歯磨き剤の予防力Part2【大阪市都島区内の歯医者|アスヒカル歯科】
2020.01.20
アスヒカル歯科医院から歯科関連で役に立つ情報を定期的に皆様に提供させて頂いております。
今回も歯磨き剤の予防力についてお話していきます。
みなさん、こんにちは!前回のPART1の内容は覚えていますか?前回はフッ素の効果を改めてお伝えしました。またフッ素濃度の引き上げる事により、どれ程の効果があるのかについてもお伝えしましたね。ですので、今回はその高濃度フッ素歯磨き剤の使い方について説明していきたいと思います!
使い方のポイントとしては2つあります。
まず1つめは「しっかり十分な量を使う」事が重要です。
そして2つめはしっかり使ってちょっぴりゆすぎましょう!
フッ素濃度1450ppmFの歯磨き剤の効果を引き出す為には、何も難しい事はありません。大原則としては「お口のなかにフッ素をできるだけ長く、たくさん残す」という事です。そのためには年齢に適した濃度のものを、適切な量を使用して、少なめの水ですすぐようにしましょう。日本人の歯磨き習慣として多いのが、歯磨きの後のすすぎが多すぎる事。2回すすぐと、1450ppmFの歯磨き剤でも、950ppmFで1回すすいだ時と同じぐらいしかフッ素がお口の中に残りません。ですからすすぎは1回、それもおちょこ1杯ぐらいの水で行います。ただ「磨いた後に、1回だけのすすぎでは気持ち悪い!」という方もいらっしゃるとおもいます。そういう方は1度しっかりゆすいでから歯ブラシで歯磨き剤を歯に塗り付ける「ダブルブラッシング法」をおすすめしています。お口の中に塗るには、広がりやすいジェルタイプや泡タイプの歯磨き剤が使いやすいですね。
年齢に適した濃度・量のフッ素配合歯磨き剤を歯磨きの度に使用しましょう。
6歳〜14歳は950ppmFの歯磨き剤で歯ブラシの上1センチ程(虫歯になりやすい人は1450ppmfの歯磨き剤を使って下さい)
3歳〜5歳は500ppmFの歯磨き剤で歯ブラシの上5㎜以下
生後6ヶ月(歯の生え始め)〜2歳は500ppmFの歯磨き剤で歯ブラシの上を1〜2㎜
15歳以上の成人は950か1450ppmFの歯磨き剤では歯ブラシの上2センチほど
こちらを参考にしてフッ素の濃度・使用量を使い分けて見て下さいね。
「6歳未満はNG」な訳!
6歳以上になると、永久歯の前歯はあごの歯の骨の中でエナメル質の部分ができあげってきます。しかし6歳未満ではまだ形成途中の為、1450ppmFの歯磨き剤を使った6歳未満のお子さんが長期間、毎回飲み込んでしまった場合、歯のエナメル質が白く濁って見える「歯のフッ素症」(斑状歯)が生じる可能性があります。そのため、1450ppmFの歯磨き剤は控えるように製品に記載されているのです!
当院の待合室には、歯科関連の情報誌としてnicoを置いておりますので、待ち時間の合間に是非ご覧頂ければと思います。
何かご不明な点があればお気軽にスタッフまでご質問下さい。