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今すぐ痛みをとりたいあなたへ!歯の神経が炎症する原因とその対処法

2021.01.01 (最終更新日:2021.01.01)
歯神経炎症アイキャッチ


虫歯になると何で歯が痛くなるのだろう?

誰もが一度は考えたことがあると思います。

虫歯で歯が痛くなるのは、「歯の中にある神経が炎症を起こしている」からなのです。

炎症とは、

「有害な刺激に対し反応し、被害を局所にとどめるとともに、有害物質を排除し、傷害された部位を修復しようと生体防御」です。

神経の炎症とは生態の防御反応であり、体に病気を教えてくれているのです。

この炎症反応により、痛みが発生するのです。

この記事では歯の神経の炎症の状態、原因、痛い時の対処法などを専門医が写真、絵、表などを用いて詳しくわかりやすく解説していきます。

1 歯の神経が炎症している状態とは?

Setumei-1

歯の神経が炎症している状態とは「神経が何かの有害な刺激を受けたときに,これを取り除こうと防御する反応」のことです。

歯に虫歯ができ虫歯菌による有害な刺激が起きると、刺激に対して歯の中の神経が反応し取り除こうとします。

歯に虫歯ができ虫歯菌による有害な刺激が起きると、刺激に対して歯の中の神経が反応し取り除こうとします。

この時、5つの大きな特徴があります。

①発赤(ほっせき) →「赤くなる」

②発熱 →「熱がでる、熱を持つ」

③腫脹(しゅちょう) →「腫れる」

④疼痛(とうつう) →「痛み」

⑤機能障害 →「正常に機能しなくなる」

5つです。

この④の疼痛とは痛みのことで、炎症が起こると歯の神経にある血管が充血し膨らみます。そうなると歯の中で圧が上がり、それと同時に痛みを伝える物質(ブラジキニンなど)が生じて痛みが発生します。

これが歯の神経に炎症が起きると、ズキズキする痛みが生じる理由です。

 inflammation1

以上のようには歯の中で、赤く、熱を持ち、痛みを発生しながら、有害な刺激に対して防御反応を起こしている状態が「炎症」なのです。

しかし、原因の刺激を取り除かずに炎症が起こり続けると以下の反応も発生します。

①炎症している部位の血管の血流が悪くなり、循環障害が起こる。

②炎症を起こしている部位の細胞・組織の性質や働きが変わり、やがて組織が死んでしまう。

このように、炎症している歯の中の神経は刺激に対し防御反応を起こしながら、有害な刺激が取り除けず炎症が続くと、やがて神経は死んでしまいます。

2 神経が炎症している原因は細菌

細菌が原因

歯の神経に炎症が起こる原因は「細菌」です。

虫歯ができ、歯の神経に近づくほど深く虫歯が進行していくと、細菌(虫歯菌)により歯の中の神経に刺激が伝わります。

その刺激に対する防御反応として歯の中の神経に炎症が起こるのです。

ですので、

虫歯が小さい人は神経に炎症は起こらず、痛みも発生しません。レントゲンを撮ってみないと虫歯があるかもわかりません。

虫があれけど大丈夫

虫歯が進行し神経に近い位置まで深く進行すると、虫歯菌による刺激で歯の神経が炎症を起こし、ズキズキ激しい痛みが生じます。
炎症している絵
さらに虫歯が進行すると、歯の中の神経は死んでしまい痛みが無くなります。死んでしまった神経は歯の根っこの中で感染源となり、やがて歯の根っこの中で感染を起こし、歯の根っこの先で炎症を起こすようになります。
壊死してる

3 痛い時の対応は「鎮痛剤を飲む」、「すぐ歯医者に行く

歯が痛い時の対応は「鎮痛剤を飲む」、「すぐ歯医者に行く」の2つです。

鎮痛剤を飲む

歯がズキズキ痛む時は鎮痛剤を飲むことで痛みを緩和することができます。
ロキソニン写真
参照
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鎮痛剤が効けば痛みは落ち着いてきますが、炎症の原因がなくなったわけではないので早めに歯医者の予約を取り治療を受けましょう。

よく、腫れると氷や濡らしたタオルなどで冷やしたりしますが、歯の神経の炎症にはあまり効果がありません。

痛みを抑えることに効果があり、加えて、今すぐできることは鎮痛剤を飲むことです。

ドラッグストアでも購入できるので、持っていなければすぐ買いにいきましょう。

痛みがひどい時は、今すぐ歯医者に行く

痛みがひどく鎮痛剤が効かない時は今すぐに歯医者にいきましょう。

歯の神経が炎症を起こし激しい痛みがある時は鎮痛剤が奏功しない場合が多いです。

そのような場合、痛みをとる為には今すぐ歯医者に行き、炎症した神経を除去してもらう必要があります。

予約していなくても、急患対応で痛みをとる治療だけでもしてもらいましょう。

炎症した神経の上部だけでも除去してもらえば痛みは緩和できます。

後日予約を取り、続きの治療を受けましょう。

4 炎症、痛みを取るには根管治療(抜髄)が必要

4-1 根管治療(抜髄)で痛みは取れる

歯の神経の炎症や痛みを取るためには、神経を取り除く治療が必要です。

炎症を起こしている神経を取り除くことで痛みをなくすことができます。

なので、歯に痛みがある時は必ず歯医者で治療を受けましょう。

また、痛みが出るほど炎症を起こした神経は残すことはできません。

それは炎症を起こした神経は、徐々に壊死していき歯の根っこの中で感染を起こすからです。

ですので、歯の根っこの中で感染が起こる前に炎症した神経を取り除く治療が必要になります。

歯の根っこの治療を「根管治療」といい、根管治療の中で、歯の神経を取り除く処置を「抜髄」といいます。

抜髄処置の流れを説明していきます。
抜髄流れ
通常、抜髄処置は2~3回かかります。

①虫歯と神経を取り除く

②歯の根っこの中をキレイにする

3回目で
③歯の根っこにお薬を詰める

以上が抜髄の治療の流れになります。

①の神経を取り除く治療を受ければ、歯の神経が炎症していることによる痛みはなくすことができます。

4-2 治療後にでる痛み

抜髄痛み表

抜髄処置を受けたら歯の神経の炎症の痛みは無くなります。

しかし、治療後に別の痛みが発生します。

抜髄処置は治療のステップごとに痛みを伴う治療で、治療期間中は痛みがあります。

治療が終了すると痛みがでることはありません。

ですが、抜髄の治療中にでる痛みは歯の神経の炎症の痛みと比べるとはるかに小さいです。

治療中の痛みは様子をみても問題ありません。

痛みが強ければ、鎮痛剤を飲んでください。
それでは抜髄処置のステップ別にでる痛みについて説明します。
①虫歯と神経を取り除く
抜髄-絵

まず、麻酔をし、虫歯と炎症した神経を取り除きます。

虫歯を削り取り、神経は針のような器具で取り除きます。

この時に痛みがでる理由は、神経を切り取ることによって、神経に「傷」ができるからです。

この傷口の痛みが、治療後(抜髄後)の痛みとなるのです。

「神経を取り除く」とは「炎症した神経を正常な神経から切り取る」処置のことです。

針のような器具で歯の根っこの先の位置で炎症した神経を正常な神経から切り取ります。

その結果、正常な神経の端は「傷口」となり、痛みがでることがあります。

抜髄痛み
炎症した神経は取り除けているので、この傷口は自然と治っていくので何も問題はありません。神経が修復すれば痛みは治まります。
②歯の根っこの中をキレイにする

炎症した神経を取り除いた後は、神経の取り残しがないようしっかり洗浄し、次回の治療でお薬を入れるために歯の根っこの形を整えます。

この時にも痛みがでることがあります。

この時に痛みが出る理由は、治療中に器具が正常な神経に触れる事です。

歯の根っこの中を根っこの先までキレイにするため、器具が歯の根っこの先にある正常な神経に触れると痛みが出ます。

拡大時痛い
③歯の根っこにお薬を詰める
神経を除去した後の空洞になった歯の根っこにお薬を詰めます。
根充した
この時に痛みが出ることは稀ですが、②と同じように器具が正常な神経に触れたり、お薬を詰める時に圧がかかり、痛みが出ることがあります。
①〜③の治療での痛みは神経が炎症している時より痛くはありませんが、痛みが辛い時は鎮痛剤を飲みましょう。

5 炎症は薬や自然治癒では治らない!

①決して自然には治らない!

4章で述べたように歯の神経に炎症が起こると根管治療(抜髄)が必要です。

放置しても自然に治ることは決してありません。必ず歯医者にいき治療を受けてください。

痛みがでるほど炎症した神経はダメージがひどく回復すること決してありません!
②痛みが引いても治っていない!

炎症した歯の神経を放置するとある時、痛みがなくなることがあります。

ですが、それは炎症が治ったのではなく、歯の神経が死んでしまい、機能しなくなってしまったのです。

痛みはなくなり楽にはなりますが、病気の根本が解決したわけでは決してありません!
③場合によっては抜歯になる!

機能しなくなった神経は痛みで病気を知らせる役割が果たせなくなり、徐々に壊死していきます。

壊死した神経は歯の根っこの中で感染を起こしていきます。

この感染は歯の根っこの先に進行していき、顎の骨で膿の袋を作り、周りで炎症を起こします。
フレアーアップ絵

この歯の根っこの炎症は神経の炎症ほどの痛みはありませんが、放置し続けると、感染が大きくなり最悪の場合抜歯しなければならなくなります!

この状態になるのを防ぐためにも根管治療が必要です。

放置せず、必ず歯医者にいき治療を受けましょう!

6 再治療にならないためには専門医による治療を受ける!

専門の歯科医院

6-1 専門医による治療を受けなければならない理由

4章と5章で炎症を起こした歯の神経には根管治療(抜髄)が必要と説明しましたが、この抜髄処置がとても重要になります。

最初に受けた根管治療(抜髄)のクオリティが低いと再根管治療を受ける可能性が高くなります。

精度が低い根管治療だと、感染源を歯の根っこの中に残した状態になり、歯の根っこの中で感染が起こり、やがて根っこの先で炎症が起こっています。
フレアーアップ絵
歯の根っこの先で炎症が起こると、噛んだ時に痛みが出たり歯茎にニキビの様なできものができることがあります。
サイナストラクト

歯の根っこの中で感染が起こると、抜髄処置と比べ治療の難易度が上がり、予後も悪くなります。

ですので、最初の根管治療(抜髄)がとても重要になります。

高い精度の根管治療を受けるために、根管治療専門医に治療してもらうことをお勧めします。

十分な知識と世界レベルの技術を持つ根管治療専門の歯科医師、レントゲンだけだは把握できない歯の根っこの形態を調べるために使うCBCT、拡大して歯の根っこの中を見ることができるマイクロスコープなどが揃っていることで精度の高い根管治療を受けることができます。

6-2 根管治療をするならアスヒカル歯科で!

専門の歯科医院
アスヒカル歯科にはアメリカの根管治療の学会(AAE)での認定資格をもち、またトロント大学の認定資格を持つ世界基準の知識と技術を持つ根管治療専門医による根管治療をしております。
院長専門医

また精密根管治療に必須なマイクロスコープとCBCTが設備しています。

マイクロスコープ

根管治療は目では見えない歯に根っこの中を手探りで行う治療ですが、   マイクロスコープを使用することにより「みながら治療を行う」ことができ、歯の根っこの 中を異変を見逃すことなく治療を行えます。

マイクロスコープ症例
CBCT
デンタルX線のみでは2次元でしか情報を得ることができませんが、CBCTを用いることにより3次元的に情報を得ることができます。その結果、病態や歯の解剖学的な位置関係を正確に把握することができます。
CBCT症例
アスヒカル歯科では適切な器具や設備があり、専門的な知識をも持ち、十分なトレーニングを積んだ専門医により、精度の高い根管治療を受けることができるので、再治療を回避でき長く自分の歯を残すことができます。

7 まとめ

・歯の神経が炎症を起こしているのは、体の中で有害な刺激からの防御反応が起こっている状態です。虫歯菌が原因の細菌感染から体を守ってくれているのです。

・痛い時は鎮痛剤を飲みましょう。鎮痛剤を飲んでも効かない時は今すぐ歯医者にいき治療を受けましょう。
ロキソニン写真
・根管治療(抜髄)を受けることにより炎症の痛みを取り除くことができます。
抜髄流れ
・抜髄の治療期間中には炎症とは異なる痛みが発生するします。
抜髄痛み表
痛みがある時は様子を見るか、鎮痛剤を飲みましょう。

・歯の神経の炎症は自然に治ることは絶対ありません。今すぐ歯医者の予約を取りましょう。放置すると歯の根っこの中で感染が起き、最悪の場合抜歯になります。必ず歯医者にいきましょう。

・根管治療専門医による治療を受けましょう。抜髄処置はとても重要で、治療の精度が低いと再治療となる可能性が高くなります。また、再治療しても予後は悪くなります。

アスヒカル歯科には根管治療専門医がおり、CBCTやマイクロスコープなどの根管治療に必要な設備が整っています。
専門の歯科医院

世界レベルの知識と技術をもち、精度の高い根管治療を提供しています。

 

歯の神経の治療について、相談したいと思われた方は是非お問い合わせしてみてください。

                        

アスヒカル歯科根管治療専門サイト :https://osaka-endodontic.or.jp

以上が歯の神経が炎症している状態、痛み、対処法、治療内容になります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

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