口の中のアマルガム・水銀の詰め物についてPart2【大阪市都島区内の歯医者|アスヒカル歯科】
2019.09.02
アスヒカル歯科医院から歯科関連で役に立つ情報を定期的に皆様に提供させて頂いております。
今回もアマルガムについてお話していきます。
日本歯科保存学会・アマルガム使用に関する検討委員会により、歯科用アマルガム(に含まれる水銀)に関する Q & A 集が策定されています。以下、抜粋していきます。是非目を通して正しい知識を手に入れていただければと思います。
Q.何故一部の国でアマルガムが使用されているのですか?
アマルガムは歯科の治療に使用される材料として長い歴史をもち、耐久性、操作性に富み、もっとも信頼される材料の一つであることがあげられます。 したがって欧米の歯学教育では基本的な修復材料として採用されています。また安価で比較的容易に使 用できることから、発展途上国や国費による健康保険制度が充実していない国でも採用され続けています。さらに発展途上国やこれらの国に僻地では近代的な歯科治療機器がなく、これらの機器が備わって いないような劣悪な環境下でもアマルガムは比較的容易に使用することができ、採用されているようで す。
Q.私の体内に蓄積した水銀の量を調べることが出来ますか?
毛髪検査によって簡単に、正確に調べることが出来ると言われています。水銀は一般的に魚介類にも 含まれているものなので、日本での毛髪水銀濃度は1-5PPM で、この範囲であればまったく問題ありません。検査を希望する場合は、保健所などにお問い合わせ下さい。
Q.歯科のアマルガムには、水銀が使用されていると聞きましたが大丈夫なのですか?
歯の詰め物のアマルガムをつくるためには水銀と金属の粉末が必要です。しかしこの水銀と金属は、 いったん混ぜ合わせると化学的にはきわめて安定したものになり水銀が溶け出すなどということはありません。お口の中でも大丈夫であることは多くの研究結果で示されています。アマルガムをそれだけの理由で除去 する必要はまったくありません。詰め物の周囲に新しくムシ歯ができた、詰め物が外れた、詰め物の一 部が欠けた、歯の色と違うなどの理由があって除去することはありますが、これらの理由なしではずすことは考えないほうが良いでしょう。口の中で化学的に安定しているアマルガムを削って除去する際に水銀が蒸気化し、これを吸い込むリスクが生じることを考えるべきです。
今回はここまでとなります。
アマルガムのQ&Aは次回にも続きます!
当院の待合室には、歯科関連の情報誌としてnicoを置いておりますので、待ち時間の合間に是非ご覧頂ければと思います。
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