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走ると歯が痛い4つの原因とそれぞれの治療方法をプロが解説!

2021.02.19 (最終更新日:2021.02.19)

ランニングや階段を駆け降りたりした時に歯が痛い。
食事やハミガキの時などは気にならないのに『走った時だけ歯が痛む』のはナゼだろう??
何だか不安になりますよね。

 実は、そのような症状を感じる方は意外にも多いのです。

『走った時だけ』なので大した事ないかな?すぐに治るかな?と様子を見てる内に、放置してしまう方も多いのです。そして、いつの間にかひどい状態にまで進行してしまい、「もう少し早く処置をしていれば・・・」と後悔されている方もいます。

そのようにならないために、
『走ると歯が痛い原因と治療方法』や『疑われる症状』について調べてみました!!
該当する項目があれば、是非、歯科医院を受診してくださいね。

 

ランニング

走ると歯が痛い原因は、大きく4つに分けられます。
その中でも

・『歯』が原因とされるもの

・『歯』以外に原因があるもの

があります。
実は、歯の痛みの原因は虫歯だけではないのです。
なぜなら、虫歯以外の病気で歯が痛むことがあるからです。
ここでは、どんな原因が考えられるのか? を1つずつ解説していきます。

『歯が原因』の

1つめは虫歯 

2つめに咬合痛と言われるもの 

3つめに歯性副鼻腔炎

があげられます。

歯が原因であれば、歯科医院での治療が必要となります。
『歯以外の原因』としては、鼻が原因の「鼻性副鼻腔炎(びせいふくびくうえん)」が考えられます。鼻性副鼻腔炎の場合は耳鼻科で治療が必要です。

 

では、次のフローチャートで症状がどこに当てはまり
どこに受診したら良いのかを簡単チェックしてみてください。

フローチャート

1走ると歯が痛い 歯が原因の場合

原因の多くは虫歯です。見ただけではわからない場合もあり、レントゲン検査をしなければ発見されない場合もあります。歯科医院でしっかりレントゲン検査を受ける事が大切になります。

 

1―1 虫歯

・原因

虫歯になると歯は痛みます。しかし初期の虫歯では痛むことは少ないのですが、進行していくと痛みが出てきます。虫歯は、徐々に症状が現れるため虫歯が神経の近くまで進行していくと

『噛んだ時』だけや

『走った時だけ』など

力が加わることで神経が刺激されて、痛みを感じることがあると考えられます。
虫歯は、症状が現れると重度になっていることが多いのです。
よって、できるだけ早い状態で治療をするようにしてください。

・虫歯が原因の治療方法

検査の結果虫歯が見つかれば、虫歯治療をしていきましょう。
虫歯の治療方法は、虫歯菌に感染してしまっている歯質を取り除いていきます。
神経にまで達している大きな虫歯になっていれば、神経を除去していく根管治療を受けなければなりません。神経を残す治療V P Tと呼ばれる治療が可能な場合もありますので、いち早く歯科を受診しましょう。

 

1―2 噛み合わせが強い 咬合痛(歯根膜炎)

走っている時に、無意識に強く噛んでしまっている場合『走ったら歯が痛い』と感じることがあります。
「強く噛まないという意識を持って」走ってみてはいかがでしょうか。マウスピースなども有効的です。
咬合痛とは、歯に強い力がかかり痛むことです。

・食いしばり

・スポーツしている時や集中している時

・噛み合わせが高く歯が強く当たっている

 

食いしばりイラスト

噛み合わせの治療方法
検査の結果、虫歯は発見されなかったものの、噛み合わせによる痛みと診断されれば調整が必要です。
咬合調整と呼ばれ、噛み合わせが強く当たっている部分を削って調整することで、歯に強い力がかからないようにします。
噛み合わせを調整してもらっても症状が改善されない場合は、他の原因が疑われるので
更に詳しく検査してもらいましょう

1-3 歯性上顎洞炎(副鼻腔炎)

副鼻腔に膿がたまると、走ったりする時に上顎の上のあたりが響いたり痛むことがあります。なぜなら上顎の奥歯は歯の根っこが副鼻腔に入り込んでいることが多く、歯が原因の炎症が歯の根の先から感染してしまうからです。

歯性上顎洞炎とは、虫歯や歯周病が原因として発症する蓄膿症のこと言います。
口腔内で発症した炎症・感染症が上顎洞に波及することです。
症状としては、炎症による

・頬の痛みや

・悪臭を伴う鼻水

・鼻閉感などがあります。

 

鼻水

歯性上顎洞炎(副鼻腔炎)の治療
歯性上顎洞炎は上の奥の歯に限られています。歯の根の先からの上顎洞への感染になりますので根管治療が必要になります

歯性上顎洞炎

       

5分程度の動画ですのでぜひご覧ください!

根管治療とは、歯の中にある神経(歯髄)の管(根管)の治療をすることです。
深い虫歯、歯の亀裂、外傷などが原因で歯髄が炎症や感染を起こした時にする処置で痛んだ歯髄を除去して、根管内を清掃し再度の感染を防ぐ為に根の中に詰め物をします。
このように歯髄を除去することを抜髄と呼びます。一方、以前に根管治療を経験した歯が再度感染を起こしてしまった場合にも根管治療は行われます。この場合、感染根管治療と呼びます。治療の方法は根管内に神経ある場合とない場合では異なります。

根管治療は非常に難易度の高い治療ですので、是非とも根管治療専門医の治療を受けられることをオススメします。

 

抜髄治療の流れ

AAE専門医

 

根管治療専門医が徹底解説!根尖性歯周炎の正体と治療の必要性は?

2 歯が原因でない場合(症例あり)

鼻性上顎洞炎(副鼻腔炎)
鼻性上顎洞炎とは、風邪などが原因として発症する蓄膿症のことです。
症状は、歯性上顎洞炎と同じなので歯が痛むことこともあります。
原因が歯ではないので耳鼻科での適切な治療が必要になります。

 

下のレントゲンは、走った時に右上の歯が痛いと来院された患者様のものです。
歯が痛むような虫歯はありませんでしたが、右の上顎洞が白く炎症を起こしている事がわかりました。鼻詰まりもあるようで、耳鼻科に受診してもらう事をおすすめしました。

3 まとめ

走ると歯が痛い原因は大きく3

・虫歯

・かみ合わせが強い

・副鼻腔炎

歯科医院を受診し検査を受ける
歯が原因でない場合は耳鼻科へ受診する

いかがだったでしょうか?当てはまる症状などありましたか?
是非参考にしていただき、歯科医院へご相談ください。
当院、アスヒカル歯科ではカウンセラーがしっかりと状況やお話をお伺いしてから検査、そして根管治療の専門医による明確な診断をさせていただきます。不安を解消して治療に臨めますので是非お越しください。

根管治療大阪説明丁寧

 

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