歯科治療では、様々な分野で「レーザー治療」が活用されています。
従来は虫歯治療や歯周病治療で使用されることが多かったレーザーですが、
最近になり、多くの海外論文で「根管治療にレーザーを用いることが、根管治療の成功率をあげる」と
言われています。
しかしながら、日本国内では科学的根拠の乏しい情報に基づいた
「間違った種類のレーザー」
「間違った使用方法」
による根管治療への利用が多いと感じられます。
・根管治療でレーザーを使用する目的や、メリット・デメリット
・根管治療でレーザーを使用する際の痛み
・根管治療でレーザーを使用する際の費用
などについてまとめています。
目次
1 根管治療で使用するレーザーとは何?
歯科分野でレーザーと呼ばれる機械には様々な種類があります。
・Er.Yagレーザー(エルビウム・ヤグ・レーザー)
・Nd. Yagレーザー(ネオジウム・ヤグ・レーザー)
・CO2ガスレーザー(炭酸ガスレーザー)
・半導体レーザー
・ストリークレーザー etc
その中でも、根管治療において効果があると言われているのは
1-1根管治療でレーザーを使用する目的
根管治療でレーザーを使用する最大の目的は、
「歯の根っこの中をキレイに洗浄することで、通常の根管治療以上に根管内部の細菌を除去する」ことです。
キレイに根管内を洗浄するときに最大効果を発揮するのです。
このレーザーを用いた洗浄法は、レーザー活性洗浄法(Laser Activated Irrigation: LAI)呼ばれています。
洗浄中に洗浄液とレーザーを併用することで、根管内部で微細な泡が発生します(キャビテーション)
そのマイクロバブルの衝撃波によって根管内部を物理的に清掃し、より一層、キレイにしてくれます。
引用元:Photoacoustic Endodontics Using the Novel SWEEPS Er:Yag Laser Modality. Nejc Lukac .Journal of the Laser and Health Academy Vol. 2017, No.1
また、根管治療では超音波を用いた洗浄が一般的でしたが、レーザーを用いた洗浄の方が根管内部をキレイにできるとされています。
引用元:Effect of laser-acctivated irrigation on biofilms in artificial root canals.
1-2根管治療でレーザーを使用するメリット・デメリット
根管治療でレーザーを用いる
最大のメリットは
「治療の成功率が上がる」ことです。根管内部の強力な洗浄効果により細菌が減少します。
デメリットは、特にないと考えられます。しかし、日本国内では、適切なレーザー(Er.Yagレーザー)を、適切は使用方法で用いて根管治療することができる歯科医院が非常に少数であることです。
2 根管治療にレーザーを用いた場合の費用は?
自由診療の根管治療を行っている歯科医院の中でも、非常に少数の歯科医院でしか装置がありません。
根管治療におけるレーザーの使用は、基本的に自費治療になるので、歯科医院ごとに費用は異なります。
適切なレーザー(Er.Yagレーザー)は、500万円以上する非常に高価な装置です。
よって、日本全国の歯科医院で使用される装置では無いため、保険診療の根管治療では「レーザーの使用」は想定されていません。
自由診療の根管治療を行っている歯科医院の中でも、非常に少数の歯科医院でしか装置がありません。
2-1 根管治療でレーザーを用いた場合の費用目安
参考までに、湧光会アスヒカル歯科の費用を示します。
上記の表は湧光会アスヒカル歯科の根管治療の料金表です。
自由治療の根管治療の場合、歯科医師が患者さんの歯の状態や、患者さんの希望、地域性などを考慮して自由に費用設定しているので、保険診療のように「全国ほぼ同じ」ではありません。
支払い方法に関しては、以下の2種類が代表的です。
a 保険診療と同じように、その都度で自費診療費用の設定がある場合
b 費用支払いの回数は1回で、根管治療が終わるまでの全ての費用が含まれている場合
2-2 保険診療と自由診療との費用の違いについて
3 レーザーを用いた根管治療ならアスヒカル歯科
アスヒカル歯科では、海外で発表されている根管治療レーザーの論文に詳しい根管治療専門医が、専門的な知識と技術で、適切なレーザーを用いた根管治療を行います。
4 まとめ
「歯の根っこの中をキレイに洗浄することで、通常の根管治療以上に根管内部の細菌を除去する」ことです。キレイに根管内を洗浄するときに最大効果を発揮するのです。
・根管治療でレーザーを用いるメリット、デメリット
メリットは、「治療の成功率が上がる」ことです。根管内部の強力な洗浄効果により細菌が減少します。
デメリットは、特にないと考えられます。
・根管治療にレーザーを用いた場合の費用
自由診療の根管治療を行っている歯科医院の中でも、非常に少数の歯科医院でしか装置がありません。
根管治療におけるレーザーの使用は、基本的に自費治療になるので、歯科医院ごとに費用は異なります。
根管治療専門医が徹底解説!根尖性歯周炎の正体と治療の必要性は?こちら
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