神経を残したい!歯髄温存療法とは?【大阪市都島区内の歯医者|アスヒカル歯科】

2019.08.19

アスヒカル歯科医院から歯科関連で役に立つ情報を定期的に皆様に提供させて頂いております。
今回はVPT・歯髄温存療法についてお話していきます。

歯の神経を残す治療は、VPT(Vital Pulp Therapy)・歯髄温存療法と言います。
今までの治療では、神経を取らなければならなかったケースも、VPTを用いることで、条件に適合した症例に置いては、神経を残すことが出来るようになっています。
近年の歯科材料の中で『革命的』と言われるほど、医療先進国では既に普及が進んでいる治療方法です。

☆VPT治療の流れ
1、検査
歯の痛みの既往の確認
レントゲン撮影・CT撮影
歯の神経の検査
2、治療
麻酔をしてラバーダム防湿を行い、マイクロスコープを使用しながら無菌的環境下で齲蝕除去を行います。治療回数は平均的には2階程度で、底から被せ物や詰め物の治療に入ります。

☆VPTを成功させるための重要なポイント
1、術前の神経の炎症レベル
2、感染源の確実な除去
3、最近の侵入経路をシャットアウトするための確実な封鎖(=精度の良い被せ物)

☆歯の神経には大切な役割があります。
1、歯の根lつこを発育させてくれる
2、新しい象牙質を作り出し、歯を内側から修復・強化してくれる。
3、虫歯になったことを教えてくれる。
4、歯に栄養供給し割れないように守ってくれる
5、歯におこった変化を教えてくれる。
6、温度を感じるのでおいしく食事が出来る。

☆歯の神経を残すメリット
1、将来の治療費、治療期間を抑えることができる。
2、将来抜歯になるリスクを小さくできる
3、健康な部分を大きく削る必要がない。
4、歯が割れるリスクを小さく出来る。

☆歯の神経を取るデメリット
1、虫歯の進行に気づかず手遅れとなり、抜歯となlつてしまう。
2、歯が割れやすくなる。
3、歯の目の周りに膿がたまり骨が溶けるリスクが高くなる。
4、歯の神経を抜くと歯が黒くなりやすい。

VPTは、虫歯の深さや範囲により治療成果は左右されます。マイクロスコープ下での治療と神経保存薬剤(MTA)により治療精度は上昇しますが、ごく稀に一生懸命治療してもご期待に添えず抜髄になることもあり得ます。
VPTを行っても痛みがある場合は、最終手段として抜髄治療となります。その際には費用の返金は致しかねますが、自費根管治療を洗濯される場合は、自費根管治療の費用からVPT費用を引かせていただきます。
日本の保険治療での成功率は約20%ですが、自費根管治療では約90%と大幅に成功率が上がります。当院ではVPTはもちろん、自費根管治療も行っておりますので、気になる歯・根っこがある場合は御気軽にご相談ください。

当院の待合室には、歯科関連の情報誌としてnicoを置いておりますので、待ち時間の合間に是非ご覧頂ければと思います。
何かご不明な点があればお気軽にスタッフまでご質問下さい。

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