顎関節症のセルフケアPart2【大阪市都島区内の歯医者|アスヒカル歯科】

2020.02.17

アスヒカル歯科医院から歯科関連で役に立つ情報を定期的に皆様に提供させて頂いております。
今回も顎関節症についてお話していきます。

セルフケアとしての運動療法
2)顎関節症の機能を改善するセルフケア
顎関節症は、基本的には腰痛などと同じ、運動器の機能障害です。腰痛の顎関節症も、以前は痛みがあるときは安静にして、なるべく動かないようにすることが常識でした。ところが最近は、動かさないことが、逆に症状を慢性化させているとして、急性の痛みでなければ、痛みがあっても動かして、機能を改善させることで血流が良くなり、症状が改善することがわかってきました。
ただ、痛みが取れてくるのは、動きがよくなってからです。ですから、最初は痛みが強くなることもあります。いままで動いていなかったところが動けば痛いのは当然なので、患者さんには十分説明し、理解してもらわなければなりません。したがって、しっかりとしたセルフセルフケアに理解してもらうことと、指導したとおりにセルフケアができているかを確認することが重要となります。状況によっては痛みを強く引き起こす場合もあるので患者さんには十分に理解してもらってからおこなうようにするのが良いでしょう。具体的には、患者さんの症状に合わせて筋訓練、関節可動訓練、関節円板整位訓練、自己牽引療法、マッサージ療法などを洗濯し、自宅で訓練できるよう指導するとともに、毎回、正しく訓練できているか確認することが必要です。

TCH(Tooth Contacting Habit)について
TCHは上下歯列接触癖を意味します。一日のうちで上下の歯が接触している時間はだいたい20分間程度と言われています。力を込めた食いしばりは長い時間は続けられませんが、歯を接触させるだけなら長時間無意識に続けられてしまいます。特に、コンピュータを長時間使用
するときやスマホを操作しているときなどに生じやすいようです。弱い接触なので患者さんは気づいていないことが多いのですが、近年、顎関節症が増えている大きな原因の一つと言われています。また長時間にわたる歯の接触は歯周病の悪化と関係があるとも言われています。
口を開けてもらったときに下に歯の跡がある、自然と口を閉じたときに上下の歯が接触している、などの場合、TCHがある可能性が高いと思われます。THCを改善してもらうこともまたセルフケアの一つです。とはいえ、上下の歯を接触させない限り意識することは難しいので中沢勝宏先生が考案した「口の中に小さな梅干しを入れて舌で転がす」ことなどをして、口を動かすイメージを持っていただくのも効果的かもしれません。THCは顎関節症の患者さん以外の方にも歯に深刻なダメージをあたえるので注意が必要です。

当院の待合室には、歯科関連の情報誌としてnicoを置いておりますので、待ち時間の合間に是非ご覧頂ければと思います。
何かご不明な点があればお気軽にスタッフまでご質問下さい。

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