しみる!知覚過敏を見過ごさない!【大阪市都島区内の歯医者|アスヒカル歯科】
2019.05.13
アスヒカル歯科医院から歯科関連で役に立つ情報を定期的に皆様に提供させて頂いております。
今回は知覚過敏について説明していきます。
『知覚過敏』というと『単に歯が染みるだけ、放っておいても大丈夫』というイメージがありますよね。
ところが、この染みる症状・・・虫歯の痛みの初期症状にそっくりな上、歯が欠けてしまったり、削れたり、酸っぱい物の過剰摂取で酸蝕症になったりして歯が壊れてきているときにも起きる症状なので、油断大敵なんです!!
気が付かないうちに歯が傷んでしまっていることもあるので、気になる方は一度歯科医院で診てもらいましょう。
この『染みる』症状は、主に歯の表面を固く覆っているエナメル質を失う事が原因で起きているんです!!
エナメル質が失われると、象牙質がむき出しになります・・・
象牙質にはポツポツとパイプ状の穴が開いているので、ここから神経の方へと外部からの刺激が伝わってしまうのです。
冷たい、熱い、甘いなどの刺激が穴の中の水に伝わり、その水の動きが神経とつながっている象牙質の細胞や神経を刺激して、『キーン』という痛みになると考えられています。
ただし、象牙質がむき出しになっていても染みない方もいらっしゃいます。
これは、象牙質の表面にスメア層という層ができたり、唾液の成分などが結晶化(再石灰化)して沈着したり、歯の成分でパイプ状の穴が細くなったりふさがったりするからなんです!!
歯が削れるほどゴシゴシ歯みがきをしたり、夜中に歯ぎしりをしたりしていると、スメア層や再石灰化層がはがれてしまい、知覚過敏を引き起こしてしまいます・・・。
!知覚過敏のリスクチェック!
知らずに続けている生活習慣や癖がエナメル質を削り、スメア層を失わせて、つらい症状が出ているのかもしれません。
思い当たる項目がないかチェックしてみてください!!
①歯ぎしり・食いしばりをしていませんか?
→【自分では気づかない癖なので歯科医院で診てもらいましょう。就寝中に装着するナイトガードもおすすめです】
②ゴシゴシ強い力で歯みがきしていませんか?
→【強く磨きすぎると歯を摩耗させたり、歯茎が痩せてしまいます。正しい歯みがき方法が知りたいと思われる方は歯科医院で歯科衛生士による歯みがき指導を受けましょう】
③歯みがき不足になっていませんか?
→【歯にベッタリつく歯垢の中に虫歯菌が出した酸がたまり、スメア層や再石灰化層を溶かしてしまうので、やさしく丁寧に歯みがきしましょう】
④酸っぱい物を過剰摂取していませんか?
→【健康のために積極的に柑橘類を食べ、酢や酢の物を取る方が増えていますが、体にはよくても歯には悪いこともあるので、ご自身にあった食べ方を歯科医院で相談してみてもいいですね】
⑤ヤニとり歯みがき粉を使っていませんか?
→【ヤニとり歯磨き粉は研磨力が強く、ステイン除去機能の高い歯磨き粉も研磨剤がたくさん入っているものがあるので避けた方が無難です。歯磨き粉選びに困ったら歯科医院で相談しましょう】
⑥お口の中、パサついていませんか?
→【持病のおくすりを服用されている方に多いお口のパサつき。薬の副作用などで唾液の分泌される量が減ると、歯の再石灰化やスメア層の形成がスムーズに進みません。】
軽い知覚過敏であれば、上にあげた生活習慣や癖を改善したり、必要な対策を打つだけで自然に治ってしまうケースも多いのです!
知覚過敏で悩んでいる、歯みがきの仕方で困っている方、分からないことがある方はお気軽に当院スタッフまでご相談くださいね。
当院の待合室には、歯科関連の情報誌としてnicoを置いておりますので、待ち時間の合間に是非ご覧頂ければと思います。
何かご不明な点があればお気軽にスタッフまでご質問下さい。