妊婦さんのための歯科治療【大阪市都島区内の歯医者|アスヒカル歯科】

2020.08.01

アスヒカル歯科医院から歯科関連で役に立つ情報を定期的に皆様に提供させて頂いております。
今回は妊婦さんへの歯科治療についてお話していきます。

①妊婦さんのための歯科治療

えっ?妊娠中なのに歯科治療受けれるの??

心配しないでください!妊娠中だからこそ歯科医院で治療メインテナンスを受けてください!あなた一人の体ではないのですから…!

妊娠すると赤ちゃんにカルシウムを取られた!
だから歯が悪くなるーと。昔からよく言われているのですが、歯が悪くなりやすくなるのは、本当ですが赤ちゃんのせいではないんですね。

妊婦さんのお口の中は虫歯菌や歯周病菌が増えやすい条件が揃うので妊娠中のトラブル、歯痛に悩んだり、歯茎が腫れたりする方が多いのです。

そんな時、歯科治療受けたいけどレントゲンや麻酔…赤ちゃんがいるから心配。
と、躊躇しているうちにどんどん悪化…。

どんな不安でもご相談ください!
安心して歯科治療、メインテナンスを受けていただけるようにアスヒカル歯科ではしっかり説明、相談させていただいておりますので妊娠中のママさんの来院も非常に多くいらっしゃいます!

妊娠するとつわりがひどくて歯磨きがしにくくなったり食べ物の好みがガラリと変わったり一度に食べられなくて間食が増えたり虫歯菌が喜ぶような変化がお口の中で起こるのです!

つわり
ハブラシをお口の中に入れるだけできもち悪くなり歯磨きがしにくくなる。
磨き残しも多くなってしまいます。歯磨き粉の味がきもち悪くなる。
歯磨き粉ナシでもしっかり磨ければ問題ないのですが、フッ素入りなどの効果を期待する事が、出来なくなります。お口に胃酸が逆流して強い酸に触れた歯が溶けやすくなる。

食べ物の好みの変化
甘いものが好きになる!虫歯菌の大好きな砂糖がたくさんお口の中に入ってくる!酸っぱいものが好きになる。柑橘系の果物や酢の物などの食べ物ばかり食べてしまう。強い酸で歯が、溶けやすくなる。

間食
ちょこちょこ食べは再石灰化(歯を修復してくれる作用)が起こりにくくずっと虫歯菌が喜んでいる状態特に甘い物ばかりになればなるほど虫歯菌は大喜び!

唾液が少なくなる
妊娠によるからだの変化で唾液の分泌量が減り粘り気が増すとお口の汚れを洗い流す事が出来ず虫歯になりやすくなる。虫歯になりかかった歯再石灰化が起こりにくいため進行してしまう。酸っぱいものが上がってきたらうがいをしてー!
胃酸が習慣的に逆流したり、酸味の強い柑橘類など日常的に食べてるとその酸が触れた歯のエナメル質が薄くなってしまいます。酸味が強い食べ物を、食べた後などはうがいをしてくださいね。

 

妊婦さんのことが大好きな歯周病菌
妊娠してから歯茎が腫れやすくなっていませんか??歯磨きしたら出血したりしていませんか?

妊娠中の体内でさかんに分泌される女性ホルモン!歯周病菌はこのホルモンが大好き!さかんに食べてパワーを増殖するんです。歯周病の炎症は低体重児出産(早産)と関連するといわれ、赤ちゃんの成長に影響を、与えかねません!!

早めに受診して治療とセルフケアの指導を受けましょう!
歯肉炎は歯ぐきの周りのお掃除で簡単に治す事ができます!
産後は、育児に忙しく自分の時間がなかなか取る事が出来ません。。症状が悪化する前に受診して下さい!

妊娠初期15周まで
つわりで繰り返し起きる嘔吐や嗜好の変化
歯磨き不足のため虫歯や歯周病に、なりやすいお口へと急激に変化しやすいです。赤ちゃんの重要な器官がつくられる大事な時期。流産の危険性も考慮して
痛みや炎症がある場合は応急処置にとどめ本格的な治療は安定期か産後に行います。必ず定期的に経過観察を受けましょう!

妊娠中期16周〜27週
つわりがおさまり歯磨きはラクになってきます。が一方、食欲が増して間食の、回数が増えるなど食生活の、変化が虫歯の原因になりやすい時期です。胎盤が完成する安定期に入ります。産後まで治療が待てない場合外科処置を含む一般的な歯科治療を受けることができます。激しい急性症状を、起こすような、進行した
歯周病や親知らずの抜歯は必ず産科の主治医の、許可を得て行います。

妊娠後期28週〜39週
赤ちゃんが急激に成長して子宮が大きくなるので、胃が圧迫されて一度にたくさん食べられません。ちょこちょこ食べが増えるので虫歯のリスクが上がる時期です。仰向けで診療を受けると大きくなってしまった子宮に大動脈が圧迫され低血圧症を起こしやすくなります。産科の主治医に相談して。
歯科治療の際にはチェアーの背を少し立ててもらい短時間の応急処置にとどめるなど体調に合わせた治療計画を立ててもらいましょう!

妊娠後期の仰向け姿勢で起きがちな低血圧症。カラダを左に傾けると、大動脈の圧迫を避ける事が出来ます。足を組みタオルで背中を、固定すると安定します!

妊婦さんの歯科受診
気をつけるポイント

妊娠中だと教えてください!
母子手帳をお持ち下さい

産科の主治医に相談して下さい!
妊娠検診の際に主治医に歯科受診する事を相談してから来院して下さい!
歯科と、産科が連携し全身状態を把握して治療を進めます。

早めに治療の相談をして下さい!
妊娠さんのお口の中は妊娠前と比べて虫歯や歯周病の進行スピードが早くなりやすいので治療を躊躇していると思わぬ悪化を招くことも…。

小さな治療で終わり疲れずに済むように悪化する前に受診して下さい!

 

赤ちゃんへの影響が心配!!

Q 麻酔をしても大丈夫??

A 出産の時に使用されるいるものと同じ麻酔薬です。麻酔薬リドカインは、無痛分娩や帝王切開にもつかわれる、妊娠全期で問題なく使用できます。赤ちゃんのためにも、痛みへのストレスを我慢しないで

Q もらったお薬は大丈夫?

A 安全性を確認されているお薬はありませんので、歯科では比較的安全性が高いとされているお薬を、その効果が赤ちゃんへの影響を上回ると判断した場合に限り、必要最小限の処方をします。産科との連携により考慮いたします。

Q 歯科のレントゲンは大丈夫?

A 歯科のレントゲンはとても重要な検査です。
隠れて見えない虫歯や歯周病を把握しピンポイントで治療をして最大の効果を上げるためです。
レントゲン撮影なしの治療は暗がりを手探りで歩くようなもの。精度の高い治療か困難になってしまいます。

歯科レントゲンの放射線量は
歯科用CT➡︎0.1msv
パノラマレントゲン➡︎0.01msv
デンタルレントゲン➡︎0.008msv

50msv未満は胎児への影響と被曝量との関連は認められない(産婦人科診療ガイドライン産科編2014)とされています。

いかに歯科レントゲンの放射線量が少ないかご理解いただけるのでないかと思います。

被曝エプロンをつけるとさらに被曝量を減らせます!

新しい家族、赤ちゃんのためにも予防をしっかりしましょう!!
生まれたての赤ちゃんのお口には虫歯菌はいないのです!!

ママのお口に虫歯菌や歯周病菌かたくさんいると、妊娠中の低体重児出産や生まれから虫歯をうつしてしまうなど赤ちゃんに悪影響を与えかねません!
生まれてくる赤ちゃんへの虫歯感染を減らすためにも、お口の中を良好な状態に保っておきましょう!

とは、言っても辛いつわりや体調によってなかなか歯みがきがうまくできない…。
どうしたらいい??

体調の良いリラックスタイムに1日1回でいいのでていねいに歯みがきしましょう!
したを向いてみがくと嘔吐感が出にくいです。
小型ヘッドのハブラシなども有効ですよ。
無理な場合は食後のブクブクうがい。
フッ素効果の高い洗口液を歯科で処方してもらいましょう!
キシリトールガムも有効!
妊婦さんがキシリトール100%配合したガムを噛んだらこどもへの虫歯菌感染が減ったという研究報告もらあります!(Nakai Y etat.,2010)
ベタベタのプラークが、サラサラになり除去しやすくなりお口の清潔を保ちやすいと考えられています。

 

当院の待合室には、歯科関連の情報誌としてnicoを置いておりますので、待ち時間の合間に是非ご覧頂ければと思います。
何かご不明な点があればお気軽にスタッフまでご質問下さい。

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