歯が黄ばんだり、着色がついたりする原因はコーヒーや喫煙など生活習慣・食習慣からの外部の影響であったり元々の内部の歯の色味であったり様々です。
そんな中で最近は歯科医院だけでなく歯磨き粉などでもホワイトニングの言葉もよく見かけるので「歯を白くしたい」と日常で感じる方も多いかと思います。
結論から伝えると、ホワイトニング効果のある歯磨き粉で「歯そのものの色は変わらないが、外部からの着色などは除去できる」、ホワイトニングでは「歯そのものの色を白くすることができる」です。
この記事ではホワイトニング効果のある歯磨き粉の実際の効果や、効果的に磨く方法や歯ブラシの選び方からホワイトニングとどれだけの差があるのかも症例を使いながら紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
1 歯磨き粉でホワイトニングはできないが、着色はとれる!
歯磨き粉では歯そのものの色を白くすることはできません。
何故ならホワイトニングで使用する漂白剤(過酸化水素や過酸化尿素)は、市販の歯磨き粉に歯を白くするほどの濃度の漂白剤を配合することは法律で禁止されています。
つまり歯そのものの色を白くするくらいの濃度のホワイトニング材を取り扱えるのは歯科医師や歯科衛生士などの資格を持った人しかできないということです。
しかし、ホワイトニング効果の歯磨き粉が全く効果がないかというとそうではありません。
外部からの着色(コーヒーやタバコのヤニなど)のものに関してはホワイトニングをしなくても歯磨き粉で取れます。
その着色が取れることによって「歯が白くなった」と感じる人もいるので、歯磨き粉かホワイトニングか迷っている方がいればまずお手頃な歯磨き粉から始めてみるのもいいのではないでしょうか。
確実に歯を白くしたい人であればホワイトニングを最初からしてもらうことをお勧めします。
歯磨き粉とホワイトニングどれくらいの差があるか気になる人は先に5章(リンク付)から見てください。
2 ホワイトニング効果のあるおすすめの歯磨き粉
ホワイトニング効果のある歯磨き粉はたくさん販売されていますが、今回はその中でも効果が期待されるお勧めの歯磨き粉を5つお勧め順にご紹介します!
2−1 B+
B+は全ての成分が天然由来成分でできた歯磨き粉です。
従来の歯磨き粉は研磨剤を配合し、研磨で着色を落とすものが多いですがこのB+は研磨剤無配合で、研磨で落とすというより「吸着し、分解する」ことで着色を綺麗に落とします。
歯を白く綺麗にするだけでなく、歯に対しても優しい成分なのでお勧めです。
2−2 ルシェロホワイト
ルシェロホワイトは弱アルカリ性で着色を浮かし、歯に優しいLime粒子(歯より柔らかくきめ細やかな粒子)で着色を除去します。
フッ素も950ppm配合されているため、歯をなるべく傷付けずなおかつ虫歯予防にも効果があるのでお勧めです。
2−3 ブリリアントモア
ブリリアントモアはピロリン酸ナトリウムとポリリン酸ナトリウムという2つの成分の力で着色を浮かせ、除去します。
上記の2つよりやや泡立ちが良く、口臭予防効果のあるL S Sも配合されているので、磨いた後のすっきり感も得たい人はお勧めです。
歯磨き粉の味も3種類あるので、好みの味を選ぶことができます。
2−4 アパガードプレミオ
アパガードプレミオは薬用ハイドロキシアパタイト(歯垢を吸着し、歯の表面の再結晶化や再石灰化など効果あり)に天然成分(真珠やアコヤ貝:着色を浮かす効果あり)が配合されているので、市販の薬局などで歯磨き粉を買う場合はお勧めです。
2−5 シュミテクトやさしくホワイトニングE X
シュミテクトやさしくホワイトニングE Xは微粒子アルミナと改良ツインシリカのダブル効果で着色を除去できます。
なんと言っても他の歯磨き粉と比べ、知覚過敏予防成分(しみ止め)が配合されているため知覚過敏がある人や歯の根っこが露出している人にはお勧めの歯磨き粉です。
3 着色を効果的に落とす歯ブラシの選び方と歯磨き方法
ホワイトニング効果(着色除去効果)のある歯磨き粉をより効果的に使用するには、歯ブラシの選び方や磨き方が重要です。
3−1 歯ブラシは毛先が細くなっていない平坦で、普通の硬さを選ぶ
歯ブラシの毛先は横から見た時に平坦になっているもので、普通の硬さを選びましょう。
何故なら平坦になっている歯ブラシは先が細くなっている歯ブラシに比べ、毛先が歯に当たる面積が広いため歯垢などの汚れの除去率が高いからです。
そのため着色なども歯磨き粉が毛先全体で歯にあたるので、より効果的に着色を除去できます。
3−2 歯磨きは毛先が歯に対して垂直(90度)に当て、細かく動かすように磨きましょう。
歯についた着色をしっかり除去するには歯ブラシの毛先を垂直(90度)に当て、細かく動かすように磨くことがお勧めです。
しかし磨く力を強くすれば取れる訳ではないので、ブラシ圧はかけすぎないようにしましょう。
歯茎を傷つける原因になります。
そして垂直に当てると歯周ポケットの内部などは毛先が届かないので、歯周病予防としては最後に歯ブラシの毛先を歯茎の方向に少し向け、再度細かく磨くこともお勧めします。
4 市販のホワイトニング用の歯磨き粉やシート、ホワイトニング材の注意点
市販の歯磨き粉は研磨剤が粗かったり(特に海外のもの等)、市販のホワイトニングシートもほとんどが歯の着色を浮かせてとるものばかりなのであまりお勧めはできません。
歯そのものを白くできるホワイトニングシートも一部ありますが、歯を白くできるほどの濃度は知覚過敏が起こりやすくなったり、取り扱いを間違うと痛みを生じる場合もあるため必ず歯科医院で相談・取扱方法などを聞いてから行うことが安全で安心だと思います。
市販のもので何か問題があってからでは遅い場合もあるので、購入を検討している人はよく考えてリスクも承知の上で購入しましょう。
5 ホワイトニング用歯磨き粉を使用した歯とホワイトニングをした歯の比較症例
実際ホワイトニング効果のある歯磨きを使用しての効果とホワイトニングをした歯を写真で見比べて、どれくらいの差があるか是非参考にしてください。
上記の症例を見ていただくと、ホワイトニングをした方が歯そのものの黄ばみが消え白くなっているのが分かります。
着色を落とすだけでも白く感じることもありますが、客観的な印象ではホワイトニングが確実に白く見えるので、歯磨き粉を試してそれでもまだ白くしたい希望がある人は是非ホワイトニングがお勧めです。
コメント