根面齲蝕について【大阪市都島区内の歯医者|アスヒカル歯科】

2020.01.27

アスヒカル歯科医院から歯科関連で役に立つ情報を定期的に皆様に提供させて頂いております。
今回は根面齲蝕についてお話していきます。

歯には歯の頭の部分「歯冠」と根っこの部分「歯根」があります。
その「歯根」の部分に虫歯ができることを根面う蝕と言います。

元々は歯根は歯ぐきの中に埋まっていて基本的には鏡で見ても見えません。
ですが加齢と共に歯ぐきが下がってきて少しずつ歯根が見えてくることもありますし、歯周病にかかると歯ぐきも腫れて歯を支えてくれている歯槽骨が吸収されていって、それ以上進行しないように歯周病治療をすると腫れた歯ぐきが健康に引き締まり今まで歯ぐきで隠れていた歯根が見えることもあります。
あとは神経を抜いて被せ物をしたときに歯と被せ物の間にプラークがずっと溜まってると被せ物の際のところから虫歯が始まることもあります。
根面う蝕は年齢が上がればリスクも少しずつ上がります。

では普通の虫歯と歯根の虫歯は何が違うのか?
歯冠と歯根は異なる組織で出来ています。
歯冠はエナメル質(無機質:ハイドロキシアパタイト95~97%)で歯根はセメント質・あるいは象牙質(ハイドロキシアパタイトと有機質のハイブリット組織)です。
歯冠面の脱灰が始まるのがPH5.5以下と言われているんですが、歯根面の脱灰はPH6.4以下で歯冠よりも歯根の方が虫歯の感受性も高くなるんです。
そしてもし神経を抜いた歯で根面う蝕になってしまうと痛みを感じる神経がないので、虫歯になっていることに気付かずに時間が経ってしまい最悪の場合抜かないといけないということにもなりかせません。

ではどうすればいいのか?
まず1番大切なのは歯ブラシや歯間ブラシなど自宅でのセルフケアでプラークを落とし毎日綺麗にしていたら根面う蝕になるリスクもぐっと下がります。
あとはフッ素濃度の高い歯磨き粉を使ったり、フッ素が入った洗口液を使ったりするともっとリスクも下がります!
それに加えて定期検診でセルフケアでは届かないところ、隅々までお掃除をする。
その時に虫歯が出来ていないか、目で診るだけでなく当院では1年に1回は大きなレントゲンと小さなレントゲンを撮影させて頂いてるので見えない部分でもできていないかしっかり診させて頂いてます。
怪しいところがあればその都度患者様に説明をしてレントゲンを撮影させて頂く場合もあります。
虫歯を予防することも大切ですが、早期に発見するということも大切で、定期検診ではひとりひとり患者様のお口の中を丁寧に見逃し無く診させて頂いているので虫歯治療や歯周病治療が終わったからもういいや、ではなくその後の定期検診もすごく重要になるので是非定期検診のお時間も作ってもらえたらと思います。
フッ素濃度の高い歯磨き粉や洗口液なども当院では色々取り扱っていますので気になる方は是非スタッフまでお声がけ下さい!

当院の待合室には、歯科関連の情報誌としてnicoを置いておりますので、待ち時間の合間に是非ご覧頂ければと思います。
何かご不明な点があればお気軽にスタッフまでご質問下さい。

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