歯の痛みなど
お急ぎの方はこちら

- ご予約優先 -

- 受付時間 -

午前9:30-13:00
午後14:30-19:00
※最終受付:18:30
※水曜17:00まで
※休診日:
   木曜・日曜・祝日
ネットから
診療ご予約

虫歯を放置するとどうなる?放置するリスクと後悔しないための対処法

2025.03.05 (最終更新日:2025.03.05)

皆さん、こんにちは。大阪市都島区のアスヒカル歯科です。

今回は、「虫歯を放置するとどうなる?放置するリスクと後悔しないための対処法」というテーマでお話しします。

虫歯は誰にでも起こりうる病気ですが、放置することによって大きな問題を引き起こす可能性があります。虫歯が進行すると、痛みが強くなり、さらに重篤な症状に発展することもあります。

今回は、虫歯を放置することによって生じるリスクと、後悔しないための対処法について詳しく解説します。

 

1 虫歯は自然に治らない病気

 

虫歯は自然に治ることがなく、進行し続ける病気です。

初期の虫歯(CO)の段階であれば、適切なケアやフッ素塗布などで進行を抑えることは可能ですが、虫歯自体が完全に治ることはありません。

 

虫歯は、歯の表面を覆うエナメル質が酸によって溶かされることから始まり、その後、象牙質や歯髄(神経)にまで進行していきます。

進行するにつれて、痛みが増し、治療も複雑化していくため、早期の治療が重要です。

◎エナメル質の「脱灰」と再石灰化

 

エナメル質が酸により溶解されるプロセスは「脱灰」と呼ばれ、食事のたびに口腔内の細菌が糖分を分解して酸を産生することで引き起こされます。この酸によってエナメル質が徐々に弱まり、象牙質へと進行することで虫歯が発生します。

 

一方で、唾液にはエナメル質の再石灰化を促す作用もありますが、虫歯が進行すると唾液の再石灰化だけでは回復できない状態になります。そのため、早期の予防的なケアが大切です。

◎虫歯が象牙質から歯髄に進行する過程

 

虫歯が象牙質に進行すると、エナメル質よりも柔らかい象牙質が急速に侵食され、さらに歯髄(神経)に到達します。歯髄は血管や神経が豊富に存在するため、ここに達した虫歯は強い痛みを引き起こし、細菌感染によって炎症が生じます。

このように、虫歯は進行性の病気であり、放置することで歯の健康だけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

◎虫歯が全身に及ぼす影響

 

例えば、虫歯が進行して歯髄炎を引き起こすと、痛みだけでなく全身の免疫反応が活性化し、顎の骨にまで感染が広がる可能性があります。また、慢性的な炎症状態が続くと、心血管疾患など全身の健康に影響を及ぼすリスクも増加します。

 

特に、糖尿病の患者さんの場合、口腔内の感染が血糖コントロールを悪化させることが知られており、虫歯の予防と管理が全身の健康にとっても重要です。

◎虫歯が生活の質に与える影響

 

さらに、虫歯の影響は口腔内にとどまらず、生活の質(QOL)にも大きな影響を与えます。虫歯による痛みや不快感は、食事や会話に支障をきたし、ストレスを引き起こす要因ともなります。そのため、虫歯を放置せず、適切なタイミングで治療を受けることが非常に重要です。

 

2 虫歯を放置するリスク

 

虫歯を治療せずに放置すると、以下に挙げるリスクが生じます。

(1) 虫歯が進行する

 

虫歯を放置すると、当然ながら虫歯は進行していきます。初期の段階では痛みを感じなくても、虫歯が進行して象牙質に達すると、冷たいものや甘いものを摂取した際に痛みを感じるようになります。さらに進行して歯髄に達すると、強い痛みが生じ、治療も神経を抜く根管治療が必要になる場合があります。放置するほど治療は難しくなり、痛みも強くなるため、早期の対応が肝心です。

 

(2) 根尖性歯周炎を発症する

 

虫歯が進行して歯髄が感染すると、歯の根の先に炎症が起こる根尖性歯周炎を引き起こします。この状態になると、歯茎が腫れたり、噛み合わせたときに痛みを感じたりすることがあります。根尖性歯周炎は放置すると、さらに周囲の骨にまで感染が広がり、顎骨の損傷を引き起こす可能性があります。このような場合、早急な根管治療が必要となります。

 

(3) 歯性感染症を発症する

 

虫歯を放置することで、上顎洞炎、顎骨骨髄炎、蜂窩織炎、さらには感染性心内膜炎などの歯性感染症を引き起こすリスクがあります。

 

・上顎洞炎のリスク

上顎の歯が虫歯になり、感染が上顎洞に広がると上顎洞炎を引き起こし、顔の痛みや鼻詰まりなどの症状が現れます。

上顎洞炎は、歯性感染症の中でも比較的よく見られるものであり、慢性的な鼻詰まりや顔面痛が持続することがあります。

適切な治療を受けない場合、症状が悪化し、さらに重篤な合併症を引き起こす可能性もあります。

 

・顎骨骨髄炎・蜂窩織炎のリスク

また、顎骨骨髄炎や蜂窩織炎は、顎の骨や周囲の組織に感染が広がることで生じ、非常に重篤な状態となります。顎骨骨髄炎は、顎の骨の中に細菌が侵入して炎症を引き起こす病態で、強い痛みとともに顎の腫れが見られます。

蜂窩織炎は、口腔内の感染が皮下組織にまで広がることにより、顔全体が腫れ上がり、発熱などの全身症状を伴うことがあります

これらの感染症は迅速な治療が必要であり、場合によっては入院治療が求められます。

 

・感染性心内膜炎のリスク

さらに、細菌が血流に乗って全身に広がると、感染性心内膜炎を引き起こすこともあり、命に関わる可能性もあります。感染性心内膜炎は、心臓の内膜に細菌が感染して炎症を引き起こすもので、特に心臓に基礎疾患を持つ患者さんにとっては非常に危険です。

 

このような全身への影響を防ぐためにも、虫歯を早期に治療することが重要です。

 

虫歯を放置することは非常に危険であり、歯の健康だけでなく、全身の健康にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。そのため、早期の治療と適切な口腔ケアが不可欠です。

 

  1. 歯そのものを失う

虫歯が進行して歯の構造が破壊されてしまうと、最終的には歯を保存することが難しくなり、抜歯が必要になる場合があります。歯を失うことで、噛み合わせのバランスが崩れ、残った歯にも負担がかかることになります。また、歯を失うと、食事がしにくくなるだけでなく、発音に支障をきたすこともあります。さらに、歯を失ったまま放置すると、周囲の歯が移動して歯並びが乱れることもあり、噛み合わせの問題が生じる可能性もあります。

 

3 虫歯で歯を失ったらどうなる?

 

虫歯を放置して、歯そのものを失うと、次に挙げるデメリットが生じて、補綴治療が必要となります。

 

◎歯を失うことで生じるデメリット

 

虫歯が進行して歯を失うと、口腔内のバランスが崩れることでさまざまなデメリットが生じます。まず、歯を失うことで噛む力が弱まり、食べ物を十分に噛み砕けなくなるため、消化に悪影響を及ぼすことがあります。

また、歯がなくなることで発音が不明瞭になる場合もあり、日常生活に支障をきたすことがあります。さらに、失った歯の周囲の歯が移動し、歯並びが乱れることで噛み合わせの問題が生じ、残った歯にも負担がかかることになります。

これにより、さらに他の歯を失うリスクが高まることもあります。

 

◎失った歯の治療法

失った歯を補うためには、いくつかの治療法があります。代表的な方法としては、入れ歯(義歯)、ブリッジ、インプラントの3つがあります。

入れ歯は比較的簡単に作製できるため、多くの患者さんに選ばれていますが、安定性に欠けることがあります。

ブリッジは、失った歯の両隣の歯を支えにして人工の歯を固定する方法で、自然な噛み合わせを取り戻すことができますが、支えとなる健康な歯を削る必要があります。

インプラントは、人工歯根を顎の骨に埋め込んで人工の歯を装着する方法で、最も自然な噛み心地を得られますが、手術が必要であり、治療期間も長くなります。

 

患者さんの状態やライフスタイルに合わせて最適な治療法を選ぶことが大切です。

 

4 虫歯で後悔しないための対処法

 

虫歯で後悔しないためには、以下の方法で対処する必要があります。

定期的な歯科検診を受ける

 

虫歯を予防し、早期に発見するためには、定期的な歯科検診が非常に重要です。歯科検診では、虫歯の早期発見や予防処置を受けることができ、虫歯が進行する前に対処することが可能です。

特に、痛みがなくても定期的に歯科医院を訪れることで、健康な歯を保つことができます。

 

正しい歯磨き習慣を身につける

 

虫歯の予防には、日々の歯磨きが欠かせません。歯磨きは、食後すぐに行うことが推奨されており、特に寝る前の歯磨きは重要です。

歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使って、歯と歯の間の汚れもきちんと取り除くことが大切です。また、フッ素入りの歯磨き粉を使用することで、虫歯の予防効果を高めることができます。

 

早期の治療を受ける

 

虫歯が発見された場合、早期に治療を受けることが後悔しないための最善の方法です。初期の虫歯であれば、比較的簡単な処置で治療が可能ですが、放置することで治療が難しくなり、痛みも増すことになります。

痛みを感じる前に治療を受けることで、健康な歯を保つことができます。

 

食生活の見直し

 

虫歯の予防には、食生活も重要な要素です。甘いものや酸性の飲み物は虫歯の原因となるため、摂取を控えることが推奨されます。

また、食事の後には水で口をすすぐことで、口内の酸性度を下げることができます。バランスの取れた食事を心がけ、カルシウムやビタミンを積極的に摂取することで、歯の健康を保つことができます。

 

▼まとめ

 

今回は、虫歯を放置するとどのようなリスクが生じるのかについて、大阪市都島区のアスヒカル歯科が解説しました。

虫歯を放置すると、進行して痛みが増し、最悪の場合、歯そのものを失うことになります。

また、虫歯が進行すると、根尖性歯周炎や歯性感染症といった重篤な合併症を引き起こすリスクもあります。そのため、虫歯は決して放置せず、早期に対処することが重要です。

定期的な歯科検診や正しい歯磨き習慣を身につけることで、虫歯の予防が可能です。虫歯を防ぎ、健康な歯を維持するために、日々のケアを大切にしましょう。

皆さんの歯の健康を守るために、アスヒカル歯科では常にサポートしていますので、何か気になることがあればお気軽にご相談ください。

コメント

CAPTCHA