歯列矯正後の「後戻り」についてお聞きになられたことはありますでしょうか?
歯列矯正により、せっかく費用も期間も欠けてきれいに並べた歯であっても、その後の保定(固定すること)を怠ってしまうと、またガタガタと歯並びがもとに戻っていこうとします。
とってももったいないですよね?
今回は、歯列矯正後の後戻りについて、後戻りをした後の対応、後戻りさせないために大切なことについて解説していきます。
ぜひ、今回の記事を読んでいただき、後戻りを後悔しないために、できることを取り組んでいただければと思います。
目次
1歯列矯正をしても後戻りはする
理由は3つです。
今から1つずつ解説していきますね。
1−1リテーナーをきちんと付けていなかった
矯正をされていた方はお聞きになられた方も多いかと思いますが、リテーナーと呼ばれるものは、歯列矯正後に歯が元の位置に戻らないように固定する、モノのことを言います。
このリテーナーを面倒だったり、忘れてしまって、付けていないと、だんだんと前のように元の位置に歯が戻ろうとして、ガタガタしてきてしまいます。
1− 2歯並びが悪くなるような生活習慣・癖が歯列矯正後も続いている
寝ている間の歯ぎしりや食いしばりで、歯がすり減ったり、傾いたりということがあります。また、舌で歯を押したり、唇を噛んだりする癖が取れていないと、いくらリテーナーをしていたとしても、後戻りする可能性があります。
これが一番厄介な問題かもしれません。
なぜなら、大人になってから癖を治すには、何十年も行っていることを数日で直すことは至難の技とも言えるからです。
ですので、できるところから意識をして、直す努力をしてもらうことをオススメします。
日中はできるだけそうならないために、目に見えるところに付箋を貼って意識をしてみたり、夜は歯を守るマウスピースを作るなどして、対応していくことを意識づけることが大切です。
1−3歯周病が進行していたり、加齢により歯を支える骨が減少している
歯周病が進行していたり、加齢で骨が減少してきている場合は、歯がぐらついていることが多いです。
グラグラするということは、歯も動きやすいということです。
ですので、昔に矯正をしていたけど、歯周病が原因で後戻りをしたという方がおられます。
これを防ぐためには、定期的なメインテナンスに行っていただき、歯周病のコントロールをすることが大切です。
2後戻りをしたあとにすることのできる対応法
後戻りをしたあと、ただ後悔するのではなく、できることを勧めていきましょう!
できることは2つありますので、1つずつ試してみてくださいね。
2−1リテーナーを付けてみる
取り外しのできるリテーナーで、歯の若干の動きぐらいであれば、リテーナーをはめることで、少しだけ動き元の位置に戻ることがあります。
ただし、大きく歯が動いていて、そもそもはまらない場合は適応外です。
少し指で押したらはまる、という方は試してみてください。
また、歯医者さんにリテーナーを持って行くことで、少し調整すればハマるということもあります。
ご自身で勝手にリテーナーを調整することは、歯がそれをシたことによってガタガタしてくる場合もあるので、必ず歯医者さんに持っていき、本当にリテーナーが今も使えるのか、調整をすれば使えるのかを確認シていただければと思います。
2−2部分矯正など、矯正の再治療をする
リテーナーの調整だけでは、元に戻らないぐらい動いている場合、もう一度矯正をするという方法があります。
歯医者さんによっても考え方が違うとは思いますが、後戻り程度であれば、全体的に矯正するのではなく、ガタガタしている部分の、部分矯正が可能なことが多いです。
期間も、全体的矯正をするよりは、数ヶ月で終えることができるなど、早く終えることができます。
ただし、矯正後から何年もたっていて、全体的に矯正が必要という場合ももちろんあります。
これは、ご自身での判断は難しいため、矯正の専門医に相談することが大切です。
3後戻りを直すための治療費
後戻りを直すための治療費は、矯正治療自体が自由診療のため、医院さんによって異なってくるのが現実です。
上記はアスヒカル歯科での、矯正費用の一覧です。(税込み価格:10%で計算)
当医院でも、部分矯正は16,5000円〜と、調整する部分や範囲によって、費用は異なります。
後戻りをしたあとの調整を考えておられる方は、歯医者さんへお問い合わせしていただくこと、オススメします。
4後戻りで後悔しないために、大切なことはリテーナー!
リテーナーを使用しているのと、使用していないのとでは、後戻りのスピードが格段に違います。
上記で説明したのは、取外し用のリテーナーです。
いいところは取外しができることで、歯のお手入れが行き届きやすいということです。
ただし、ご自身での付け外しが必要なので、付けずに忘れてしまっていると、後戻りをします。
それに変わって、こちらは歯につける接着剤で固定をする、リテーナーです。
これは、くっつけてしまうので、ご自身での取り外しは必要ありません。
ただし、ワイヤーが歯の裏についている状態ですので、食後の歯ブラシなどは、矯正後も引き続き、十分に気をつける必要があります。
もし、歯ブラシができていないと、虫歯になりやすくなります。
どちらも、メリット・デメリットがありますが、大切なことはきちんとリテーナーをつけて、後戻りをさせないということです。
せっかく、費用も期間もかけ、痛みにも耐えて治療した歯を、戻してしまうのではなく、ぜひ大切に使っていただければと思います。
5リテーナーをつける期間について
この文章を見たら、嫌だなと思った方もいるかも知れません。
これは、ずっと付けておくということではなく、夜寝るときに付けておく意味で「半永久的」と書きました。
矯正が終わってすぐの頃は、まだ歯もグラグラとしていて、すぐに動きやすい状態になっています。
この最初の約3ヶ月間は、食事や歯ブラシ以外は、ずっと付けて、ずれてしまわないようにします。
3ヶ月が過ぎた頃からは、夜だけに付ける状態になります。
従来は、矯正をした期間と同じだけリテーナーをする、という風に言われていましたが、やはりそれでも生活習慣や癖、などが残っていると、また後戻りするということが最近ではわかっており、寝る時はずっと付けるというような考えに、変わってきました。
面倒だと思うかもしれませんが、リテーナーを付けることで、後戻りを防止できますので、頑張って付けてみましょう!
6当医院でも矯正治療を取り入れています
当医院でも、矯正治療専門医が、矯正治療を行っております。
矯正治療と聞くとどうしても審美的なことと捉えられがちです。
しかし、実際には見た目だけでなく、歯を動かすことで歯の機能を改善し、より長くご自身の歯を使っていただくために矯正治療というものは大事になってきます。
ただ単に見た目をキレイにするだけではなく、お口の機能改善を目指して治療を行なっていただくためには、歯科医師の技術が必要になります。
お医者さんの中にも、脳外科や耳鼻科など専門医がいるように、お口のトラブルにもそれぞれ専門医がいます。
きちんと技術や知識のある専門医に治療を受けていただくことが大切です。
アスヒカル歯科では、治療に対する知識・技術の向上に努め、最新技術もたくさん取り入れて治療を行なっております。
矯正の治療相談は無料で行なっておりますので、ご興味ある方はぜひお問い合わせください。
また、治療をしてくれる術者の技術も大事ですが、もう一つ大事なことは相談できる相手がいること。
矯正治療を含め、治療と呼ばれるものには不安や疑問が多くあると思います。
ですので、そういった不安や疑問を相談できるカウンセラーがいることはとても大切です。
アスヒカル歯科でもカウンセラーが患者様お一人お一人と、相談しながら治療を進めております。
矯正治療は決して簡単な治療ではありません。
患者様にもご納得いただいて治療していくことが大切です。
ぜひご相談ありましたら、アスヒカル歯科へお問い合わせください。
アスヒカル歯科でもカウンセラーが患者様お一人お一人と、相談しながら治療を進めております。
矯正治療は決して簡単な治療ではありません。
患者様にもご納得いただいて治療していくことが大切です。
後戻りをした歯の矯正についてなども、丁寧にご説明いたしますし、納得して治療を受けていただくために、なんでもお話ししていただければと思っています。
ぜひご相談ありましたら、アスヒカル歯科へお問い合わせください。
7まとめ
【歯列矯正後に後戻りをする原因】
- リテーナーをきちんと付けていなかった
- 歯並びが悪くなるような生活習慣・癖が歯列矯正後も続いている
- 歯周病が進行していたり、加齢により歯を支える骨が減少している
【後戻りを治す方法】
- リテーナーの調整をする
- 部分矯正を行う
- 全額的な矯正を行う
後戻りさせないために大切なことは、リテーナーをきちんと使用することです。
ぜひ今回の記事を読んでいただき、リテーナーの大切さを知り、後戻りさせないように、そして後戻りしてしまっている場合は、歯医者さんへ相談していただき、治療を受けていただければと思います。
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