糖と脂肪について【大阪市都島区内の歯医者|アスヒカル歯科】
2020.02.24
アスヒカル歯科医院から歯科関連で役に立つ情報を定期的に皆様に提供させて頂いております。
今回は糖と脂肪についてお話していきます。
奥歯を失ったままだと実は太りやすいって知っていましたか?
奥歯が失くなってしまうと食が細くなって痩せるんじゃないかと思いますが、それは違って噛めないと糖質過多になって太る方が多いんです。
奥歯を失うと咀嚼機能が低下します。
咀嚼機能が低下すると、柔らかくて食べやすいもの、簡単に満足感を得られるものについつい手が伸びやすくなります。
例えばうどんやラーメン、カレーライスとか。
こうしたあまり噛めなくても食べられる食事は、実はカロリーオーバーを引き起こしやすいと同時に筋肉量の維持に必要な動物性タンパク質や老化を防ぎ体調を整えてくれる抗酸化物質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などが乏しく深刻な栄養不足に繋がりやすいのです。
肥満に繋がりやすいうえに低タンパク質で筋肉が減ってしまうのでは、むしろ建康増進には逆効果なんです。
なので噛めないものが多くては栄養改善のしようがありません。
奥歯を失ってから食の好みが変わってきてはいませんか?
血糖値や内臓脂肪、体脂肪率が上がってきてはいませんか?
歯を失って「いつかなんとかしなくちゃ」「歯医者さんに見てもらわないと」と思いながらもいつの間にか奥歯がない状態に慣れてしまい、治療を先延ばししておられる患者様を時々お見受けします。
その「慣れ」こそが怖いのです!
肥満になるだけではなく、食後高血糖になったり骨量やコラーゲン量が減ったり…それが悪化してしまうと体力が低下して転倒しやすかったり骨折しやすくなってしまいます。
さらに糖尿病や脳梗塞、血管や肌の弾力が低下することによって心筋梗塞といったリスクも高くなります。
実際、奥歯があるなしではどう変わるのか?
歯が全部ある人の咀嚼機能値は約207mg/dlあると言われています。
それに比べて奥歯のない人は約62 mg/dl。
約4倍くらいの差がありますよね。
この数値はお肉や野菜といったものが食べにくい数値に値します。
それを入れ歯であったりブリッジ、インプラントなどで奥歯を補うことによって約145 mg/dlまで改善します!
この数値まで上がると栄養バランスを改善しやすく、よく噛めるようになります。
奥歯を失い、「いつか治療を」と思っているが忙しくてなかなか…という方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
ですがそのままにしておくとその状態に慣れてきて咀嚼機能もどんどん低下してきてお口の環境も変わってきてしまいます。
是非これを機に歯科を受診してみてはいかがでしょうか?
当院の待合室には、歯科関連の情報誌としてnicoを置いておりますので、待ち時間の合間に是非ご覧頂ければと思います。
何かご不明な点があればお気軽にスタッフまでご質問下さい。