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歯科医師がぶっちゃける【保険適応の白い歯】実際のところどうなの?
2024.08.28
今回は
「歯科医師がぶっちゃける【保険適応の白い歯】実際のところどうなの?」ということについて2つのポイントでお答えします。
■ポイント1 保険で使用できる白い歯とは
■ポイント2 保険で使用できる白い歯のメリット・デメリット
以上の2つのポイントについて解説します。
■ポイント1 保険で使用できる白い歯とは
保険で使用できる白い歯をご存知でしょうか?
神経を取る治療をしたり、虫歯が大きかったりと、歯に被せ物を詰める治療が必要になったと言うことはよくあることだと思います。
保険診療では、基本的には銀歯になることが多いですが、実は白い被せ物も存在します。
その正体は「CAD/CAM」と呼ばれるもので、プラスチック素材でできた被せ物です。
こちらは、歯の小臼歯にもともと使われる保険での被せ物でしたが、今では、歯の一番置くのは「7番目の歯」が上下左右に全て揃っている場合には、6番目の歯にも適応できるという形になりました。
従来は、パラジウムなどの金属を使用した被せ物が多かったですが、近年金属が高騰していることにより、日本の国自体もCAD/CAMを使用していこうという流れになってきています。
もちろん、メリットもあればデメリットもありますので、次はそちらについて解説していきますね。
■ポイント2 保険で使用できる白い歯のメリット・デメリット
CAD/CAMを使用するメリットは、3つあります。
1つ目は「見た目が白い」ということです。
見た目が白いので、金属に比べれば治療した歯だとわかりにくくなっています。
2つ目は「金属アレルギーの方でも使用できる」ということです。
従来であれば、金属アレルギーの方は保険での白い被せ物があまりなかったので、セラミックなどを入れるしか方法がなかったのですが、金属アレルギーがあっても保険で入れられるものと言うのができました。
そして、最後3つ目は「保険適応で安価に治療ができる」ということです。
保険診療での治療がCAD/CAMではかのうですので、3割などの金額で治療をすることができます。
これだけ聞くと、「CAD/CAMめっちゃいいやん!」となりそうですが、実はデメリットもたくさんあります。
まず1つ目は、合いがよくないことがあると言うことです。
セラミックとは違い、アルジネートと呼ばれる柔らかい素材で型取りをし、プラスチックでできてきますので、どうしても隙間ができてしまったりと言うことがあります。
隙間があることで、将来の虫歯の再発率も高いです。
また、2つ目は「外れやすかったり割れやすい」ということです。
CAD/CAMはプラスチックでできていますので、強い力で噛むと割れてしまう可能性があります。
そして、3つ目は「汚れがつきやすい」ということです。
CAD/CAMは、セラミックとは違いプラスチックでできているため、汚れもつきやすいものなのです。
例えば、陶器のお茶碗に汚れがついても、水で洗えばさっと綺麗になりますよね。
ですが、タッパに入れたカレーライスだと、2〜3回洗わなければ綺麗に取り切ることができません。
歯も同じで、セラミックは陶器のお茶碗と同じで汚れもつるんと落ちますが、CAD/CAMはなかなか汚れが落ちにくいです。
また、色味もCAD/CAMはマットな感じの色で、プラスチックでできていますので、だんだんと変色してきてしまいます。
CAD/CAMには良いところもたくさんありますが、デメリットも存在します。
ぜひ、治療をされる前にじっくりとご検討いただければと思います。
まとめ
今回は、「歯科医師がぶっちゃける【保険適応の白い歯】実際のところどうなの?」について、2つのポイントを解説しました。
1つ目のポイントは、「保険で使用できる白い歯とは」ということ
2つ目のポイントは、「保険で使用できる白い歯のメリット・デメリット」ということ
について解説しました。
CAD/CAMは見た目も白く、保険も適応されるので、良いものだと思われガチですが、実はデメリットも存在します。
メリット・デメリットをご理解いただき、ぜひ治療の参考に慣ればと思います。