「虫歯を作りたくない」「どの歯磨き粉がいいかわからない」「子供の歯磨き粉は何がいいの?」「そもそもフッ素ってどんな効果があるの?」など歯磨き粉選びにお悩みのあなた。
今回この記事では、多くの患者様の虫歯予防への悩みを聞き、虫歯予防に適した本当にお勧めする市販の歯磨き粉を現役歯科医師・歯科衛生士が実際の使用効果・最新の知識を持って徹底討論を行い選びました。
この記事を読めば、今使っている歯磨き粉の効果やこれから買おうと思っているあなたも失敗なく歯磨き粉選びだけでなく、現役歯科衛生士による歯磨きの仕方がわかります!
是非、この記事を参考にして自宅で効果のある虫歯予防を目指しましょう!
目次
1 虫歯予防に歯磨き粉を選ぶ成分
虫歯予防で歯磨き粉を選ぶときはこの2つの成分が入っているか確認しましょう!
特にフッ素は必ず入っている物を選びましょう。
1−1 フッ素(高濃度配合〜1450ppm〜が理想)
虫歯を予防するには必ずフッ素が配合されたもの、尚且つフッ素が高濃度(1450ppm)配合されたものを選びましょう!
何故ならフッ素には虫歯予防に対する3つの大きな役割を持っているからです。
その3つが①虫歯菌が作る酸の生産を抑制②再石灰化の促進③歯質強化です。
このフッ素の3つの効果で虫歯を予防することができます!
〜子供のフッ素濃度について〜
子供のフッ素濃度は年齢によって推奨されている濃度が違うので気をつけましょう!
歯が生えた〜5歳:フッ素濃度500ppm
6〜14歳:1000ppm
15歳以上〜:1000ppm〜1450ppm
1−2 キシリトール
キシリトールにはフッ素と同様に虫歯菌による酸の抑制やお口の中を酸性からアルカリ性に戻す効果、再石灰化の効果があるのです。
ただフッ素にはある歯質強化は含まれていません。
しかし虫歯の予防効果を示す数値は様々あり異なりますが、キシリトールを使用した場合30〜80%の確率で虫歯を防いでくれるのでキシリトールも虫歯予防に効果的と言えるでしょう。
2 市販で買えるお勧めの高濃度フッ素配合の虫歯予防歯磨き粉4選〔大人編〕
この章では現役歯科医・歯科衛生士が選んだ15歳以上の人にお勧めの市販の歯磨き粉をご紹介していきます。
まずはあなたにあった歯磨き粉を選ぶためにフローチャートを行ってみましょう!
2−1クリニカアドバンテージ(歯科医2名も愛用する徹底虫歯予防歯磨き粉!!!)
クリニカアドバンテージはフッ化ナトリウムが高濃度(1450ppm)に加えてクリニカ独自のフッ素が長く留まる「高密着フッ処方」で、さらに薬用成分のLSSが「殺菌効果がある=虫歯予防・口臭予防」やデキストラナーゼやTDSといった「歯垢分解成分」があります。
ですので、虫歯予防だけでなく口臭予防にも繋がり磨き残しがないように磨ける歯磨き粉ですので虫歯予防と口臭予防合わせて行いたい方はおすすめです。
このクリニカアドバンテージは今回監修に関わった歯科医2名も自宅で愛用している商品です!
https://www.amazon.co.jp/クリニカアドバンテージ-ハミガキ-クールミント-130g-医薬部外品/dp/B01AJ5WZ8A
2−2 クリアクリーンダブルプラス ライトミント(2種類のフッ素とキシリトールが配合された待望の歯磨き粉!!)
クリアクリーンダブルプラスではフッ素が2種類(フッ化ナトリウム・モノフルオロリン酸ナトリウム)に加えてキシリトールも含まれているため、虫歯予防に特化した3つの成分が入っているのでお勧めです。
しかしこの歯磨き粉には「顆粒」が含まれているため、歯周病が進行している方やインプラントが入っている方は歯周ポケットに「顆粒」が入り込んで炎症を起こす可能性があるため使用を控えましょう。
特に歯周ポケットもなく、インプラントも入っていない方はお勧めです。
https://item.rakuten.co.jp/rakuten24/r000256000171/
https://www.amazon.co.jp/クリアクリーン-クリアクリーンダブルプラス-ライトミントST130/dp/B00JZ8HWQ8
2−3シュミテクトデイリーケア(虫歯ケアだけでなく歯が染みることも防げるダブルケア歯磨き粉!!)
シュミテクトデイリーケアはフッ化ナトリウムが高濃度(1450ppm)に加えて、硝酸カリウムといった「知覚過敏予防」の成分も配合されています。
ですので、歯茎が下がっている方や知覚過敏の症状がある方で、知覚過敏予防も虫歯予防もしたいという方にはシュミテクトデイリーケアがおすすめです。
https://www.amazon.co.jp/薬用シュミテクト-デイリーケア-高濃度フッ素配合-1450ppm-知覚過敏予防/dp/B007B6YNZE
https://lohaco.jp/product/1424107/
2−4バトラーエフペーストα(歯科医療の現場で生まれた本格的歯磨き粉!!)
バトラーエフペーストαはフッ化ナトリウムが高濃度(1450ppm)に加えて、グリチルリチン酸2Kといった歯茎の炎症を防ぐ「歯肉炎・歯周炎予防」の成分も配合されています。
低研磨性なので長時間磨けて、歯の根っこ(上の部分の歯よりも根っこは柔らかい)が露出している方でも歯を傷つけにくい歯磨き粉でおすすめです。
味が他の製品に比べると薬っぽいような味がするので、そういった味が苦手な方は控えましょう。
https://search.rakuten.co.jp/search/mall/バトラー+エフペースト/
3 市販で買える虫歯予防のおすすめ歯磨き粉3選〔子供編〕
この章では現役歯科医・歯科衛生士が選んだ6歳未満の子供にお勧めの市販の歯磨き粉をご紹介していきます。
3−1 クリアクリーンキッズ(間違いなしの王道歯磨き粉!!)
クリアクリーンキッズはフッ化ナトリウムが500ppm配合されているので乳歯や生えたばかりの永久歯から虫歯を守ります。
フッ素以外にもキシリトールも配合されているので、フッ素とキシリトールでダブルの虫歯予防が可能です。
味はグレープ・イチゴ・メロンソーダの3種類があります。
泡立ちも少ないため、長くしっかり磨くことができるのでお勧めです。
https://product.rakuten.co.jp/product/-/831091182bd5f1cb137f429d86c90d64/
https://www.amazon.co.jp/クリアクリーン-クリアクリーンキッズ-イチゴ-70g/dp/B00Z5XW2YO
3−2 ドゥークリアこどもハミガキ(味の種類を年齢によって合わせられる歯磨き粉!!)
ドゥークリアこどもハミガキフッ化ナトリウムが600ppm配合されており、虫歯になりにくい還元パラチノースも加えられているため、子供の虫歯予防に最適です。
さらに味はグレープ・イチゴ・ソフトミントの3つがあり、特に子供用歯磨き粉から大人用歯磨き粉に移行する前に甘い歯磨き粉から卒業したいという子はソフトミントを使用して味を慣らしておくという方法もお勧めしいております。
3−3 キシリデント(子供用の中では少し高めのフッ素入り歯磨き粉!!)
キシリデントはフッ化ナトリウムが900ppmに加えて、キシリトールも配合されているのでこちらもダブルでの虫歯予防に効果があります。
味は子供用はぶどう味のみになります。
https://search.rakuten.co.jp/search/mall/キシリデント+ぶどう/
https://www.amazon.co.jp/キシリデント-キシリデントライオン-こども-ハミガキ-60g/dp/B000FQP14E
4 虫歯・歯周病にならないための歯磨き
歯磨きの仕方で虫歯や歯周病の予防率は大きく変わってきます。
今日はそんな虫歯や歯周病に効果的な歯磨きの方法を現役歯科衛生士が伝授致します!
まず、歯磨きに気をつける点は4つあります。
4−1 歯ブラシは細かく動かす
1つ目は、歯ブラシを細かく動かすことです。
何故ならあまり大きく動かしてしまうと、歯と歯の間や歯茎の溝に歯ブラシの毛先があまり入ってくれないからです。
毛先が入らないと汚れが溜まりやすい歯と歯の間や歯茎の溝に、汚れが溜まったままでそこから虫歯や歯周病が始まってしまうので、必ず歯ブラシは細かく動かしましょう!
実際にお口の中で歯ブラシの当て方を撮影したので、どうぞご覧ください。
(歯並びが悪い方、歯磨きが苦手な方も必見です!)
4−2 噛む面はゴシゴシとしっかり、歯と歯の間や歯茎の際はこちょこちょ優しく磨く
2つ目は噛む面はゴシゴシとしっかり、歯と歯の間や歯茎の際はこちょこちょ優しく磨くことです。
歯磨きの時に注意してもらいたいのは力を入れすぎず優しく磨くことで、理由は強すぎると歯茎を痛めてしまったり、歯茎が下がりやすくなってしまうからです。
もし歯茎が下がってしまうと、歯茎の中に隠れていた根っこの部分が露出しますよね。
実は歯の根っこの部分は上の部分の歯よりもすごく虫歯になりやすいのです。
だから歯と歯の間や歯茎の際を磨く時は優しい力で磨いてあげましょう。
歯の噛む面に関しては特に問題はないので、ゴシゴシしっかり磨いても大丈夫です。
4−3 磨く順番を決めておく
3つ目は磨く順番を決めておくことです。
磨く順番がバラバラだと、あまり歯ブラシが当たってない部分など磨き残しする可能性があるからです。
特に糸切り歯(犬歯)の周囲は歯ブラシをクルッとひっくり返して持ち替えて磨く人が多いので、歯ブラシがあまり当たりにくいので、予め磨き順番を決めておくと磨き忘れなく綺麗に磨けます。
順番は決まりはないので自分自身で決めてもらっても大丈夫です。
4−4 歯ブラシだけでなく歯間ブラシやフロス(糸ようじ)を使う
4つ目は歯ブラシだけでなく歯間ブラシやフロス(糸ようじ)を使うとさらに虫歯予防率や歯周病予防率がアップします。
歯ブラシでは数分、数十分頑張っても磨いても歯と歯の重なっている部分などどうしても汚れが残ってしまうことがあるので、そういった部分は歯間ブラシやフロス(糸ようじ)を使うことによって効果的に綺麗に汚れを除去することができます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
フッ素の効果から虫歯予防の歯磨き粉の選び方、歯科衛生士からの歯磨きの仕方などをご紹介させて頂きました。
この記事を見てあなたの日々の虫歯予防に繋がれば幸いです。
コメント