乳歯について、こんな疑問はないですか?
・子供の歯が抜けたが、乳歯なのか永久歯なのか分からない。
・子供の歯が、むし歯のようだが、乳歯なのか永久歯なのかわからない。
・乳歯なら抜けるのでむし歯になっても影響はないのだろうか。
そんな時、お子様の乳歯と永久歯の見分け方が分かれば、落ち着いて対処出来ますよね。
今回は「乳歯と永久歯の見分け方」についてお教えしたいと思います。
1.乳歯と永久歯の4つの見分け方!
乳歯と永久歯を見分けるには、4つの特徴を参考にできます。
見分ける為に、それぞれの特徴を以下の順序で比較する必要があります。
①大きさ
②色
③形
④構造
です。
以下で、詳しく解説していきます。
①大きさ
乳歯と永久歯の大きさを比較すると、永久歯の方が大きい。
②色
乳歯の色は青白いが、永久歯は乳歯と比較するとやや黄色い。
③形
奥歯の形を比較すると、
乳歯よりも永久歯の方が幅が大きく厚みがある。
④構造
乳歯も永久歯も表層からエナメル質、象牙質、歯髄の順で構成されているが、乳歯は永久歯と比較してエナメル質と象牙質が薄くなっている。
これらの比較により、乳歯なのか永久歯なのか判断する参考にしてください。
2.乳歯・永久歯それぞれの特徴
この章では乳歯・永久歯それぞれの特徴を解説していきます。
出れたばかりの赤ちゃんには、歯は生えていません。
始めて生えてくる歯を『乳歯』といい、生えることを『萌出』といいます。
〇乳歯
生後6ヶ月前後から2~3歳頃まで萌出。
上下それぞれ10本ずつ、計20本萌出。
『乳歯』は一生使える歯ではなく、時期がきたら生え変わります。
『永久歯』に生えかわります。永久歯こそが、一生使っていく歯で俗にいう『大人の歯です。
では、その永久歯について解説していきましょう。
〇永久歯
6歳前後から12歳前後にかけて生えてきます。
上下それぞれ14本ずつ、計28本です。(親知らずは除く)
3.乳歯と永久歯の生える位置の違い
では、全ての乳歯と永久歯の「生える位置」に違いはあるのでしょうか?
実は、違いがあります。なぜなら、顎は成長しますが、永久歯は乳歯より大きい為、同じ位置に生えることはできません。
また、永久歯の数は乳歯の数より多いためです。
乳歯:上下とも真ん中から左右に5本ずつ生えてきます。
永久歯:手前から5本分は乳歯と入れ替わるように生えてきますが、前から6本目の一番大きく、6歳頃に生えてくる為6歳臼歯とも呼ばれている奥歯(第一大臼歯)は、乳歯の歯列の最後方から生えてきます。
そのため、萌出により入れ替わる乳歯がありません。
そのさらに奥で、前から7番目の歯(第二大臼歯)、8番目の歯(親知らず)も同様に後ろから生えてきます。
乳歯が抜けていないのに前までなかった歯が生えてきても、それは正常な発育の過程です。
4.乳歯と永久歯それぞれで気をつけること
乳歯に衝撃が加わると、その乳歯が将来抜けた場所に生えてくる永久歯(後続永久歯)に以下のような大きな影響があります。
・永久歯の色がエナメル質の形成不全により黄色っぽくなる
・形が反対側の同じ歯と比べて変形してしまう
・萌出してくる位置がずれてしまう
・最悪の場合永久歯が生えてこなくなる 等
そのため乳歯はいずれ抜けるからという考えではなく、永久歯の為にも乳歯を健全な状態で保つのは大切なことです。
乳歯の後に生えてくる永久歯は、生えてすぐの時期は弱いので、むし歯菌が出す酸からの刺激に弱くなっています。ですので、成人の永久歯と比較してむし歯になりやすいです。
永久歯は。一度失うとその部分には二度と歯が生えてくることはありません。
そのため、日ごろからの念入りな歯磨きが大切になってきます。
普通の歯ブラシだけではなく、フッ素含有の歯磨剤やフロスやタフトブラシ、歯間ブラシの使用、歯垢染色液による染め出し、食生活の見直し、保護者によるお子様の仕上げ磨きも効果的です。
是非実践してみてください。
5.乳歯と永久歯の予防・治療のことならアスヒカル歯科へ!
アスヒカル歯科では、
・これから乳歯が生えてくる子
・乳歯が生えてきた子
・乳歯と永久歯が混ざって生えている子
・永久歯が全て生えそろった子
など、様々な状況のお子様に合わせた治療を行っております。
乳歯は早期の予防、早期の治療が大切です。
「乳歯はどうせ抜けるからいいや、、、」という考えてしまう方も少なく無いと思いますが、乳歯のむし歯は永久歯に対して大きな影響を与えてしまいます。
まずは今後の為にお子様のお口の中、歯の状態を知るところから始めてみませんか?
アスヒカル歯科では、小児の診療経験豊富なスタッフが揃っておりますので0歳から安心して受診して頂けます。
お子様の乳歯と永久歯の予防・治療のことは是非当院にお任せください。
コメント