歯周病とは細菌が原因で起こる病気のことです。その原因菌は「歯周病菌」とよばれ、一種類ではなく様々な種類の細菌がいます。
また、歯周病の原因菌の中には「レッドコンプレックス」と呼ばれる重度歯周病を引き起こす細菌のグループもあります。
歯周病の原因菌は、生まれたばかりの赤ちゃんの頃にはお口の中には存在せず、親や周囲の環境、恋人などから感染すると言われています。
そして、感染した歯周病の原因菌は、歯にくっついているプラークや歯石に住み着いています。
プラークや歯石の中で仲間を増やし、毒素を出し歯周病を引き起こしているのです。
歯周病の原因菌を取り除くには、このプラークや歯石を除去しなけらばなりません。しかし、プラークや歯石は毎日の歯磨きだけでは除去することは困難であり、歯科医院での歯周病治療が必要になります。
この記事では歯周病の原因菌について種類や特徴、治療方法などを歯科医師が絵や表を用いて詳しく解説していきます。
目次
1 歯周病を引き起こす原因菌とは様々な種類からなる歯周病菌のこと
お口の中には約500種類の細菌が、常に存在しています。
人間にとって悪さをする細菌や、悪さをしない細菌など様々な細菌が存在します。
その中で約10~20種類の細菌が歯周病の原因菌と言われています。
特に有名な歯周病の原因菌として、
・P.g菌 (Porphyromonas gingivalis)
・T.f菌(Tannerella forsythensis)
・Td菌(Treponema denticola)
・P.i菌(Prevotella intermedia)
・A.a菌(Aggregatibacter actinomycetemcomitans)
などの細菌が存在します。
その中でも、特に
P.g菌、T.f菌、T.d菌の3つの細菌は「レッドコンプレックス」といわれるグループであり、歯周病を重症化させる非常に怖い細菌として知られています。
これらの細菌は、消化酵素であるトリプシンに似たトリプシン様酵素を分泌します。この消化酵素が出ることにより、歯茎の細胞が分解され歯周病が悪化していきます。
また、歯周病の原因菌は大まかに生存条件によって分類することもできます。
酸素があるところで増える「好気性菌」と、酸素がないとことで増える「嫌気性菌」に分類できます。
歯周病が進行していくと、歯を支える顎の骨が大きく失われます。その結果、歯周病はどんどん歯の根っこの方向に進んでいき、外部から離れた位置に病気がでいていきます。ですので、酸素が少なくても増えることができる「嫌気性菌」が増えやすくなるのです。
レッドコンプレックスに分類させる3つの菌は、全て「嫌気性菌」に分類されます。よって、歯周病が進むにつれて自分達を増やしやすい環境を作ることができるのです。
2 歯周病の原因菌はプラークや歯石に住み着いている!
P.g菌、T.f菌、T.d菌などの歯周病の原因菌はお口の中のプラークや歯石に住み着いています。
プラークとは、歯にくっついている細菌や細菌の代謝物の塊で、プラークが石灰化したものが歯石となります。
このプラークや歯石がお口の中にあるということは、歯周病の原因菌がお口の中にいることになります。
ですので、歯周病の治療とは歯周病の原因菌が住み着いているプラークや歯石を除去することなのです。
3 歯周病の原因菌を減らすには歯科医院での治療を必要!
歯周病の原因菌を減らす為には、歯科医院での歯周病治療が必要になります。
なぜなら、歯周病の原因菌が住み着いているプラークや歯石は、うがいや歯ブラシだけでは除去することができないからです。
歯科医院に設置されている歯周病治療の専用機器を用いることにより、プラークや歯石を除去することができます。
歯科医院で行う歯周病の治療には、
①歯磨きの仕方の指導
②専用の器具を用いた歯石除去(スケーリング・ルートプレーニング)
があります。
①歯磨きの仕方の指導
毎日の歯磨きがきちんとできていないと、プラークが溜まりやすくなります。
ですので、歯周病を治すためには「適切な歯磨きの仕方」を知っておかなければなりません。
歯並びやお口の中の状態を確認し、それぞれに合った歯磨きの仕方をお伝えし、毎日の歯磨きでプラークを除去できるようにしていきます。
②専用の器具を用いた歯石除去(スケーリング・ルートプレーニング)
歯石が歯にくっつくと、歯磨きやうがいなどの方法で、自分自身で除去することはできません。
歯科医院で専用の器具を用いて、除去しなければなりません。
歯石を除去することを「スケーリング・ルートプレーニング」と言います。
歯科医師や歯科衛生士によるスケーリング・ルートプレーニングを行うことにより、歯石を除去し歯をキレイにいていきます。
4 歯周病の原因菌を増やさないためには毎日の歯磨きと定期的な歯科医院でのチェックが必要
歯周病にならないためには、「毎日の歯磨きと定期的に歯科医院を受診すること」が大切です。
歯周病の原因はプラークや歯石にいる細菌ですので、歯周病にならないためにはお口の中にプラークや歯石がない状態にしなければなりません。
毎日の適切な歯磨きをすることにより、お口の中にプラークをためることを防ぐことができます。
しかし、お口の中にプラークや歯石があるか自分自身で判断することは困難です。
ですので、定期的に歯科医院でお口の中をチェックしプラークや歯石がないか確認し、歯周病にならないようお口の中を管理していかなければなりません。
5 歯周病のことならアスヒカル歯科へ!
アスヒカル歯科では、病気の原因を追求することに力を入れています。
歯周病になった歯の周りを治すだけではない、「なぜ、歯周病になったのか」を調べて患者様に合わせて治療していきます。
病気の原因が分からなければ、再発や適切な治療ができない可能性が高くなります。
ですので、アスヒカル歯科では、「初診時の検査」に重点を置いています。
それは、検査によって「病気の原因」を知ることができるからです。
初診で来られた時に十分な検査をすることで、お口の中の病気の状態やその病気の原因をしることができます。
また、アスヒカル歯科ではカウンセリングシステムを取り入れています。
治療前の前に患者さんとお話をする時間を設けています。
・痛みのある部位
・全身の状態
・アレルギーがないか
などを、お聞きするのと同時に、
・困っていること
・不安に思っていること
・治療の対する希望
などお聞きし、患者さんが治療を受けやすいようにしていきます。
6 まとめ
・歯周病を引き起こす原因菌とは様々な種類からなる歯周病菌のこと
お口の中には約10~20種類の歯周病菌がいると言われています。
特に有名な歯周病の原因菌として、
・P.g菌 (Porphyromonas gingivalis)
・T.f菌(Tannerella forsythensis)
・Td菌(Treponema denticola)
・P.i菌(Prevotella intermedia)
・A.a菌(Aggregatibacter actinomycetemcomitans)
などの細菌が存在します。
その中でも、特に
P.g菌、T.f菌、T.d菌の3つの細菌は「レッドコンプレックス」といわれるグループであり、歯周病を重症化させる非常に怖い細菌として知られています。
・歯周病の原因菌はプラークや歯石に住み着いている!
P.g菌、T.f菌、T.d菌などの歯周病の原因菌はお口の中のプラークや歯石に住み着いています。
プラークとは、歯にくっついている細菌や細菌の代謝物の塊で、プラークが石灰化したものが歯石となります。
このプラークや歯石がお口の中にあるということは、歯周病の原因菌がお口の中にいることになります。
ですので、歯周病の治療とは歯周病の原因菌が住み着いているプラークや歯石を除去することなのです。
・歯周病の原因菌を減らすには歯科医院での治療を必要!
歯周病の原因菌を減らす為には、歯科医院での歯周病治療が必要になります。
なぜなら、歯周病の原因菌が住み着いているプラークや歯石は、うがいや歯ブラシだけでは除去することができないからです。
歯科医院に設置されている歯周病治療の専用機器を用いることにより、プラークや歯石を除去することができます。
・歯周病の原因菌を増やさないためには毎日の歯磨きと定期的な歯科医院でのチェックが必要
歯周病にならないためには、「毎日の歯磨きと定期的に歯科医院を受診すること」が大切です。
歯周病の原因はプラークや歯石にいる細菌ですので、歯周病にならないためにはお口の中にプラークや歯石がない状態にしなければなりません。
毎日の適切な歯磨きをすることにより、お口の中にプラークをためることを防ぐことができます。
しかし、お口の中にプラークや歯石があるか自分自身で判断することは困難です。
ですので、定期的に歯科医院でお口の中をチェックしプラークや歯石がないか確認し、歯周病にならないようお口の中を管理していかなければなりません。
・歯周病のことならアスヒカル歯科へ!
アスヒカル歯科では、病気の原因を追求することに力を入れています。
歯周病になった歯の周りを治すだけではない、「なぜ、歯周病になったのか」を調べて患者様に合わせて治療していきます。
病気の原因が分からなければ、再発や適切な治療ができない可能性が高くなります。
ですので、アスヒカル歯科では、「初診時の検査」に重点を置いています。
それは、検査によって「病気の原因」を知ることができるからです。
初診で来られた時に十分な検査をすることで、お口の中の病気の状態やその病気の原因をしることができます。
以上が歯周病の原因菌に関する記事になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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