口の中のアマルガム・水銀の詰め物についてPart1【大阪市都島区内の歯医者|アスヒカル歯科】
2019.08.26
アスヒカル歯科医院から歯科関連で役に立つ情報を定期的に皆様に提供させて頂いております。
今回はアマルガムについてお話していきます。
日本歯科保存学会・アマルガム使用に関する検討委員会により、歯科用アマルガム(に含まれる水銀)に関する Q & A 集が策定されています。以下、抜粋していきます。是非目を通して正しい知識を手に入れていただければと思います。
Q.歯科の治療で使うアマルガムとはどのようなものなのですか?
アマルガムは、一般的に銀歯などと言われ、ムシ歯によって歯にできた穴などに直接詰める歯科用の材料です。歯科の治療では 150 年ほどの歴史 をもって使用されてきました。金属(銀、銅、錫などの)の粉末と水銀を混ぜ合わせて使用します。
Q.歯科のアマルガムは、どの程度使用されているのですか?
アマルガムの使用は、全世界的には相当減っているものと考えられています。一部の国では水銀を使 用するということから環境に配慮し、使用を認めていません。しかしこれまでの実績や費用などのこと から欧米諸国の一部では依然としてかなりの量が使用されています。日本では、30 年ほど前から、使 用は徐々に減ってきて、現在はごく一部を除いてほとんど使われていません。
Q.歯科のアマルガムの使用の状況はどうなのですか?
アマルガムの欠点は、①金属色をしている、②歯には接着しない、③水銀が使用されることで す。最近、歯の色をし、歯に接着し、水銀を使用しないプラスチックやセメントなど優秀な材料が幅広く使用されています。したがって、アマルガムの使用は、全世界的に減ってきているのが実情です。
Q.歯医者さんでアマルガムを使わな いようにするのは危険・毒だからですか?
アマルガムの廃絶に向けて取り組むというのが、日本歯科医師会を含む日本の歯科界の基本 的な姿勢で、この考えを社会に示したことは事実です。しかしアマルガムそのものが危険である、人体 に有害であるということではありません。アマルガムという詰め物に水銀が使用されるため、水銀そのものを地球規模で廃絶しようという考え方に賛同し、また水銀による様々なリスクを歯科界から失くそうという考えから廃絶に取り組もうとしています。日本において、新しくアマルガムの詰め 物をすることはほとんど行なわれてはいません。
今回はここまでとなります。
アマルガムのQ&Aは次回にも続きます!
当院の待合室には、歯科関連の情報誌としてnicoを置いておりますので、待ち時間の合間に是非ご覧頂ければと思います。
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