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キシリトールガムは歯磨きの代わりになる?
2025.02.14
「キシリトールガムは歯磨きの代わりになる?」ということについて2つのポイントでお答えします。
■ポイント1 ガムを噛むだけでは歯磨きの代わりにならない!
■ポイント2 ガムは噛む力のリスクをあげてしまうこともある
以上の2つのポイントについて解説します。
■ポイント1 ガムを噛むだけでは歯磨きの代わりにならない!
キシリトールガムをご存知でしょうか?
歯医者さんでも販売していたりと耳にされたことも多いのではと思います。
キシリトールガムは砂糖の代わりに、虫歯になりにくい「キシリトール」という甘味料で味付けをしたガムのことです。
では、このガムが歯磨きの代わりになるのか?について解説していきます。
結論から申しますと、ガムを噛むだけでは歯磨きの代わりにはなりません。
ガムを噛むことで、唾液の分泌量が増えます。
唾液が増えれば、歯の再石灰化といって、食べ物を食べて歯を溶かす状態から、溶けない状態へもっていくことへの促しをしてくれます。
たしかに、ガムを噛むことで多少の歯の表面の汚れは取れるかもしれません。
ですが、ガムを噛むだけでは汚れを落とし切るということはできないのです。
大人の歯は特に、歯と歯が密接に生えていることが多いです。
密接に生えていることで、歯と歯の小さな隙間に汚れが挟まります。
その汚れというものは、歯間ブラシやフロスを使用しないと取ることができません。
また、歯周病を予防していくためにも、そういった隙間の汚れを落とすということがとても大切です。
そういった隙間は、歯間ブラシやフロスをしないと物理的に汚れを落とすことができないのです。
例えば、排水溝の滑りや粘着性のあるベタベタとした汚れがあったとします。
これに少し水をかけたりしたぐらいでは、汚れは落ちないですよね。
おそらく皆さん、スポンジやブラシを使用して磨くと思います。
そうすることで、汚れが落ちるからです。
つまり、物理的にこすり落とさないとキレイにはならないのです。
歯も同じで、ガムを噛んだからといって汚れが全て落ちるわけではありません。
きちんと歯ブラシや歯間ブラシ等で磨くということが大事です。
ですので、キシリトールガムを噛んでるから歯磨きをしなくていい!ではなくて、歯磨きもきちんと行っていただくことが大切です。
■ポイント2 ガムは噛む力のリスクをあげてしまうこともある
ガムを頻繁に噛むことで、噛む筋肉が発達し必要以上に歯に負担をかけてしまうことがあります。
歯に強い負担がかかると、特に神経のない歯では割れてしまう可能性があったり、顎関節への炎症の可能性もあります。
ガムを噛むことは悪いことではありませんが、噛みすぎるということはあまりおすすめしません。
まとめ
今回は、「キシリトールガムは歯磨きの代わりになる?」について、2つのポイントを解説しました。
「ガムを噛んだだけでは汚れは落とせない」
「ガムを噛みすぎることで力のリスクを悪化させてしまう」
という事です。
汚れをきちんと落とし切るには、しっかりとした歯磨きと、歯と歯の隙間を歯間ブラシやフロスをすることが不可欠です。
ガムは唾液の分泌量を増やし、虫歯になりにくくする効果はありますが、噛みすぎることで力のリスクを悪化させてしまい、他の歯への影響もあるので、ほどほどに食べてもらえればと思います。