入れ歯 保険と自費の違い・メリットデメリット 症例写真でご紹介
2024.10.19
「噛む力が弱くなった」「話しづらい」「見た目が気になる」「痛みがある」「食事がしづらい」といった入れ歯に関する悩みはよくあることです。このページでは、そうした悩みを解消するための選択肢を紹介し、それぞれのメリットとデメリットや入れ歯の治療方法についてを詳しくお伝えします。
保険治療の入れ歯、自費診療の入れ歯・インプラントを用いた入れ歯と大きく3つの選択肢があり、患者さんの状況に応じて適した治療法は異なります。
保険治療の入れ歯と自費治療の違い
保険治療の入れ歯
特徴
保険適用範囲で作られる入れ歯は、保険診療で定められた特定の材料やデザインに制限がかかっています。そのため、最低限の機能を果たすことが目的となります。
メリット
①安価である・短期間で入れ歯が作れる
②修理や調整が容易
デメリット
①残っている健康な歯に大きな負担がかかる
②強度が弱く、装着時の違和感が大きい
③金属色が目立ち、審美性に欠ける
④食べ物の温度が伝わりにくく食感にも違和感が出る
⑤入れ歯が分厚く、喋りづらい
⑥摩耗や変色が起こりやすい
⑦汚れや臭いを吸着しやすい
向いている人
・初めて入れ歯を使用する方や、経済的に費用を抑えたい方。
・今後インプラントなどを入れる予定で、一時的な入れ歯としての利用を検討している方。
保険治療症例紹介①
80代女性の患者様が使用していた入れ歯が破損してしまったので作り直しを希望され、保険治療の入れ歯を選択されました。
装着直後から硬い食べ物を噛む際に違和感があり、また頻繁な調整が必要でした。初期費用は安いものの、快適な使用感を得るためにはかなりの時間がかかります。最終的に自費治療の入れ歯も検討中です。
保険治療症例紹介②
30代男性の患者様ですが、むし歯で抜歯し、その後はインプラントを検討されましたが、費用面や治療期間から今すぐは困難であるため、一時的に保険治療の入れ歯を選択されました。
入れ歯装着後は何度も調整にお越しいただきましたが、やはりご自身の歯のように硬いものやお肉などを噛み切るのは難しく、インプラント治療の時期を検討されています。
自費診療の入れ歯
特徴
自費診療の入れ歯では、患者さん一人ひとりに合ったデザインと素材が使用できます。見た目、フィット感、耐久性など、あらゆる面で保険治療の入れ歯を上回ります。
メリット
①見た目が美しい
②経年的な劣化がほとんど起こらない
③装着時の違和感が小さい
④食事の温度が伝わりやすい
⑤汚れや臭いが吸着しにくい
⑥クラスプのない入れ歯を設計できる
デメリット
①保険の入れ歯に比べて作業工程が多くなり、完成に時間がかかる
②修理や調整が難しいことがある
③保険治療に比べて費用がかかる
向いている人
・見た目や快適性を重視する方。
・噛む力が強く、耐久性が求められる方。
・入れ歯の使用を長期間継続したい方。
自費入れ歯症例紹介①
60代女性の患者様ですが、歯周病により抜歯が必要となりました。抜歯後の治療法として、金属床の自費の入れ歯を選択されました。
この金属床の入れ歯は、残っている前歯のかぶせ物とピッタリかみ合うことで、強く固定されます。
保険治療の入れ歯と違い、がっちり固定されるので硬いものやお肉まで食事が出来るようになりました。
自費入れ歯症例紹介②
70代女性の患者様ですが、症例①と同じく歯周病により抜歯が必要となりました。抜歯後の治療法として、自費治療 金属のバネを使用しないノンクラスプの入れ歯を選択されました。
このノンクラスプの入れ歯は、弾力性の高い樹脂やシリコンの素材を使用することで、口内への負担を最小限に抑えられ、また内側(見えない所)に金属の補強を入れることで、強度も確保しています。
保険治療の入れ歯と違い、ぴったり合った義歯が作成出来るので義歯が不安定に動くことなく、どんなものでも楽しんで食事が出来るようになりました。
インプラント
特徴
人工歯根を顎骨に埋め込むため、自然な歯に最も近い感覚を提供する治療法です。見た目、機能性、耐久性のすべてにおいて最も優れた選択肢ですが、外科手術を伴います。
メリット
①自分の歯のように何でも噛める
②見た目が美しい
③他の歯に負担をかけない
④歯ごたえある食物の食感が楽しめる
⑤隣の歯を削る必要がない
⑥発音が安定して会話を楽しめる
デメリット
①保険治療に比べて費用がかかる
②治療期間がかかる
③手術しないといけない
向いている人
・自然な歯に最も近い機能を求める方。
・長期的な安定性を重要視する方。
インプラント症例紹介①
30代男性の患者様ですが、虫歯によって歯が崩壊してしまっています。
年齢的に入れ歯を入れることに抵抗があったとの事ですが、入れ歯やブリッジは、他の健康な歯に大きな負担をかけてしまいます。そのため、他の歯に負担をかけず、またしっかりと自分の歯のように使えるインプラント治療を選択されました。
インプラント症例紹介②
60代男性の患者様ですが、歯周病により既に何本も歯を失っており、インプラントが入っていました。しかし残っていた歯も歯周病やブリッジの負担によるダメージなどで抜歯せざるをえない状況でした。
この患者様は嘔吐反射(えずきやすい)というお悩みがありました。保険治療の入れ歯は、吸盤のように上あごに引っ付けるため、上あご全体を分厚いプラスチックで覆う設計が主流で、えずきやすさ、しゃべりにくさがあります。
そこで今回は既に入っているインプラントを利用することになりました。インプラントオーバーデンチャーと呼ばれる入れ歯は、インプラントに固定パーツを取付けて、パーツが入れ歯をガッチリ固定してくれるので、お悩みだった上あごの部分が不要となります。
着脱には慣れが必要ですが、すぐに慣れて、えずくこともなく快適に過ごされています。
今の入れ歯にお困りの患者様、抜歯が必要と言われた患者様
「どの治療法が自分に合っているかわからない」という方も、ご安心ください。
当院では、専門の歯科医師が一人ひとりのお悩みを丁寧にお伺いし、最適な治療法をご提案いたします。
無料カウンセリングや相談会も随時開催しておりますので、お気軽にご相談ください。
あなたにとって最も快適で安心できる入れ歯や治療法を一緒に見つけましょう。