アスヒカル歯科医院から歯科関連で役に立つ情報を定期的に皆様に提供させて頂いております。
今回は子供の歯の怪我についてお話していきます。

「 子供の歯が怪我したとき必見！ 」
歯のケガは、元気いっぱいなお子さんには常に隣り合わせのトラブル！！
今回はお子さんが歯をケガした時、どう対応したらよいか、すぐに歯医者さんに
行くべきなのかどうかお話させて頂きます。

お子さんが歯をぶつけた時、血が出なかったり痛みがすぐに引いたりしても、
それは「たいしたケガではないから安心して良い」ということにはなりません。
みなさん！「血が出てないから大丈夫」「痛くないから大丈夫」「乳歯だからまあいいか」と思ってはいませんか？！この3つの事と歯をケガした時の適切な応急処置について詳しく説明していきます。

血が出てないから大丈夫。

歯のぶつけ方によっては血が出なかったりほんの少しじわっとにじむ程度のこともありますが、「血が出てない＝ケガをしていない」ではありません。
歯が垂直にぶつかり奥に食いこんでしまう「陥入(かんにゅう)」というケースでは、組織が壊れていても、強く圧迫されているので血は出ません。しかし、歯が食い込んだことにより、歯の周りの組織は大きなダメージを受けているのです。

痛くないから大丈夫。

歯のケガは、ぶつけたはずなのに、まもなく痛みが引いてしまうこともあります。ですが、だからといってケガをしていないわけではなく、時間が経つと痛みも感じるようになることも。とくに、ぶつけた後、おうちで食事をしている時に痛みが出てきたという話をよく私は聞きます。

逆に言えば、ケガの直後に受診していただければ、お子さんに痛みをあまり感じさせずに処置できます。そういう意味でも、速やかに歯科を受診して頂きたいです。

乳歯だからまあいいか。

乳歯をぶつけた時に怖いのが、生え変わる永久歯への影響。実は「乳歯が抜けた」というケガは、永久歯への影響が1番大きいことが分かっています。
東京医科歯科大学歯学部附属病院の小児歯科外来のデータでは、初診時に乳歯が抜けて来院された場合、70％の確立であとに生えてくる永久歯に何かしらの異常が見られました。生え変わる永久歯のためにも、歯をぶつけた時には、歯科で検査を受けましょう。

歯をケガした時これだけは押さえてください
まずは、歯が抜けた場合・・

歯のケガのうち、緊急度ナンバーワン !
抜けた永久歯は早く植え直してもらうほど、元に戻る可能性が高まります。
抜けた永久歯が残せるかは、時間との闘いです。お子さんの場合、治療の成功率が高い時間は3時間と言われています。
乳歯が抜けた場合、植え直すことは原則としてありませんが、あとに生えてくる永久歯への影響も考えられますので、受診をオススメします！

歯が欠けた、折れた場合・・

歯のかけらを見つけたら、牛乳に入れるなどして、乾燥を防いで歯科医院にお持ちください。歯の神経を守るためには1日以内に受診をするのがオススメです。半日くらいたつと痛みが強まることが多いので、放置は危険！

歯がグラグラする、噛むと痛い場合・・

歯が抜けかけていたり、歯の根っこや、歯を支えるあごの骨が骨折している可能性があります。外れそうな歯を飲み込まないように注意して、少なくとも3日以内に受診してくださいね

唇や歯ぐきが切れた場合・・

傷口を清潔なガーゼなとで軽く押さえて、止血しておきます。腫れを防ぐためにできるだけ早く氷に30分冷やします。腫れてからは水とタオルで冷やします。

たくさんお話させて頂きましたがお子さんがケガした時はできるだけ早く歯科への受診をすることをオススメ致します！是非当院へお越しくださいね。
至急に対応させて頂きます。

当院の待合室には、歯科関連の情報誌としてnicoを置いておりますので、待ち時間の合間に是非ご覧頂ければと思います。
何かご不明な点があればお気軽にスタッフまでご質問下さい。