歯に大敵です。歯ぎしりに注意!! 【大阪市都島区内の歯医者|アスヒカル歯科】
2020.07.01
アスヒカル歯科医院から歯科関連で役に立つ情報を定期的に皆様に提供させて頂いております。
今回は歯ぎしりについてお話していきます。
皆さん、食事で噛む力ってどれくらいかご存知ですか?
食事で噛む力は10キロ程度。
歯ぎしりともなると100キロ超えもあるそうで、すごい人は300キロとも…。
恐ろしいです。
朝起きた時に、なんだかアゴが痛い??アゴがだるい!肩がこっている!!
と感じたコトはありませんか?
眠っている時の歯ぎしりくいしばりは、日中に受けたストレスを睡眠中に発散して 脳と体の健康を保つためにとても大切な行動と言われています。
体には、良いコトですが…歯にはとっても恐ろしい…大敵です。
強い力で歯を削ってしまったり、揺さぶってしまったり、重大なトラブルを起こすはぎしり・くいしばり。
しかし…夜中にストレス発散してくれる歯ぎしり効果!!
本当にお疲れの時やストレスが多い時ほど、歯ぎしり、くいしばりは良くされているようです。
歯のトラブルの原因は虫歯と歯周病と思われている方多いのですが、歯ぎしり、くいしばりの力のコントロールでも歯にトラブルを起こしてしまいます。
その虫歯や歯周病に追い打ちをかけてしまうのです。
歯ぎしりはギリギリとうるさいだけの単なる悪い癖だと思われがちですが、さいきんの脳科学の研究によると忙しい現代に暮らす私たちにとって欠かすコトのできないとても大切な働きをしていることがわかってきています。
様々な研究によって明らかになっているのは噛むコトによるストレスコントロール機能です。噛むコトによって脳の高ぶりが落ち着きリラックスする効果が認められており、おそらく歯ぎしりもそうした機能、つまり睡眠中にストレスを発散させ脳とからだを守るストレスマネジメント機能を担っているのだろうと考えられています。
ストレスは内分泌系や免疫系に悪影響を及ぼす万病の元であることは良く知られています。深刻な病気を引き起こす、重大なリスクとして胃潰瘍や高血圧との関係などが良く指摘されるのでご存知の方も多いと思います。
つまり歯ぎしりはストレス社会に生きる私たちにとってとても大切な役割を担っている可能性があり夜中にうるさいとはいうものの、本来は悪い癖などでは全くないのです。
また、ギリギリ音を立てる方もいれば、音がしない場合もあります。
さて、歯ぎしりくいしばりは、虫歯や歯周病に追い打ちをかけてしまうとお話しました。日頃の歯ぎしりやくいしばりで100キロ超えなだけでも健康な歯でさえ、欠けたり、割れたり、すり減ったりしてしまうのにそこに虫歯や歯周病で弱ってしまった歯にはまさに被害拡大してしまいます。
虫歯や歯周病での細菌による被害
歯ぎしりの過剰な力が引き起こす被害
歯の健康を損ねる2大リスクとなるのです。
歯が欠けたり、ヒビが入ってしまったらどのような症状が現れるでしょうか。
欠けたり、ヒビが入ってしまう場所にもよりますがひどい時は抜かなければならなくなる場合もあります。隙間から虫歯菌が侵入してしまい、健康だった歯も虫歯になってしまう。冷たいものがしみる知覚過敏にもなります。
すり減ってしまえばどうなるのでしょうか?
噛み合わせが変わってしまったり、これも知覚過敏の症状が出たり。
歯の生え際にチカラがかかり歯茎が下がってしまう。むき出しになった歯が楔状に欠けてしまう。これも知覚過敏の症状が出ます。楔状に欠けてしまうので汚れがたまりやすく虫歯にもなりやすいです。
骨隆起という、歯茎の下の歯を支えている骨がポッコリ膨らんできたりします。悪いものではありませんが、口の中が狭くなるなどの問題があるときは手術をして取る場合もあるそうです。
他にも、歯の根っこの先が圧迫されて溶けてしまい、歯髄炎を起こしてしまう。
顎の骨が過剰なチカラを受けて溶ける。歯周病の進行が加速してしまいます。
治療をしたところが傷んだり壊れたり…。
詰め物の周りの歯が崩れたり欠けたりして隙間が出来、不潔になり、虫歯になり
詰め物が取れてしまう。
被せものが割れしまう。被せものに隙間が出来る。そこに細菌が侵入してしまい細菌感染を起こす。被せものが強いチカラに耐えられなくなり歯が破折してしまう…。
一度、治療をした歯の再度、治療の繰り返しはご自身の歯をどんどん減らしてしまい、どんどん歯の寿命を短くしてしまうのです。
この、悪い歯ぎしりの兆候…。みなさんは感じていませんか?
実は、自覚している方、以外に少なくて「私は歯ぎしりしません!」っておっしゃる方が多いです。
詰め物がよく取れる!
朝起きるとアゴが痛かったりする。
知覚過敏になりやすい。
歯がすり減ったり欠けたり割れたりした事がある。
歯の根元が楔状に欠けている。
上アゴの真ん中あたりや下アゴの歯の内側の骨が出っ張ってる。
頬の内側や舌に歯の跡がついてる。
強いくいしばりで目覚めることがある!
以上のような事があれば悪い歯ぎしりの兆候です!
チェックしてみて下さい。
さて、悪い歯ぎしりの兆候チェックに関してお伝えしましたが、心当たりのある項目はございませんでしたか?
「もしかして、私…歯ぎしりしているかも」
と思われた方、不安…心配になっておられる方は、ぜひアスヒカル歯科にてご相談にいらしてください。しっかり検査させていただき悪影響を減らす方法をお伝えさせていただきます!!
歯を壊す悪い歯ぎしりには早めに対策を取ることが重要です。
歯ぎしりによる被害を防ぐ歯科治療として、もっともポピュラーなのはマウスピースを使う方法です。就寝中にマウスピースを装着しチカラのかかり方を修正して歯やアゴを守ります。
また、よい噛み合わせをつくる矯正治療は 悪い歯ぎしりを良い歯ぎしりへと変える根本的な改善対策です。私も悪い歯ぎしりを良い歯ぎしりに変える為に矯正治療をはじめました!!
よい噛み合わせ=よい歯ぎしり!!
では、よい歯ぎしりとは?
よい噛み合わせで上の歯と下の歯がうまく噛み合っている方は、歯ぎしりをしようとすると長く尖った上下の犬歯が歯ぎしりのチカラを受けとめてくれます!歯ぎしりのチカラを長くて丈夫な歯根を持つ犬歯が引き受けてくれれば、他の歯にはほとんど負担がかからずに済むのです!
アスヒカル歯科では、お口の中のお写真を検査の過程で撮影し、この犬歯が歯ぎしりのチカラを受けて止めてくれているかをしっかりチェックします。
ご自身の歯ぎしりがどんなふうに、どのように歯を痛めているかが突き止められればどのような治療が適しているのかを考えるコトが出来ます!
矯正やマウスピース、こうした治療と同時に重要なのが歯ぎしりを起こす要因を減らす事です。
ただし、忙しい現代人に「ストレスを減らせ」といっても現実的ではありません。そこでよく用いられているのが就寝前のイメージトレーニングです。
「歯ぎしりをしないぞ!」と繰り返し唱え暗示にかけます。簡単な割に意外に効果があり、歯ぎしりが4割減るという説もあるそうです。
もう一つ重要なのが、生活習慣や癖の改善です。歯ぎしりは眠りの浅い時に起きやすいのでぐっすり眠れるように生活習慣を整えましょう。
また昼間にくいしばる癖も、よくありません。
日中の生活の中で歯が触れていたり噛みしめていることを自覚したら、スカっとチカラを抜き歯が接触しないようにすることも夜の歯ぎしりを減らす為に有効だと言われています。
マウスピースなどの歯科治療に加えてイメージと生活習慣、癖の改善も行うと効果が上がりやすいのでぜひ積極的にトライしてみて下さい!
Q
詰め物がよく取れたり、被せものが壊れるのは「歯医者さんの治療が下手なせい」と思っていましたけどもしかして私、悪い歯ぎしりをしているのかも!!歯を、守るにはどうすればいいですか??
A
歯を守る方法は大きく分けて3つです。
⭐️自己暗示で歯ぎしりを減らす
⭐️歯ぎしりを誘発する生活習慣や癖を改善する
⭐️歯科で、噛み合わせを修正する。
これらを組み合わせて改善をはかります。
ぜひアスヒカル歯科にてご相談を!!
歯ぎしりによる被害どうやって減らす??
自己暗示や心理療法
歯ぎしりが減るイメージトレーニングを行う。
ストレスへの対処法を、学ぶ!
認知行動療法
習慣や癖を直す。
睡眠の質を上げる。
生活習慣を見直す。
お口の周りの筋肉のリラックスを、心がける。
日中の噛みしめをやめる。
噛み合わせを修正する。
マウスピースを使ってチカラのかかり方を修正する。
矯正治療を受けて噛み合わせを根本的に改善するなど。
イメージトレーニング、そして快眠のための生活習慣の見直し!!
パソコンのキーボードを叩いている時、運転や料理中、ジムでのトレーニング中などに知らず知らず歯を、食いしばっていませんか?
くいしばりの癖がないか時々意識してみましょう!!
快眠で歯ぎしりを減らそう!
睡眠時無呼吸症候群と逆流性食道炎は眠りが浅くなるので是非治療を受けてください!深酒は逆効果!飲んだ当初は眠くても数時間すると脈拍が上がって眠りが浅くなります。寝床でスマホいじりはやめましょう!スマホのブルーライトは脳を興奮させ不眠の原因に!就寝前のゲームは我慢しましょう!!
気持ちよく眠れる快適な寝具。暑すぎず寒すぎない布団と高すぎない枕で快眠のための環境を整えましょう!
ぬるめの湯船にぬったりと心身共にリラックスしましょう!
歯ぎしりは無意識下の行動です。
完全に止めるは難しいですが歯ぎしりの、影響の制御は可能です。
マウスピースの装着に加えてイメージトレーニング、そして快眠を得られるようにぜひ試してみて下さい!
そして歯ぎしりに耐えて傷みかけている歯には定期的なメインテナンスがオススメです。いえ必須ですね。アスヒカル歯科のプロフェッショナルケアで虫歯や歯周病を防ぎながらご自身の歯を大切に長く使っていきましょう!
当院の待合室には、歯科関連の情報誌としてnicoを置いておりますので、待ち時間の合間に是非ご覧頂ければと思います。
何かご不明な点があればお気軽にスタッフまでご質問下さい。