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歯周病のセルフチェック方法 あなたの歯ぐきは大丈夫?

2024.12.11 (最終更新日:2024.12.11)

皆さん、こんにちは。大阪市都島区のアスヒカル歯科です。
今回は「歯周病のセルフチェック方法」というテーマでお届けします。

歯周病は、早期に発見し予防することで、歯の健康を長く保つことができます。
しかし、症状が進行しても痛みを感じにくいため、気づかないうちに悪化することがあります。そこで、自宅でできるセルフチェックを通じて、ご自身の歯ぐきの状態を知り、早期発見と予防に努めていただければと思います。

1 そもそも歯周病とは?

歯周病とは、歯を支える歯ぐきや歯槽骨(歯を支える骨)が細菌の感染によって破壊されていく病気です。

歯周病は、主に歯と歯ぐきの間に溜まったプラーク(細菌の塊)が原因で発症します。
プラークは食べ物のカスや細菌が混ざり合ってできるもので、これが歯と歯ぐきの境目に付着することで炎症を引き起こします。
この炎症が進行すると、歯ぐきだけでなく歯を支える骨にも影響を及ぼし、さまざまな症状を引き起こすようになります。

1-1 歯周病の症状の変遷

初期段階では歯ぐきが腫れたり出血したりする「歯肉炎」と呼ばれる状態から始まります。歯肉炎は適切なケアを行えば治癒することが多いですが、放置すると進行し、「歯周炎」という段階に至ります。歯周炎は歯を支える歯槽骨が破壊される段階であり、進行が進むと歯がぐらつき、最終的には歯が失われることがあります。

1-2 歯周病のリスクファクター

歯周病の進行にはいくつかの要因が関与しています。遺伝的な要因も一因とされていますが、喫煙や糖尿病、不十分な口腔ケアも歯周病のリスクを高める重要な要因です。
特に喫煙は歯周病の進行を著しく早めることが知られており、喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病の発症リスクが2~6倍高いとされています。


歯周病は初期の段階では症状が分かりにくく、痛みもほとんど感じないことが多いため、「サイレントキラー」とも呼ばれています。そのため、早期発見と定期的なセルフチェックが重要です。次に、歯周病のセルフチェック方法について詳しく解説していきます。

2 歯周病のセルフチェック方法

ここでは、ご自身で行える歯周病のセルフチェック方法を7つの小見出しに分けてご紹介します。


1. 歯ぐきの色をチェック

健康な歯ぐきはピンク色で、弾力がある状態です。しかし、歯周病が進行すると、歯ぐきが赤みを帯びたり紫がかった色になったりします。これは炎症が起きているサインです。鏡を使って歯ぐきの色を確認し、赤みが強い、もしくは紫がかっている場合は、歯周病の可能性が高いです。また、健康な歯ぐきは表面が引き締まっていますが、炎症があると腫れてテカテカした状態になることがあります。

2. 歯ぐきの腫れや出血をチェック

歯を磨いたときやデンタルフロスを使用した際に歯ぐきから血が出ることはありませんか?歯ぐきが腫れている、もしくは押すと痛みを感じる場合も要注意です。これらは歯周病の典型的な症状です。特に歯磨き時やフロスを使用した際の出血は、歯ぐきに炎症があるサインかもしれません。歯周病は初期段階であれば比較的簡単に治療できますが、放置すると進行してしまうため、出血を感じたら早めに歯科を受診しましょう。

3. 歯ぐきの下がり具合をチェック

歯周病が進行すると、歯ぐきが下がり、歯の根元が見えるようになります。これを「歯ぐきの後退」と言い、進行が進むと歯の根元が露出してしまうことがあります。鏡で歯ぐきの位置を確認し、歯が長く見えるようになっている場合は、歯ぐきが後退している可能性があります。このような歯ぐきの後退は、歯の根元が虫歯になりやすくなるほか、知覚過敏の原因にもなります。日常的に歯ぐきの状態をチェックし、後退が見られる場合は歯科を受診してください。

4. 口臭の状態をチェック

歯周病は口臭の原因になることがあります。口臭は、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯ぐきの間に細菌が繁殖し、その代謝産物として臭い物質が生じることで発生します。特に朝起きたときや、口を閉じたまま長時間過ごした後に強い口臭を感じる場合は、歯周病が進行している可能性があります。口臭は自分では気づきにくいことが多いため、家族や友人に確認してもらうのも一つの方法です。また、口臭は周囲に迷惑をかけることもあるため、早めの対処が重要です。

5. 歯ぐきに痛みや違和感がないかチェック

歯ぐきに軽い痛みや違和感を覚えることはありませんか?これは歯周病の初期症状である可能性があります。特に、何もしていないのに歯ぐきに違和感がある場合は要注意です。歯周病の進行に伴い、炎症が広がり、歯ぐきが敏感になり痛みを伴うことがあります。痛みがないからといって放置せず、早めに歯科を受診し、適切なケアを行うことが大切です。

6. 歯がぐらついていないかチェック

歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶け、歯がぐらつくことがあります。歯を支える歯槽骨が破壊されることで、歯がしっかりと固定されなくなり、ぐらつきが生じます。指で軽く触れてみて、歯が動くような感覚がある場合は、歯周病の可能性が高いです。この状態を放置すると、最終的には歯が抜け落ちることもあります。ぐらつきを感じた場合は、早急に歯科医院を訪れましょう。

7. 噛み合わせに違和感がないかチェック

噛んだときに歯がうまく合わない、噛み合わせに違和感を覚える場合も歯周病のサインかもしれません。歯周病が進行することで歯を支える骨が溶け、歯の位置が変わることがあります。その結果、噛み合わせに変化が生じ、普段と違う感覚を覚えることがあります。このような違和感がある場合は、早めに歯科を受診することをお勧めします。噛み合わせの変化は顎関節にも影響を与える可能性があるため、早期の対処が重要です。

3 歯周病はセルフチェックだけでは不十分

セルフチェックは歯周病の早期発見に役立つ重要な手段ですが、セルフチェックだけでは歯周病を完全に見落とさないようにするのは難しい場合があります。歯周病は初期の段階では自覚症状がほとんどなく、症状が現れる頃には進行していることが多いためです。そのため、セルフチェックで異常が見つからない場合でも、定期的な歯科検診を受けることが重要です。

3-1 歯周組織検査について

歯科医院で行う歯周組織検査では、歯周ポケットの深さや出血の有無、歯を支える骨の状態など、セルフチェックでは分からない細かな部分まで確認することができます。歯周ポケットの深さは、歯周病の進行度を測る重要な指標であり、専用の器具を使って歯ぐきの深部まで調べることで、炎症の有無や進行度を正確に把握できます。また、レントゲン検査を通じて歯槽骨の状態を確認することで、歯周病による骨の減少も評価することができます。


これらの検査は、歯周病の発見と進行度の評価において非常に重要です。例えば、歯周ポケットが深くなることで、細菌が増殖しやすくなり、歯周病が進行してしまうリスクが高まります。歯科医師による定期的な検査により、炎症の兆候を早期に発見し、適切なケアを行うことで、歯ぐきや歯槽骨の健康を守ることができます。

3-2 歯石の除去が重要です

さらに、歯周病の治療では、歯石の除去(スケーリング)や、歯ぐきの奥深くに付着したプラークを取り除くルートプレーニングなどの専門的な処置が必要です。これらの処置はセルフケアだけでは不可能であり、専門の技術と知識が求められます。歯周病は適切な治療を行わないと進行が止まらず、最終的には歯が失われる可能性が高くなるため、セルフチェックに加えて、3~4ヵ月に1回の定期検診を受けることが推奨されます。


このように、定期的なプロフェッショナルケアを受けることで、歯周病のリスクを低減し、健康な口腔内環境を維持することができます。また、歯科医院でのケアは歯周病の予防だけでなく、むし歯やその他の口腔疾患の早期発見にもつながります。自宅でのセルフケアと歯科医院での定期検診を組み合わせることで、総合的に口腔内の健康を守り、歯を長く健康に保つことができるのです。

4 歯周病は予防に努めましょう

歯周病は早期発見と適切なケアで予防が可能な病気です。日々のセルフチェックを通じて、ご自身の歯ぐきの状態を確認し、異常があれば早めに対処することが大切です。また、歯周病予防のためには、毎日の歯磨きやデンタルフロスの使用、定期的な歯科でのクリーニングが効果的です。

特に、歯周病が進行してからでは治療に時間も費用もかかることになります。定期的な歯科検診を受け、プロフェッショナルによるケアを受けることで、歯周病のリスクを軽減できます。セルフチェックで異常を感じた場合は、迷わず歯科医院を訪れてください。

4-1 歯周病は生活習慣病の一種

また、生活習慣も歯周病に大きく関係しています。タバコの喫煙やストレス、不規則な食生活は歯周病のリスクを高める要因です。健康的な生活習慣を心掛けることも、歯周病予防には欠かせません。特に喫煙は歯ぐきの血行を悪くし、歯周病の進行を早めるため、禁煙を考えることも重要です。

栄養バランスの取れた食事も、歯ぐきの健康を保つためには重要です。ビタミンCやカルシウムを豊富に含む食品は、歯ぐきや歯槽骨の健康維持に役立ちます。また、ストレスを溜めないことも歯周病予防には重要です。ストレスは免疫力を低下させ、歯周病のリスクを高めるため、適度な運動やリラクゼーション法を取り入れることでストレスを軽減しましょう。

5 まとめ

 

今回は、歯周病のセルフケア方法について解説しました。ご紹介したチェックポイントを参考に、日常的にご自身の歯ぐきの状態を確認してみてください。そして、異常が見つかった場合は早めに歯科を受診し、適切な治療を受けることが大切です。健康な歯ぐきを保つために、毎日のケアと定期的な検診を欠かさず行いましょう。

アスヒカル歯科では、歯周病の予防から治療まで幅広く対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

 

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