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歯周病と全身疾患の関係とは?糖尿病・アルツハイマーについて
2024.05.22
「歯周病と全身疾患の関係とは?糖尿病・アルツハイマーについて」ということについて2つのポイントで解説!
■ポイント1 歯周病と糖尿病の関係について
■ポイント2 歯周病とアルツハイマーの関係について
■ポイント1 歯周病と糖尿病の関係について
ではまず初めに、歯周病と糖尿病の関係について解説します。
結論から申し上げますと、糖尿病を患っている患者様は歯周病になりやすいですし、歯周病の歯茎の数値も悪いことが多いです。
歯周病とは、「細菌」が増殖し炎症を起こすことで、歯茎から出血がしたり、腫れたり、歯を支える周りの骨を溶かしてしまったりと、歯を失わせてしまう疾患の1つです。
ではこれがどのように糖尿病と関係しているかと言いますと、
歯茎の炎症や出血の際に歯の周りから出てくる物質であったり、炎症に関わる成分が体の中をめぐり、そうすることで、血糖値を下げるインスリンに悪影響を及ぼしてしまうのです。
ですので、糖尿病の方は歯周病ととても関連が深く、歯周病になりやすいですし、なったとしても重症化しやすいといった症状があります。
もちろん糖尿病の原因は、歯周病だけではありません。
食生活であったりと、様々な要因が考えられます。
ですが、口腔内の状況で歯周病が重度の患者様の場合、しっかりとお家での歯ブラシを頑張っていただいたり、歯科医院での歯石除去、特に歯茎の奥深くにある歯石除去を行うことで、歯茎の炎症が良くなり、そのことにより糖尿病の数値「HbA1c」が改善される方もたくさんいらっしゃいます。
ですので、歯科医院を受診される場合には、問診票に「糖尿病」であるということをお知らせいただければ、歯周病との関連についても詳しくお知らせすることができます。
わからないことがあれば、ぜひお問い合わせくださいね。
■ポイント2 歯周病とアルツハイマーの関係について
続いて、歯周病とアルツハイマーについての関係について解説していきます。
2019年の11月にある論文が発表されており、そこでは、歯周病とアルツハイマーが関連しているということが発表されました。
その論文は、九州大学で出されたとのことですが、アルツハイマーの患者様の脳内から歯周病の細菌である「Pg菌」と呼ばれるものが発見されました。
その歯周病をコントロールすることで、アルツハイマーの進行がゆっくりになる、遅延させることができる、重症化を避けるといったことができるのではないかと、現在トピックされています。
しかしながら、現在まだまだ研究段階ですの、まだ確定的な確証はありませんが、歯周病との関連の可能性があると言われていますので、30代・40代の今からきちんと歯周病をコントロールしていくことが大切なのではと考えています。
ですので、現在歯茎から出血がするであったり、口臭がするなど、何か症状がある方は、ぜひ歯科医院で歯周病の検査を受けられることをお勧めします。
まとめ
今回は、「歯周病と全身疾患の関係とは?糖尿病・アルツハイマーについて」について、2つのポイントを解説しました。
1つ目のポイントは、「歯周病と糖尿病との関係について」ということ
2つ目のポイントは、「歯周病とアルツハイマーの関係について」ということ
をお話ししました。
全身疾患と歯周病とは繋がりがあることが、わかっているものも多く、研究段階のものも出てきています。お口の健康は身体の健康へと繋がるとも言われていますので、ぜひ何か症状がある場合には、歯科医院へお問い合わせいただければと思います。