歯並びを綺麗にしたいと思われたことは、一度はあるのではないでしょうか?
今現在、様々な矯正装置が存在し、一体どれを選択したら良いのか、失敗せずに綺麗にしたいと悩まれている方も多くおられると思います。
接客業など人前に出る仕事をされている方は、矯正の装置が見えるのはちょっと・・・と思われている方もいるのではないでしょうか。
裏側矯正の費用は他の矯正装置と比べて変わるのか?
裏側矯正は他の矯正装置比べてと期間が変わるのか?
など、今回は他の矯正装置と比較しながら『裏側矯正』についてのメリットやデメリット、期間や費用について、解説します。
目次
1裏側の歯列矯正とは?
裏側の歯列矯正とはその名の通り、歯の裏側に装置を付けて、歯を移動させる矯正のことです。
裏側につけることで表から見たときは、矯正をしていることが一見分かりません。
こうして付けられた装置を、1〜2ヶ月に1回ぐらいのペースで調整をし、歯を動かしていきます。
2他の矯正装置と裏側矯正を比較した時のメリット・デメリット
矯正は裏側矯正の他に、表側にワイヤーを付けるラビアル矯正、マウスピースを使用した矯正があります。
大きく比較してみると、上記のようになります。
全体的に言えることは、頑張れば仕上がりはどれも変わらずキレイにすることができるということ。
しかし、3つの治療方法どれをとってもいいところと、難しいところがあります。
今からは、その3つの矯正装置の違いをメリット・デメリットの観点からお伝えしていきますね。
2−1裏側矯正
【メリット】
・審美的に矯正装置が見えずキレイ
【デメリット】
・話しづらい
・費用が他の矯正装置に比べて高い
・治療期間も他の矯正装置に比べて長い
・何より歯ブラシが難しい
裏側矯正は歯の裏側に装置をつけるので、一見、矯正をしているようには見えません。
口を大きく開けたりすることで、装置が見えるということはありますが、普段の会話程度であれば、見た目を気にせず生活をすることができます。
ですので、人前に出られる方には向いていると思います。ただし、話しづらくなるため、接客業などお話の機会が多い方にはお勧めいたしません。
しかし、裏側の矯正は治療の技術も他の矯正に比べ高く、治療期間もそれだけ長くなります。
また、費用もその分高くなるということです。
(4章にて、費用について詳しく説明しますね)
また、なんと言っても、歯磨きがかなり難しいです。
装置がついていなくても、歯の裏側を掃除することは難しいと思われたこともあるのではないでしょうか?
そこに矯正の様々な装置がついていると難易度も増します。
歯ブラシができずにいると虫歯になりやすいので、しっかりお手入れできる方にはお勧めですが、歯ブラシに自身がない場合には別の方法を取ることをお勧めします。
2−2表側矯正(ラビアル)
【メリット】
・比較的ほとんどの症例で矯正治療の適応が可能
・取り外しをしなくていい
【デメリット】
・見た目にわかる矯正装置
・ワイヤーの中の掃除が大変(歯ブラシが難しい)
一般的によく知られているのが、歯の表側にワイヤーをつける矯正(ラビアル)ではないでしょうか?
この矯正のメリットは、複雑な歯並びであっても、大抵は治療をすることが可能です。
ですので、マウスピース矯正では治すことのできない歯並びであっても治療をすることが可能です。
また、取り外しを自分でしなくてもいいというメリットもあります。
しかし、ワイヤーを使った矯正装置は、歯の表側に装置を取り付けるので、矯正をしていることがすぐに分かります。
人と対面してお話をされる方などは目立つので嫌だとおっしゃられる方も多いです。
ただし、最近の矯正装置は装置自体が透明なものであったり、ワイヤーも白く色を塗られたものなども出てきているので、目立ちにくくはなってきています。
また、歯ブラシの難しさという点もデメリットとして挙げられます。
細かい器具が浮く数にわたり装着されているので、そこの間をぬって1本ずつ磨ことが難しいからです。
ワイヤー矯正をされる方は特に、歯ブラシを頑張ることがポイントになります。
まずは、歯医者さんでどの装置が適応できるかをお尋ねしてみることが大切です。
2−3マウスピース矯正
【メリット】
・審美的に矯正をしていることが分かりにくい
・取り外しが出来るので、歯ブラシがしやすい
【デメリット】
・歯並びの関係で出来ない場合もある
・自身で取り外しをしなければいけない
マウスピース矯正をご存知でしょうか?
最近では、ネットの広告などにもたくさん出てきていますよね。
マウスピース矯正とは、歯を動かすためのマウスピースを設計し作成して、1週間から10日おきにマウスピースを交換して歯を動かす矯正装置のことです。
こちらの矯正は、マウスピースを取り付けるので、近づいてみないと矯正していることが分かりにくいところがいいところです。
また、食事中も装置を取り外しすることができるので、装置に食べ物がつまったりということがなく、食事をすることができます。
マウスピース矯正と呼ばれるものは、1日のうちのほとんどをマウスピースをつけて生活します。
それをつける時間が短くなればなるほど、動きも遅くなってしまうのです。
ですので、付け外しをする手間をかけるのが難しいという人にはあまりお勧めしません。
症例によってはマウスピースでは難しい場合もあったりするので、歯医者さんで出来るかどうかの判断をしてもらうということも、大事なポイントになります。
3実際の症例写真
4裏側歯列矯正の費用について
矯正治療と呼ばれるものは、一部を除いて自由診療が基本になります。
自由診療とは保険診療とは違い、歯科医師が患者様の歯の状態や、患者様自身の希望、地域性などを考慮して自由に価格設定しているので、全国ほぼ同じということは難しいです。
以下に載せているものは、アスヒカル歯科での価格ですので、参考程度にみていただければと思います。
※上記の金額はアスヒカル歯科での料金を表示しております。
※当医院では、以前までは裏側の歯列矯正も行なっておりましたが、最近ではマウスピース矯正の治療の可能性が広がりを見せているため、マウスピースでの治療をお勧めしています。
※1 現在裏側の歯列矯正は行なっておりません。
また、上記の金額はそれぞれの矯正装置の金額で、それに加えて診断料33,000円・調整量5,500円(毎回の来院時に必要)・補綴装置(後戻りをしないための装置)55,000円が別途必要になります。
支払方法も今は様々な方法があります。
アスヒカル歯科でも、様々な手段をとっており、患者様により身近に治療を受けていただくための工夫もしております。
※上記は実際にアスヒカル歯科で行なっている、治療費用の支払方法です。
ぜひご興味ある方はお気軽にアスヒカル歯科へお問い合わせください。
5裏側歯列矯正の期間について
裏側の歯列矯正はおおよそ3年と言われています。
もちろん歯列矯正は患者様自身の歯を動かしていくので、想定どおりに動かなかったり、動くまでの時間がゆっくりだったり、早かったりと個人差のでる治療方法です。
ですので、絶対にこの期間というわけではありませんが、多くの方は3年ほどで治療を終了されています。
裏側矯正は、表側にワイヤーをつけるラビアル矯正やマウスピース矯正と比べて、治療期間が長いと言われています。
それは、歯の裏側に装置をつけて動かすので、表側の時と比べ、治療の難易度自体も上がり、治療期間もそれだけ長くなるとされています。
6何より大事なのは医師の技術・知識と相談ができること
6−1医師の技術と知識が重要
矯正治療と聞くとどうしても審美的なことと捉えられがちです。
しかし、実際には見た目だけでなく、歯を動かすことで歯の機能を改善し、より長くご自身の歯を使っていただくために矯正治療というものは大事になってきます。
ただ単に見た目をキレイにするだけではなく、お口の機能改善を目指して治療を行なっていただくためには、歯科医師の技術が必要になります。
お医者さんの中にも、脳外科や耳鼻科など専門医がいるように、お口のトラブルにもそれぞれ専門医がいます。
きちんと技術や知識のある専門医に治療を受けていただくことを強くお勧めします。
当医院でも、矯正専門医が矯正治療を行なっております。
治療に対する知識・技術の向上に努め、最新技術もたくさん取り入れて治療を行なっております。
矯正の治療相談は無料で行なっておりますので、ご興味ある方はぜひお問い合わせください。
6−2相談ができる歯医者選びが大事
治療をしてくれる術者の技術も大事ですが、もう一つ大事なことは相談できる相手がいること。
矯正治療を含め、治療と呼ばれるものには不安や疑問が多くあると思います。
ですので、そういった不安や疑問を相談できるカウンセラーがいることはとても大切です。
アスヒカル歯科でもカウンセラーが患者様お一人お一人と、相談しながら治療を進めております。
矯正治療は決して簡単な治療ではありません。
患者様にもご納得いただいて治療していくことが大切です。
納得して治療を受けていただくために、なんでもお話ししていただければと思っています。
ぜひご相談ありましたら、アスヒカル歯科へお問い合わせください。
7良くある質問
7−1痛みについて
裏側矯正に限ったことではないですが、痛みはあります。
なぜなら、歯列矯正は今まで動かなかった歯を無理やり動かしていくからです。
ですので、痛みを伴ってしまうのですね。
しかし、ずっと痛いわけではありません。
裏側矯正は1〜2ヶ月に一度ワイヤーの調整をして歯を動かしていきます。その調整をした時に3日から1週間程度痛みを伴います。
私も矯正をしていましたが、おおよそ調整してから5日間ぐらいは、歯に鈍痛のような痛みがありましたが、その後は痛みはありませんでした。
7−2食事について
裏側矯正をしていたら食事がしづらいのでは?という質問をよく聞きます。
実際に食事をするのは難しく感じられる方が多いです。
ある程度は慣れて食べられるようになりますが、矯正器具に食べ物がつまりやすいというところが難しいところ。
歯磨きをすることで、キレイにはなりますが、矯正中で一番苦労するところかもしれません。
また、調整後の痛みがある時の食事は辛いことがあるかもしれません。
しばらくはヨーグルトやゼリー、スープなど柔らかかったり、喉に通すだけの食事という場合もあるかもしれません。
だからと言って、食事を取らないということは、体にとってはよくないので、少しでもいいので、何か栄養を取ることが大切です。
ちなみに私も痛みのある時は、ゼリーをよく食べていました。
それも慣れてくれば、餃子やラーメンなど、食べられていましたので、ずっとというわけではなかったです。
しかし、長い人生のうちのたった数年でキレイになると思ってぜひ頑張ってもらえればと思います。
7−3舌が口内炎になりやすい
裏側矯正は器具が舌にあたりやすいので、口内炎ができやすいです。
こちらもずっとできているわけではありませんが、舌が慣れていない間は特に、器具にぶつけて傷つきやすいです。
口内炎に塗る薬もありますので、気になる方は歯医者さんへご相談いただければと思います。
7−4裏側の歯列矯正ができないこともある?
答えはあります。歯列の状態によっては、裏側矯正が難しい場合があります。
矯正専門医に相談をして、自分ができるかどうかということを聞くことも大切です。
7−5お手入れって難しい?
こちらも答えは「はい」です。
矯正器具をつけているとそこも含め、複雑な状態のところを1本ずつ磨いて行かなくてはなりません。
ですので、お手入れは難しいとされています。
表にワイヤーをつける矯正ももちろん難しいですが、裏側は装置がなくても見えにくく、歯ブラシが難しいところです。
裏側矯正を希望されるのであれば、歯ブラシをより念入りに、また歯科衛生士さんに磨き方のポイントを教えてもらうことも大切だと思います。
7−6部分的な裏側矯正はできるの?
基本はできません。
7−7虫歯になりやすい?
裏側矯正をしているから絶体に虫歯を作る、絶対に虫歯を作らないと言い切ることはできませんが、裏側矯正は際ほどお伝えした通り、歯ブラシが難しいため、磨きのこしが多く存在すると、虫歯を作りやすいです。
ですので、歯ブラシをしっかりしていただくことが、虫歯を作らないことへも繋がります。
8まとめ
裏側矯正
仕上がりは他の矯正と変わりはないが、期間や費用が、表にワイヤーをつける矯正、マウスピース矯正に比べると多く必要になります。
【メリット】
・見た目が分かりにくい
【デメリット】
・費用はマウスピースや表側のワイヤー矯正に比べて高い
・治療期間も他の矯正に比べて長い
・何より歯ブラシが難しい
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