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歯周病の人はインプラント出来るのか?どんなリスクがあるか
2024.07.03
「歯周病の人はインプラント出来るのか?どんなリスクがあるか」ということについて解説!
■ポイント1 歯周病の人はインプラントはできるのかについて
歯周病とインプラントとは切っても切り離せない関係があります。
歯周病とインプラントはそれぞれがリンクしていることが多いからです。
結論から言いますと、歯周病を患っていたとしても100%インプラント治療が不可能なわけではありません。
歯周病が進行し、歯茎が腫れていたり膿が出ている状態ではインプラント治療は厳しいです。
しかし、歯茎の状態も良くなり、歯周病をきちんと管理できている場合にはインプラント治療が可能になります。
残っている骨の量や症状によって、インプラント治療ができるかどうかを判断していきます。まずは、歯科医師にご相談いただければと思います。
しかしながら、歯周病を患っている患者様の場合は、通常のインプラント治療よりも、かなりリスクが高いということが言えます。
■ポイント2 歯周病の人がインプラントをするリスクについて
続いて、歯周病の人がインプラントをするリスクについてお話しします。
先ほどもお話しをしましたが、インプラント治療をする上で、歯が折れてインプラントを入れる場合と、歯周病で歯が抜けてしまったところにインプラントを入れる場合とで、同じインプラントを入れたとしてもリスクが異なります。
つまり、歯周病はインプラントの長持ちについてリスクがあるのです。
歯周病は「歯周病菌」が原因です。
例えば歯周病が原因で歯が抜けてしまった場合、歯が抜けたとしても「歯周病菌」という菌は消えることがありません。
ですので、インプラントを入れた後、歯周病が再発した時に、インプラントが抜け落ちてしまう可能性が十分に考えられます。
大切なことは、インプラント治療を行う前に、まずきちんと歯周病を治すということが大切です。
ですので、軽度や中度の歯周病であったとしても、きちんと治すことを先に行います。
そして、お口の中の歯周病細菌がなくなることはありません。
つまり、お口の中の細菌がいなくなるわけではないので、インプラントの治療後にも、しっかりと歯を磨き汚れが付きにくい状態にし、歯医者さんでの定期的なクリーニングをすることで、お口の中の良い環境を保つことが大切になっていきます。
また、歯には骨と歯をくっつけるために「歯根膜」と呼ばれる組織がありますが、インプラントにはありません。
どういうことかと言いますと、この「歯根膜」があることで、歯周病は本来ゆっくりと進行していくのです。
ですが、インプラントにはその「歯根膜」がありませんので、万が一歯周病になってしまうと、一気に悪くなり骨がなくなり、インプラントが抜け落ちてしまうという事態になります。
こういった観点からも、歯周病の患者様はより一層、定期的なクリーニングと、お家でのケアが重要と言えます。
まとめ
ポイント1 「歯周病の人はインプラントができるのかについて」ということ
ポイント2 「歯周病の人がインプラントをするリスクについて」
歯周病を患っているからといって、100%インプラント治療ができないわけではありません。ですが、歯周病にかかっていたことのある人は、インプラントをするリスクがかなり高く、歯周病が再発するとインプラントが抜け落ちてしまう可能性も十分にあります。
お家でのケアと、歯医者さんでのプロのケアがより一層大切になっていきます。