歯がグラグラして痛みがあったり、食事が食べにくかったりすることで、困っている方はいませんか?
歯は健康で正常であれば、グラグラすることはありません。グラグラしているのは、病気になっているからです。
歯がグラグラする原因は1つではなく、歯周病や歯の破折、くいしばりなどいくつかあります。
どれも放置していても治ることはありません。
グラグラする歯を放置すると、抜歯しなければいけなくなるケースがあります。
ですが、治療することにより歯のグラグラを治し、歯を健康な状態に戻すことができるケースがあります。
この記事では、歯がグラグラする原因や治療法、痛みがある時の対処法なとを詳しく説明していきます。
1 歯がグラグラする6つの病気
歯は健康で正常な状態であれば、わずかに動くことはありますが、グラグラすることはありません。
歯がグラグラするのは病気です。
歯の根っこは顎の骨に埋まっていますが、根っこと骨が直接接しているのではなく、歯根膜という歯の根っこを囲む膜を介して接しています。
この歯根膜は厚さが0.2㎜ほどなので、食事で噛んだ時に歯が0.2㎜ほど動きますが、この動きを感じることはありません。
ですので、歯がグラグラするのは歯自体か歯の周りが病気になっているのです。
歯がグラグラする病気は以下の6つあります。それぞれ説明していきます。
①歯周病
②歯根の破折
③根尖性歯周炎(根っこの先に膿がある病気)
④外傷
⑤被せ物が外れかかっている
⑥はぎしりやくいしばり
それぞれ説明していきます。
①歯周病
歯がグラグラする原因で1番多いのが歯周病です。
歯周病とは歯の周りに炎症が起こっている病気です。歯の周りに炎症が起こると骨を壊す細胞が出てきて歯の根っこの周りの骨がどんどんなくなっていきます。
ですので、歯周病が進行すると歯がグラグラしていきます。
歯がどのくらいグラグラするかで歯周病の進行度合いを判断することができます。
表のように、歯がグラグラする動きが大きくなるほど歯周病が進行していることを示しています。
歯が前後・左右・上下にまでグラグラ動く場合は、重度歯周病であり治療法は抜歯になります。
歯周病は放置しても治ることはないので、必ず治療が必要になります。
②歯根の破折
歯の根っこが割れていると、歯がグラグラします。
根っこの割れている部分に細菌が集まり、その周りで炎症が起こり顎の骨がなくなっていくので歯を支えることができず、歯がグラグラしていきます。
③根尖性歯周炎(根っこの先に炎症がある病気)
歯の根っこの先で炎症が起きる根尖性歯周炎でも、歯がグラグラすることがあります。
根尖性歯周炎とは歯の中で細菌が増え、歯の中の神経が死んでしまい、感染を起こしている病気です。
歯の中で感染が起きると、細菌は歯の根っこの先の方に進んでいき、根っこの先で炎症を起こします。
この炎症の影響で顎の骨がなくなり、歯がグラグラします。
④外傷
打撲などで歯に強い力がかかると、歯がグラグラすることがあります。
それは強い力が加わることで、歯が顎の骨から脱臼するからです。
脱臼した歯は歯茎の繊維とくっついているだけなので、グラグラします。
⑤被せ物が外れかかっている
被せ物が外れかかっているとグラグラします。
それは歯そのものがグラグラしているのではなく、外れかかっている被せ物がグラグラしているのです。
虫歯や噛み合わせで強い力が加わると、被せ物をくっつけている接着剤が劣化し、被せ物がグラグラします。
⑥はぎしりやくいしばり
はぎしりやくいしばりが強い場合は、歯がグラグラすることがあります。
はぎしりやくいしばりがあると歯の強い力が加わり、歯の根っこの周りで炎症が起こり、グラグラすることがあります。
2 グラグラする歯の治療法
1章では「歯がグラグラする病気」について説明しましたが、グラグラしている歯は放置していても治ることはありません。原因に対する治療が必要になります。
この章ではそれぞれの病気に対する治療法を説明していきます。
①歯周病
1章で説明したように、歯周病で歯がグラグラしているのは軽度ではなく、中等度か重度まで病気が進行しています。
中等度と重度の歯周病の治療法について説明していきます。
【中等度歯周病】
中度まで進行していると「スケーリング・ルートプレーニング」に加え、「外科的な治療」が必要になることがます。
スケーリング・ルートプレーニングとは専用の器具を用いて歯や歯の根っこについている歯石や汚れを除去する治療です。
また、スケーリング・ルートプレーニングだけでは治らない場合は「外科処置」が必要になります。
外科処置とは、歯茎をめくり歯と顎の骨の状態を確認しながら、歯石や汚れを除去します。
必要ならば、骨になる材料を入れ再生療法をすることもあります。
治療期間はケースにより変わりますが、おおよそ3ヶ月から1年の期間がかかります。
【重度歯周病】
重度まで進行すると、治療法は「抜歯」ことになります。
それは、重度まで進行すると顎の骨がなくなってしまい、歯を支えることができないからです。
重度まで歯周病が進行するとスケーリング・ルートプレーニングや外科処置を行っても顎の骨がなくグラグラしているのを止めることはできません。
ですので、重度の歯周病まで進行しグラグラしている歯に対する治療法は「抜歯」になります。
②歯根の破折
歯の根っこが破折している場合の治療法は「抜歯」になります。
歯の見えている部分(歯冠部)のみが破折している場合は、破折部分を除去し被せ物をつけることで治療ができます。
しかし、歯の根っこが破折している場合は破折部分が骨の中にあり、治療することができません。根っこの破折部分を修復することがないので、治療法は「抜歯」になります。
③根尖性歯周炎(根っこの先に炎症がある病気)
根尖性歯周炎(根っこの先に炎症がある病気)で歯がグラグラしている場合の治療法は「根管治療」です。
根尖性歯周炎とは、歯の根っこの先に炎症が起こっている病気です。
歯の根っこの先に炎症が起こる原因は、歯の中にいる細菌です。歯の中に細菌が入ると、歯の中でどんどん増殖し歯の根っこの先で炎症が起こります。
ですので、根尖性歯周炎で歯がグラグラしている場合の治療法は、歯の中にいる細菌のを取り除く「根管治療」になります。
④外傷
外傷で歯がグラグラしてる場合の治療法は「固定」か「補綴処置・根管治療」または「抜歯」になります。
転倒したり、スポーツで歯に強い衝撃が加わると歯はグラグラします。
その時、歯は顎の骨から抜けてしまいます。
ですので、歯を正しい位置に戻し「固定」します。
また、衝撃で歯が破折した場合は「補綴処置・根管治療」または「抜歯」になります。
歯冠部分のみ破折している場合、歯の神経が見えていなければ補綴処置(被せ物の治療)だけの治療になります。しかし、神経が見えている場合は根管治療(神経の処置)をし補綴処置を行います。
また、歯の根っこまで破折した場合は歯を残すことができないのいで「抜歯」になります。
⑤被せ物(補綴物)が外れかかっている
被せ物が外れかかっていてグラグラしている場合の治療法は「補綴治療」「虫歯治療」「咬合調整(噛み合わせの治療)」になります。
被せ物がグラグラしている理由は、歯と被せ物をくっつけている接着剤(セメント)が溶けているからです。
このセメントが溶ける原因は虫歯だけでなく、噛み合わせが悪く強い力が加わっていることも挙げられます。
ですので、虫歯治療をし虫歯を取り除くことと、噛み合わせを調整し歯に強い力がかからないように治療します。
⑥はぎしりやくいしばり
はぎしりやくいしばりで歯がグラグラしている場合の治療法歯「咬合調整」「ナイトガード」「矯正治療」になります。
はぎしりやくいしばりで歯がグラグラするのは、噛み締めや歯が横に擦れることにより歯に大きく負担がかかっているのが原因です。
ですので、歯の噛み合わせと調整する「咬合調整」をします。
また、そもそも歯の位置が正しい位置ではない場合や、噛み合わせを調整しても歯に対する負担を減らすことができない場合は、歯の位置を正しい位置に移動させる「矯正治療」を行う必要があります。
そして、夜寝ている間にしているはぎしりやくいしばりに対して「ナイトガード」というマウスピースを装着します。マウスピースを装着することにより、はぎしりやくいしばりから起こる歯に対する負担を減らすことができます。
3 痛みがある時の対処法
歯がグラグラし痛みがあるときは、すぐに歯科医院を受診するようにしてください。
グラグラしている歯は自然に治ることはなく、食事や噛んだ時に歯が動き痛みが出ます。
歯科医院で治療しなければ痛みをとることはできません。
グラグラしている歯を、隣の歯とボンドでくっつけて「固定」をしたり、炎症が起こっている場合にはお薬を処方したりします。
これらの治療を行うことにより、一時的に歯がグラグラを抑えることができ痛みをなくすことができます。
ですので、歯がグラグラして痛みがある時は、すぐに歯科医院を受診してください。
お仕事などで忙しく、歯科医院を受診できない時は鎮痛剤を服用することで痛みを和らげることができます。鎮痛剤はお近くのドラッグストアなどで購入できます。
ですが、鎮痛剤は歯がグラグラしてる原因に対する根本処置では無いので、一時的な効果しかありません。
なるべく早くに歯科医院を受診してください。
4 歯がグラグラする人はアスヒカル歯科へ!
アスヒカル歯科では、全ての病気に対して原因を追求することに力を入れています。
グラグラになった歯を治すだけではない、「なぜグラグラになったのか」を調べ治療していきます。
それは病気の原因が分からなければ、再発や適切な治療ができず、再発する可能性が高くなるからです。
ですので、アスヒカル歯科では「初診時の検査」に重点を置いています。
それは、検査が病気の原因を知るためにとても重要だからです。
初診で来られた時に必要な全ての検査を行うことで、お口の中の病気の状態やその病気の原因をしることができます。
歯がグラグラする原因をしっかり突き止めてから、原因を解決し歯のグラグラを治す診療を行います。
また、アスヒカル歯科ではカウンセリングシステムを取り入れています。
治療前の前に患者さんとお話をする時間を設けています。
・痛みのある部位
・全身の状態
・アレルギーがないか
などを、お聞きするのと同時に、
・困っていること
・不安に思っていること
・治療の対する希望
などお聞きし、患者さんが治療を受けやすいようにしていきます。
ですので、歯がグラグラしお困りの方はアスヒカル歯科にお越しください。
まとめ
・歯がグラグラする6つの病気
・グラグラする歯の治療法
・痛みがある時の対処法
・歯がグラグラする人はアスヒカル歯科へ!
アスヒカル歯科では、全ての病気に対して原因を追求することに力を入れています。
それは病気の原因が分からなければ、再発や適切な治療ができ図、再発する可能性が高くなるからです。
また、アスヒカル歯科ではカウンセリングシステムを取り入れています。
治療前の前に患者さんとお話をする時間を設け、治療を受けやすいようにしていきます。
以上がグラグラする歯び関する記事になります。
最後まで読んでいただきありがとうございまさす。
コメント