進行した歯周病、再生療法で救えるかも。part1【大阪市都島区内の歯医者|アスヒカル歯科】
2020.03.23
アスヒカル歯科医院から歯科関連で役に立つ情報を定期的に皆様に提供させて頂いております。
今回は再生療法についてお話していきます。
歯周病の治療の中でも『歯周組織再生療法』についてですが・・・
まず今回は『歯周病の原因と初診から治療の流れ』からお話します!
何も異常がない時から歯医者さんに通うのが理想的です。
とは言え、久しぶりに歯医者さんに行くと『歯周病になっていて、しかも!あごの骨が大きく失われるほど悪化してしまっている!』なんて患者様も多くいらっしゃいます。
歯周病は進行してしまうと、あごの骨をはじめとした歯の周りの組織が失われてしまいます・・・
それは、歯の寿命にも大きく影響してしまうのが現実なんですよ。
◆患者様からのご相談
歯周病が悪化してしまい、歯を支える顎の骨が大きく減っているところがあります。どうにかこの歯を少しでも長く残したいのですが、何か手はありませんか?助けてください!!
◆答えは『いいえ!そんなことはありません!』
さて、歯の周りの組織は歯を支える役割を担っているので、それを大きく失ってしまうと歯を支えれなくなり、歯を失ってしまいます。ちらっと冒頭にお話した『歯周組織再生療法』ですが、組織の欠損状態によって向き不向きがありますが、『歯を残したい』という患者様の救いとなりうる『歯周組織再生療法』という治療法で歯の周りの組織が再生し、歯の寿命が延びる可能性が高まります!
まずはアスヒカル歯科での初診から歯周病治療の流れを順番に詳しくお話ししていきますね。
アスヒカル歯科では、まず初診時にカウンセリングのお時間を設けさせていただき、患者様のお困りごとや疑問の解決、そして検査について説明させて頂きます。
そして、レントゲンを三種類(セファロ・パノラマ・デンタルレントゲン)、口腔内写真、虫歯の目視検査、歯周病検査と歯の精密検査をさせて頂きます。
お痛みや何か症状がある場合はその日出来る限りの応急処置をさせて頂き、初診時の所要時間は90分ほど頂いております。
そして、通常1週間ほどお時間を頂き、『いま痛い、いま気になる』所だけでなく、今後悪くなる可能性のある所まで先を見据えた治療計画を立てます。
2度目のご来院の内容は、その診断結果のお伝えと歯周病治療の中でも『TBI』と呼ばれる歯ブラシのテクニックをお伝えしていきます。
通常2度目のご来院時の所要時間は1時間ほど頂いております。
さて、歯周病の原因はプラーク(歯垢)と言う『細菌のかたまり』なのです。
プラーク(歯垢)の中の歯周病菌の感染により、歯の周りの組織に炎症が起きて、進行するとあごの骨などが失われていきます。プラークは一度取り除いても、わずか数日でまた作られていきます。そのため、歯周病の治療では、まず患者様にセルフケア(歯みがき)のテクニックを磨いて頂くことが重要なのです。
先ほど2度目のご来院の内容でお話した『TBI』これがセルフケアのテクニックを磨いていただくお時間なのです。
『正しい歯ブラシの当て方、力加減』言葉じゃ分かりませんよね・・・
アスヒカル歯科では実際に歯科衛生士が歯ブラシを当てさせて頂き、正しい歯ブラシの当て方、力加減を感じて頂きます。
ブリッジやインプラント、歯並びが悪く歯ブラシが難しい患者様も実際に歯ブラシを当ててもらい、感じて頂くことでコツが掴みやすいと思います!
『TBI』を経てセルフケアの腕を磨いていただくことが出来たら、歯ブラシでは取り除けない歯周ポケットの中のプラークや歯石の除去を行っていきます。
歯周病が軽度の場合は歯周ポケットの中のプラークや歯石の除去で改善することが多いものの、器具が届かない程歯周ポケットが深くなってしまっている場合は歯茎を切開しして歯周ポケットの奥にあるプラークや歯石を取り除く外科的治療を行います。
ポケットの奥のプラークや歯石を取り除けば炎症は治まります。
しかし、それまでに歯の周りに組織が大きく失われてしまっていると、歯を支える骨などが失われているせいで、その後の歯の維持が困難になります・・・
この時、歯を支える組織の再生を目的としてフラップ手術と合わせて行われるのが『歯周組織再生療法』なのです。
特殊な再生材料などを組織が失われた部分に入れて再生を促す治療法で、組織の欠損の状態によって向き不向きはありますが、上手くいけば歯の寿命を延ばせる可能性があります!
次回は、『再生療法』についてのなかでも『まず歯周病になると組織がどうなっていくのか』引き続きお話していきますね!
当院の待合室には、歯科関連の情報誌としてnicoを置いておりますので、待ち時間の合間に是非ご覧頂ければと思います。
何かご不明な点があればお気軽にスタッフまでご質問下さい。