親知らずの抜歯【大阪市都島区内の歯医者|アスヒカル歯科】

2021.03.01

アスヒカル歯科医院から歯科関連で役に立つ情報を定期的に皆様に提供させて頂いております。
今回は親知らずについてお話していきます。

抜いたほうがいい?そのままでも大丈夫なの?親知らずのあれこれ

「親知らず抜いたほうがいいですよ」と歯医者で勧められたけどどうしよう…と悩んでいませんか?問題のある親知らずは、ただ炎症を起こすだけでなく、その手前に生えている噛む上で必要な奥歯«第二大臼歯»を失う原因になることが…!
しかも歳を取ると歯と顎の骨の癒着が起きやすいため抜歯が難しくなりやすく、早めに抜いておくほうが得なんです!

【親知らずが起こすトラブル】
歯ぐきがうずく方、もしかしてそれ、最初は1年に1回だったのが最近は感覚が短くなってきていませんか?
骨の中で横向きに埋まっている親知らず、もしくは斜めに生えて少し頭を出している親知らずは、生えようとして手前の歯を押して痛めたり隙間にプラークという細菌の塊を溜めてそこからむし歯や歯周病を起こすこともあります。まっすぐ生えていてもトラブルが起こることも…。
歯医者で指摘された方は、遅くならないうちに抜くことがオススメ!

【放置していると、大変なことに!?】
だましだまし過ごしているうちに親知らずが原因でむし歯や歯周病が起こり治療が手遅れになるほど手前の歯が痛んでしまったり、歯並びが変わって奥歯で噛めなくなったり、炎症が広がって入院が必要に…なんてこともあるんです。
親知らずのトラブルは歯ぐきが腫れるだけではありません。問題のある親知らずを放置すると、あっという間に症状が悪化するんです。

問題のある親知らずが引き起こすトラブルのひとつに「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」というものがあります。蜂窩織炎とは、皮膚やその下の組織に起こる細菌感染症のことです。とくに親知らずの炎症は油断禁物!舌の下、頬、下あご、首へと周囲の軟組織の隙間をつたって急速に拡大しやすいのが特徴です。熱が出て入院が必要になることもあります。
お口周りの筋肉にも炎症が広がるため、お口が開けにくくなったり、飲み込みづらくなることもあります。また、一番奥に生えるため、すぐそばにある頬粘膜を噛んで傷つけることを繰り返し、ひどい傷になることも。

最初はちょっと気になるという程度でも、徐々に親知らずが頭を出して生えてくるにしたがって耐えがたい痛みに。我慢しても悪化してしまうので、食事や会話に支障をきたす前に抜いてしまいましょう!

【親知らずはどうやって抜くのか?どんな風に治るのか?】
親知らずを抜いたら痛みが出たり腫れてきた、なんて聞いたことがありませんか?それは悪さをする親知らずは骨の中に深く埋まったままのことが多いからです。そういう歯を抜くにはまず歯ぐきを切り骨を削る必要があるからです。これが痛みや腫れを起こす原因なんです。小さな手術を受ける、と思っていただくとよいかもしれません。

【持病や薬を飲んでいる場合は?】
おからだの状態によっては安全に治療を受けていただくために口腔外科をご紹介したり、血圧や血糖値が安定していただく場合があります。

«高血圧や心臓病の方»
→いざ抜くとなると緊張しますよね。血圧や心拍数が上がり脳出血や心筋梗塞を起こしてしまったら大変!血圧や脈拍を確認し、ドキドキしにくいようアドレナリンを含まない麻酔薬を選んで抜いていきますのでご安心ください。また、血圧が高いと出血を起こしやすいため、抜いた後の経過観察も必要です。

«糖尿病や心臓弁膜症の方»
→血糖のコントロールが不十分な方は術後に感染を起こしやすく、治癒が遅くなります。また心臓弁膜症や人工弁置換術を受けている方は細菌性心内膜炎で熱を出すリスクも。当院では当日に抗生物質をお出ししていますので、処方された薬をきちんとお飲みください。

«糖尿病の薬»
親知らずを抜いたあとの痛みで食事がとれないとき、血糖値を下げる薬を服用すると下がりすぎてしまいます。場合によっては一時的に服薬を休んでいただく必要も。そのため一度かかりつけの医師にご確認ください。

«骨粗しょう症の薬»
骨吸収抑制薬の副作用で、稀にあごの骨が壊死することがあります。また、歯周病などの細菌感染があると、壊死のリスクが上がります。お口の清潔を保つために、まずは歯周病治療から始めていきましょう!

«血液をサラサラにする薬»
様々な病気で使用されている抗血栓薬は血が止まりにくくなります。抜く前にしっかり準備をして備えますので、服用している場合は必ずお伝えください。服用を突然止めると心筋梗塞や脳梗塞のリスクが上がるため、抜く前にかかりつけの医師にご確認ください。

【当日の注意事項】
・予約当日体調が優れない→体調が優れない場合はすぐにご連絡ください。処置中に気分が悪くなったり貧血を起こすとたいへん!無理は禁物です。
・食事はとってください→「気分が悪くなったら困るから…」と食事を抜くのはやめましょう。空腹で気分が悪くなることもあります。

【抜いたあとの注意事項】
・血が出てきた場合→ガーゼを噛んで止血します。唾液に混ざる程度の出血はあります。気持ち悪いからと頻繁にうがいをするとかえって血が止まらなくなります。ドクドク血が出る場合はすぐにご連絡を。
・歯磨き、うがい、お風呂は?→ゴシゴシこすると出血が止まらなくなります。強く当てないように気をつけてくださいね。うがいはブクブクせず軽く水を含む程度で。お風呂はシャワーで、長風呂は控えましょう。
・食事、お酒、運動は?→麻酔が効いた状態で食事すると感覚が薄くなるため怪我をしてしまいます。麻酔がきれてから食べましょう。刺激物や飲酒、喫煙はNGです。当日は激しい運動もNGです!
・腫れてきた場合→冷やしすぎると傷の治りが遅くなるため、冷やしすぎは禁物です。腫れがひどい場合は長風呂や飲酒、激しい運動は控えましょう。
・痛み止めと抗生物質→当院では痛み止めと抗生物質、強い薬のため荒れないよう胃腸薬を処方します。細菌感染しないよう、処方した薬は必ず飲み切ってください。

【親知らずのQ&A】
«抜いたあとの痛みってどれくらい続くの?»
痛みの強さは個人差があります。親知らずが深いところで生えていた方でも「全く痛くなかった」という方もいれば、すぐに抜けた方でも強い痛みが出た方もいます。そのため一概にどれだけ痛みが出るのか言えませんが、順調に回復をしている場合痛むのは約2〜4日と思われます。
痛いと感じたら我慢せず痛め止めをお飲みくださいね。

«頬が腫れるのはよくあること?»
体力が落ちていたりストレスがかかっているときは急に腫れることがあります。なるべく放置せず、早めに抜きましょう!

«矯正を始める予定だけど抜いたほうがいい?»
親知らずが手前の歯を押しているとせっかく歯並びがきれいになっても乱れてしまうことも。矯正治療を始める前に抜くことがオススメです。

«痛いのが怖い!»
歯肉炎や歯周病があると麻酔の効き目が薄くなって痛みが出ることも。当院では歯周病治療を最初に行いますので、まずは歯周病を改善していきましょう!
また、当日はしっかり麻酔を行いますのでご安心ください。

«どんな時期に抜くのがオススメ?»
親知らずは疲れたときやストレスが加わったときに悪化しやすいです。受験、就活、妊娠中など、忙しいときに限って痛みが出やすいのです。その前に抜いていきましょう。事前の検査や相談、処置当日、その後の消毒や糸抜き、痛みや腫れなど、抜く際は計画的に。
また、妊娠中は抜くことができない場合があり、出産後まで延期することもあります。出産をお考えの方は早めの受診がオススメです。
親知らずでわからないこと、気になることがあれば一人で悩まず是非いつでもご相談ください!いつでもお待ちしております。

当院の待合室には、歯科関連の情報誌としてnicoを置いておりますので、待ち時間の合間に是非ご覧頂ければと思います。
何かご不明な点があればお気軽にスタッフまでご質問下さい。

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