顎関節症のセルフケア【大阪市都島区内の歯医者|アスヒカル歯科】

2020.02.10

アスヒカル歯科医院から歯科関連で役に立つ情報を定期的に皆様に提供させて頂いております。今回も顎関節症についてお話していきます。

 

顎関節症のセルフケアとは❓

1 セルフケアにはどのようなものがあるのか❓
歯周病のセルフケアは、まず患者さんに歯周病という病気と、ご自身の現状を理解してもらい、さらに患者さんにそれぞれの日常生活での問題となる個々の状況を聞き出しそれぞれの患者さんに見合ったセルフケアを考えて指導することが重要だと思います。これは顎関節症においてもまったく同じです。
特に、顎関節症は症状が出るのが顎関節や咀嚼筋であり、患者さんは症状の場所が特定できず、何が原因で症状が出ているのかわからないため、不安になります。
現在、顎関節症の発症メカニズムとして、原因は多因子であり、病気にかかりやすい素質(素因)に、歯ぎしり、生活習慣、悪習癖、噛み合わせ、ストレスなどのリスク因子が積み木のように重なり、それらが個人の耐久性を越えると発症すると言われています。そのため、積み木の高さを低くし、個人の耐久性を高くするようなアプローチを行うことで、症状の改善が見込める事になります。
特に、顎関節症の原因の多くは顎関節への過負荷であり、そこには日常の生活習慣、悪習癖などが関連しています。そして、これらの影響で咀嚼筋の緊張や顎関節症症状が生じていることが多いので、症状を改善するためには、プロフェッショナルケアのみではなく、日常生活においてセルフケアを行なっていただくことが重要になります。

2 セルフケアとしての運動療法
実際行なってもらうセルフケアには大きく分けて、「顎関節を守るセルフケア」と「顎関節の機能を改善するセルフケア」の2つがあります。
1) 顎関節を守るセルフケア
日常生活のなかで顎関節に負担をかける行動は意外に多いものです。ただ、何が問題になっているかは患者さんによって異なるし、さらに問題は一つとは限りません、もちろん、初診時に歯科医師の医療面接により、症状と関連のある行動について、ある程度明らかにはなりますが、患者さんは自覚がない場合がほとんどですので、経過を診ていくなかで明らかになっていくこともあります。例えば、朝痛いのか、夕方から夜にかけて痛いのかを聞くことで、睡眠時に問題があるか、昼間の仕事や家事を行なっているときに問題があるかなどを推測し、どのような行動が症状と関係あるかを明らかにしていくことも可能です。特に、日常生活のなかでのストレスにより症状が変化することもあるので、症状が変化したときの状況などを聞き、患者さん自身の性格や行動と症状との関連についても自覚してもらい、これらを改善させるために、どのように対処したらいいかを患者さんと一緒に考えていきます。

 

当院の待合室には、歯科関連の情報誌としてnicoを置いておりますので、待ち時間の合間に是非ご覧頂ければと思います。
何かご不明な点があればお気軽にスタッフまでご質問下さい。

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