアで明るく拡大された視野は、
根管治療を正確に行う上で、非常に優位になります。
しかし、素晴らしい機械ではありますが、操作が非常に難しくきちんとトレーニングを積んだ技術のある歯科医師が正しい知識を持っていないと、正しく扱えない機械になります。
マイクロスコープを高度なテクニックで、治療してくれる歯科医師にお任せする事でより高い根管治療の成功率を得る事が出来ます。
また、アスヒカル歯科では、マイクロスコープと連携したカリーナシステムという機械を使用しています。このシステムは、治療中の歯の状態を動画で撮影する事が出来ます。
そして、治療終了後に、治療中の動画を使用して、詳しく説明が可能です。
それにより、瞬時に治療内容を納得、理解ができる高性能なシステムです。
ご自分の歯の中を見ていく事が出来ます。
3−3 根管治療の成功率を上げる治療器
根管治療の成功率を大きく左右する3つ目のポイントは、
根管治療専用の治療器具です。
そもそも、根管治療に至る原因は菌です。治療の中では、その菌に対して様々な対策をしていかなければ成功率を上げていくことはできません。
3-3-1ラバーダムを使用しているかどうか
成功率を上げるにはラバーダムを使用しているかどうかでも変わってきます。
ラバーダム防湿法とは、歯にゴムのマスクをかけて完全無菌状態で治療をする方法です。
よって、ラバーダムを使用する事で唾液に含まれる菌からの感染を予防する事が出来ます。
無菌的処置の原則を遵守しなければ、再発を起こす可能性が高くなります。
https://asuhikaru-shika.com/knowledge/endodontics-rubberdam
ラバーダムの使用率
アメリカ合衆国では90%に対して 日本のラバーダム使用率は、わずか5%しか使用されていません。
絶対的に必要な処置でありながら
日本の保険制度の根管治療では、ラバーダムの算定(費用)はなく又、ラバーダムを装着する時間もコストも確保されていません。
完全無菌状態で治療する事が極めて難しいので成功率も低い値になっているのです。
3-3-2 ニッケルチタンファイル
成功率を上げるニッケルチタンファイルとは、根管内を清掃する器具です。
ニッケルチタンファイルは柔軟性があり、根の湾曲に沿ってしなり根菅を傷つける事なく処置する事が出来るため根管治療の成功につながります。
通常の硬いファイルでは、根管内を傷付けたり根管内で折れてしまったりします。
根管治療失敗のリスクが高くなるのです。
3-3-3 クラスBオートクレーブ(滅菌器)
成功率を上げるには最高ランクの滅菌器。クラスBのオートクレーブが使用されているかどうか。菌に対する対策として、使用する機材の滅菌がしっかりされていることは当然です。
最高ランクのクラスBの滅菌機を使用して、全ての機材や器具が完全無菌状態での根管治療は、
より成功率を高めてくれることになるのです。
クラスBのオートクレーブが使用されているかどうかはホームページでも記載していると思われますので確認してみてください。
(例)医療法人湧光会アスヒカル歯科では、DAC ProfessionalというクラスB滅菌機(下の写真)を使用しています。
4 当院では、世界水準の根管治療を提供する環境を整えています
当院では、上記の根管治療の成功率を大きく左右する3つのポイントを全てクリアしております。
根管治療の専門医による、精密検査可能な施設に、根管治療専用の器具機材を兼ね揃え
安心して、高い成功率での根管治療を受けていただく事が可能となります。
(例)医療法人湧光会アスヒカル歯科の根管治療専門サイト
https://osaka-endodontic.or.jp
そして、カウンセラーによる治療への不安を解消できる、カウンセリングも行っております。なぜ根管治療が必要になってしまったのか、どのような治療を選べば成功率が高くなるのか、
費用や期間、回数などライフスタイルにも合わせて治療できるようなご相談もさせていただいております。
常に安心して治療を受けていただけるよう最後までサポートさせていただきます!
高い成功率での根管治療を受けたい!!そう思われた方は、是非お問い合わせください。
ベストな根管治療で、少しでも永く自分の歯で過ごせる事の幸せを手に入れていただきたいと思います。
まとめ
日本の歯科医療における根管治療の成功率は非常に低い
欧米先進国レベルの成功率を目指すには3つのポイントがある。
1 世界水準の根管治療専門医であるか
2 精密検査可能な治療施設であるか
3 根管治療の成功率を上げる治療器具を使用しているか
最後までお読みいただきありがとうございました。あなたの天然の歯は、何にも代えられない、かけがえのない体の一部です。いつまでも自分の歯で過ごす為にも、アスヒカル歯科へ是非ご相談ください。
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