適切な咀嚼回数、の続きその2
2018.10.25
こんにちは、田中です。
前回、しっかり噛んでゆっくり食べた方が、肥満防止につながるだろうことが分かりました。
しかし、前回紹介させていただいた研究は海外のものでした。日本人だと実は違う結果になるのではないか?と疑問に思われている方ももしかしたらおられるかも知れません。
なので日本における研究も紹介したいと思います。
盛岡大学栄養科学部栄養科学科所属の佐藤ななえが『実験食における咀嚼回数を指標とする小児の咀嚼行動に関連する因子の検討』(栄養学雑誌 Vol. 68 No. 4 253~262(2010))にて、肥満傾向であるほど食事時間が短かく,噛む回数が少ないこと,小柄であるほど噛む回数が多く,食事に時間を要することが明らかとなった、と報告しています。
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科予防歯科所属の山根真由が『大学生における早食いと肥満の関係』(第62巻第 7 号「厚生の指標」2015年 7 月)にて、3年の追跡調査にて早食いの習慣を持つ大学生が肥満になりやすいことを縦断研究において、世界で初めて明らかにした、と報告しています。
前回は早食いと肥満の関係を否定する人もいると記載しましたが、今回紹介した論文から考えるに、早食いは肥満になるリスクありと言い切って良さそうです。
早食いの方は注意してくださいね。