子供の受け口矯正治療
2024.04.20
プレオルソとは
子供の顎の成長を利用して、将来の歯並びや噛み合わせの問題を未然に防ぐための治療です。この治療は、主に子供の成長期に適用されるため、成長の自然な過程を誘導して矯正の効果を高めることができます。
治療の目的
顎の成長を正しく導く
顎の成長が活発な時期に介入することで、自然な成長プロセスを利用し、顎の発育を健全な方向へ導きます。
将来の矯正治療の負担軽減
早期に問題を対処することで、将来的に必要とされるかもしれないより複雑で長期間の矯正治療の必要性を減らします。
メリット
治療期間の短縮
子供の時期に行うことで、成人に比べて必要な治療期間を短くできることが多いです。
顔貌への影響を考慮した治療
成長期の治療は顔全体のバランスを考慮に入れるため、自然で調和の取れた顔立ちを目指すことができます。
心理的な影響の軽減
早期治療により、将来的に歯並びが悪いことによる自己意識やコンプレックスを減少させることが可能性があります。
デメリット
装置の管理
取り外し式の装置は、適切な管理と定期的な着用が必要となります。
しかし、ほとんどのお子さまは、マウスピースの装着を「自分に任されたミッション」として、頑張って装着して中断することなく、治療を終えてくれています。
コスト
当院の矯正治療は自費治療となるため、保険適応内での治療は出来ません。
治療手順
① 診断
専門の矯正歯科医が詳細な口腔内検査と必要に応じてX線撮影を行い、治療計画を立てます。
② 装置の選定と装着
子供の口腔状態に合わせた矯正装置が選ばれ、装着されます。
③ 定期的なフォローアップ
成長とともに装置の調整が必要となるため、定期的に矯正歯科医を訪れます。
④ メインテナンス
目標とする歯並びや噛み合わせが得られた後、装置を外し、必要に応じて保定装置を用いて状態を維持します。
手入れ方法
- 装置の清掃
取り外し式の装置は毎日清掃し、特に食後はしっかりと歯磨きを行なって、、お口の中をきれいにした状態でマウスピースを再装着することが大切です。
- 口腔衛生
矯正装置を使用している間は、ブラッシングとフロスを丁寧に行い、虫歯や歯肉炎を予防するためのケアが必要です。フッ素入りのうがい薬のご使用がおススメです!
治療前後の口腔内写真
症例の詳細
矯正装置 | プレオルソ |
治療期間 | 5か月 |
リスク・副作用 | 痛みを伴う場合があります。 |
費用 (治療当時の価格) |
検査・診断料:33,000円(税込) |
プレオルソ治療は、早期から正しいケアと管理を行うことで、お子さまの将来の歯並びと顎の健康を大きく左右する可能性があります。このため、専門の矯正歯科医と密接に連携しながら、計画的に治療を進めることが望ましいです。
プレオルソ治療を行ったからといって、必ず綺麗な歯並びになるというものではありませんが、プレオルソ治療後の矯正治療の負担は大きく減らせる可能背があります。
保護者の方は、治療の目的とプロセスを十分に理解し、お子さまが装置を正しく使用し続けられるようサポートする役割が非常に重要になります。
【執筆・監修】
監修者
医療法人 湧光会アスヒカル歯科 院長 加藤 真悟 AAE(アメリカ歯内療法学会) 認定スペシャリスト
ITIインプラントスペシャリスト
i6 ファウンダー
他、所属学会、認定資格多数 根管治療やインプラント治療に精通しており、学術団体のスペシャリストに認定されている。現在ではセミナー講師として若手歯科医師の育成にも尽力している。常に知識と技術を磨き、患者様の求める治療の最大限を出し切ることを目標としている。 詳しいプロフィールはこちら