「歯に穴が空いている!」
なんとなく鏡をみた時に、見つけてびっくりされたことはありませんか?
穴が空いていたら、虫歯かな?と想像がつくかもしれません。
しかし、穴が大きい場合には、「これって治るの?」と不安になったこともあるのではないでしょうか。
歯に穴が空いているだけでは、治療方法などもわかりません。
虫歯の穴の大きさによって治療方法は大きく異なります。
今回は、虫歯の穴の程度からどんな治療方法が当てはまるか、期間や費用について書きました。
しっかりと治療を受けていただけるように、そしてご自身にあった歯医者さん選びができるように今回の記事を読んでいただき、参考にしてもらえればと思います。
目次
1 歯に穴が開いている人は今すぐ歯医者さんへ行きましょう!!
穴の大きさや、痛みの有無に関わらず、穴が空いている場合には、今すぐ歯医者さんへ行きましょう!!
なぜなら、早くいくことで今よりも進行が止められるからです。
放置する期間が長ければ長いほど、治療の難易度も上がりますし、歯を残せなくなる場合があります。
ですので、歯が欠けているだけの人も、歯に穴が開いている人も早急に歯医者さんへ行くことをお勧めいたします。
ポイント
どうしても歯医者さんへ早急に行けない方へ
早急に歯医者さんへ行くのが難しい方は、まずはしっかりと歯ブラシを頑張りましょう!
汚れがたくさん残っていることで、虫歯の進行を促してしまうからです。
そして、歯医者さんへいける日程の確保を行っていただければと思います。
2虫歯の程度別治療方法
虫歯といっても、大きさによって治療方法や期間も異なります。
今から、虫歯の大きさごとの治療方法についてのお話をしていきますね。
2―1小さい穴の場合
穴が小さい場合には、自身で痛みを感じることも少なく、治療に対する負担も少なく治療することができます。
虫歯レベルで言うと、かなり初期の段階ですので、すぐに治療することが可能です。
回数的にも1回でできることがほとんどです。
【治療方法】
プラスチックの樹脂を詰める
⇨穴が空いてしまっているところに潜む虫歯を、きれいに取り除き、穴が空いている部分にプラスチックの樹脂を流し込み、特殊な光で固めます。
その後、形を整えてあげることで治療は完了です!!
虫歯の大きさによって、麻酔が必要な場合もあれば、必要でない場合もあります。
【メリット】
・短時間で治療を終えることができる
・見た目も白い材料を使うので、以前とほぼ変わらない状態になる
・保険診療が適応させるので、治療も安価に受けることができる
・樹脂の素材はプラスチックなので、数年後に変色してくる場合がある
・一生持つものではなく、柔らかい素材なので、かけてくる場合もある
【治療費用】
保険診療が適応されるので、1500円程度(医院の設備体制や穴が空いている箇所、歯の場所によっても変動する)で治療をすることができます。
※保険診療3割負担の方の料金(*令和2年4月:保険診療10割負担の場合で計算)
⇨医療費控除を受けられている方などは料金の割合も変わる場合があります。
2―2中程度の穴の場合
中程度の穴になると、染みるような痛みを感じる方も多く、治療には必ず麻酔が必要です。
虫歯レベルで言うと、かなり進んできています。
このまま放置を続けると、中で虫歯が広がり神経へ伝達され痛みを感じます。
【治療方法】
①痛みを感じさせないために、麻酔のお薬を投与します。
②虫歯を全て取り除きます。
③虫歯がかなり大きい場合には、神経を守る薬を入れる場合もあります。(医師の判断による)
④形をきれいに整えて、型取りを行います。
⑤その日は一旦仮のフタで帰宅していただきます
⑥1週間〜2週間程度で詰め物が出来上がってきますので、出来上がったものを付けていく
※詰め物を作っていくと言うことですので、詰め物の種類を選ばなくてはなりません。
大きく分けると、銀歯かセラミックに分かれます。
治療回数は銀歯でもセラミックでも2回の治療が必要です。
【銀歯の場合のメリット】
・保険診療が適応されるので、安価に治療を受けることができる
【銀歯のデメリット】
・保険診療での限られたものでしか作成することができないので、金属のものでしか入れることができない
・汚れがつきやすい
・虫歯になりやすい
・素材が硬いので、銀歯の下の歯が割れてくる可能性がある
・金属アレルギーの方には不向き
・見た目も、人工の物が入っていると分かりやすい
【セラミックのメリット】
・汚れが落ちやすい
・セラミックを付ける接着剤も良いものを使用するので、取れにくく虫歯にもなりにくい
・金属アレルギーの方にも対応できる
・歯に近い硬さで出来上がるので、歯が割れることは少ない
・見た目も白く、歯と変わらない
【セラミックのデメリット】
・保険診療が適応でないため、治療費が銀歯よりは高い
・噛む力が強かったり、歯並びがよくない場合に、セラミック自体が割れてくることもある
⇨銀歯であれば歯が割れてくることも多いので、その点セラミックの人工物が割れてくれれば、自身の歯を守ることができるので、メリットとしても捉えられる。
【治療費用】
銀歯の場合:1本あたり3000円程度
保険診療3割負担の方の料金(*令和2年4月:保険診療10割負担の場合で計算)
⇨医療費控除を受けられている方などは料金の割合も変わる場合があります。
セラミックの場合:60000円(アスヒカル歯科での1本あたりの治療費)
自費治療の場合、歯科医師が患者さんの歯の状態や、患者さんの希望、地域性などを考慮して自由に費用設定しているので、保険診療のように「全国ほぼ同じ」ではありません。
2―3歯の神経まで穴が空いている場合
歯の神経まで穴が空いている場合は、歯の中の神経を取る治療(抜髄治療)をしなければなりません。
ここまで大きな虫歯になってくると、治療回数も1回や2回で終わることなく、数回、もしくは状態によっては数ヶ月治療が必要になる場合もあります。
虫歯レベルで言うと、かなり深刻です。
今すぐ歯医者さんへ行くことをお勧めします。
虫歯の影響で、神経がすでに死んでしまっている場合は、痛みを伴うことはないので麻酔をする必要はありませんが、神経が生きている、又は、神経の一部が生きている場合には、麻酔が必要です。
①神経が生きている場合には麻酔を行う
②虫歯を取り切る
③神経を取り除き、根管治療を行う
④根管治療後は、歯に土台を立てる
⑤土台の形を整えて、型取りをする
⑥被せ物を入れる
【抜髄治療のメリット】
・感染源が取り除けるので、痛みや腫れがある場合は、緩和される
・しっかりと治療をすれば、また歯として、食事などで活用できる
【抜髄治療のデメリット】
・神経を失うので、空洞ができ、健康な歯よりも、歯が割れやすい
・痛みを感じなくなるため、虫歯に気付きにくい
・歯が変色する可能性がある
ポイント
できる限り神経はある方が、歯を長期的に使うことができるので、神経があると言うことが大切です。
そこで、アスヒカル歯科では本来神経を取らないといけない歯であっても、マイクロスコープ(顕微鏡)を使用することによって、神経近くの虫歯もしっかりと取り切ることができ、MTAと呼ばれるお薬を使うことで神経を守り、残せると言う治療方法『V P T』も行っております。
歯医者さんで、神経を取らなければならないと言われた方には、一度V P T治療ができるかどうかを、お問い合わせいただければと思います。
2―4歯の頭全てがなくなり、穴が空いている場合
歯の頭が全てなくなり、穴が空いている場合には、抜歯をするしか方法はありません。
歯を抜くと言うことになりますので、麻酔も必要になりますし、放置期間が長ければ、抜歯をすること自体の難易度も高くなります。
また、抜歯後の治療方法も考える必要があります。
虫歯レベルで言うと、もう歯を残すことができないので一番最悪な状態です。
早急に歯医者さんへ行くことをお勧めします。
・感染源が取り除けるため、炎症をストップさせることができ、痛みを改善することができる
・歯を支えている周りの骨を守ることができるため、今後の治療方法の幅も増える
・抜歯をするので一定期間(1週間程度)の痛みを伴う
・抜歯をすることで、術中・術後に一定程度の合併症が生じる可能性がある
・自身の歯を失うことになるので、その後の治療方法を考えなければならない
【抜歯をしないことのデメリット】
・蓄膿症や神経を麻痺させる可能性がある
・歯を支えている骨を溶かし続けるので、周りの歯への影響も大きく、また、今後の治療方法の選択の幅が狭くなる
【治療費用】
※上記の表は、歯1本あたりに対する費用です。
※上記の表は保険診療3割負担の方の料金表(*令和2年4月:保険診療3割負担の場合で計算)
⇨医療費控除を受けられている方などは料金の割合も変わる場合があります。
抜歯治療の基本は保険が適応されます。
(矯正など自費治療の目的での抜歯は自由診療になることがあります)
ですので、1本の歯につき3,000円から10,000円以内ぐらいで治療をすることができます。
また、抜歯にも難易度があり、すぐに抜ける真っ直ぐ生えている抜歯は費用も低く抑えられますが、根っこが大きく肥大していたり、歯が折れていて歯茎を切開して治療するなどの場合は、治療も難しくなるので、10,000円近く費用を必要とする場合もあります。
そして、上記の表にはお薬の費用は書いてありませんが、抜歯などの外科後にはお薬の処方をされることも多いため、その分費用が追加される場合があります。
3穴が空いている多くの歯は治療をすることで、また機能を果たす
1章でも述べたとおり、穴の大きさによって治療方法は変わりますが、多くの場合は治療をすることで、見た目も、機能も回復に持っていくことができます。
ただし、治療している歯と言うのは、健康な歯よりもたくさん歯を削っているので、割れてしまったり、今後歯を失うリスクが高いです。
ですので、きちんと審査診断してくれ、歯に穴が空いてしまった原因を根本から治療してくれる歯医者さんを選ぶことが大切です。
4歯に穴が開いている症例写真
4−1 40代男性 歯に穴が開いている方の治った事例
4―2 30代女性 歯の頭の部分がなくなり抜歯になった事例
5穴が空いている虫歯治療の歯医者さん選びのポイント
5−1審査・診断をきっちりと行ってくれるところ
審査・診断は治療をしていく上でとても大切です。一般的によくあるのが、目で見ただけの視診と呼ばれる方法です。
もちろん、目でみて虫歯があると言うことはわかりますが、目だけでは見えない、レントゲンに写っている虫歯もあります。
これを見つけられずに放置し続けると、神経を取らないと行けない状態になったり、最悪の場合は抜歯になる可能性もあります。
ですので、きっちりと、レントゲンなどの診断を行っている歯医者さんにいくことをお勧めします。
5―2治療の相談ができるところ
穴が空いているからといって、「はい、削ります!」と説明もなく治療されると不安になると思います。
最近では、カウンセラーのいる歯医者さんも増えてきています。
治療の説明や、なぜその治療が必要なのか、治療費のことだったり、治療期間のことなど相談ができるカウンセラーがいると言うことも、重要です。
不安なく、安心して、納得して治療に通えるような歯医者さん選びは重要です。
5―3術者の技術・知識があること
1番大切なことが、術者の技術と知識があることです。
治療を1度しても再治療を繰り返す治療方法では、歯の寿命はどんどんと少なくなり、将来歯をたくさん残すことも難しくなる場合が多くあります。
できる限り、再治療にならない方法や、その治療が可能な技術のある術者に見てもらうことはとっても大切です。
6穴が空いた虫歯治療をするならアスヒカル歯科へ
6−1当医院では徹底した審査・診断を行っています
アスヒカル歯科では、目で見ただけの審査診断ではなく、徹底した検査を行っております。
虫歯があるところだけを治療しても、根本的な原因が解決されないままでは、何度も同じ治療を繰り返してしまうからです。
検査だけで終わるのではなく、1つ1つ丁寧に説明もさせていただいております。
何度も穴が空いて、治療を繰り返しているな、昔から虫歯が多くて悩んでいるという方など、お気軽にお問い合わせくださいね。
6−2治療の相談ができるカウンセラーがいる
当医院ではカウンセラーがいますので、治療の内容や期間、回数など具体的にお話しすることができます。
また、これまで悩んでこられたことや、治療の種類についてなど、患者様に寄り添ってお話しするように心がけております。
お家で鏡を見て、穴が開いて気になるなどなんでもご相談くださいね。
6−3術者も技術・知識の向上に努めている
当医院では、神経を残すV P T治療であったり、できるだけ抜歯をせずに歯を残せるように根管治療に力を入れていたり、もちろん抜歯してしまった後の治療方法など、新しい治療も取り入れながら行っております。
大きい穴が空いていて心配という方も、1度ご相談してみてくださいね。
アスヒカル歯科根管治療専門サイト:https://osaka-endodontic.or.jp
7まとめ
虫歯の穴の大きさによって治療内容は変わってくる
・審査・診断をきっちりと行ってくれるところ
・相談できるカウンセラーがいること
・術者の技術・知識があること
歯に穴が空いていて、虫歯が気になる方、ぜひ今回の記事を読んでいただき歯医者さん選びの参考にしてみてくださいね。
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