歯並びのお話【大阪市都島区内の歯医者|アスヒカル歯科】
2017.05.14
みなさんこんにちは、歯科医師の堀です。
今日は歯並びについてお話ししたいと思います。
歯並びが悪いといってまずイメージされるのは見た目の問題で、特に思い浮かぶのは
歯が重なって生えたでこぼこの歯並び。専門用語では『叢生(そうせい)』と言います。
『叢生』の歯並びは歯が重なっているために歯磨きがしにくく、虫歯や歯周病が進行しやすく
なってしまいます。
次に出っ歯。『上顎前突・Ⅱ級咬合』とも言いますが、相対的に下顎が後ろに押し込まれることで
顎の関節に痛みなどの症状が出やすくなります。
これと反対に下顎が前に出ている状態を受け口、『下顎前突・Ⅲ級咬合』と言いますが、
この場合、前歯の噛み合わせが前後的にズレてしまい、前歯が噛まなくなる『反対咬合』となることがあります。
また、前歯に上下ですき間があって噛んでいない『開咬』は、舌や指を噛むクセなどが原因で
なることが多く、前歯が噛み合わないことにより奥歯に噛み合う時の力の負担が集中し、
虫歯や歯周病、詰め物・被せ物が外れるといった歯のトラブルを引き起こしやすくなります。
専門用語が多くて恐縮ですが、このように歯並びは見た目の問題だけでなく、噛み合わせからくる
虫歯や歯周病、顎のトラブルの原因となることがあり、長期的には歯を失う原因となることもあります。
実際、2007年に東京歯科大学が発表した調査結果では、反対咬合・開咬の方で
『8020(80歳まで20本以上自分の歯を保とう)』を達成した人はいなかったということです。
矯正治療は見た目を美しくするだけでなく、こうしたトラブルを未然に防ぐこともできる治療法です。
子供の頃から始めるのが理想的ですが、大人だから矯正治療ができないといったことはありません。
歯並びが気になる方には矯正医による無料相談も行なっておりますので、ぜひ一度受診してみてください。